【黒】スタバの甘いブラックコーヒーについての覚書|スターバックス コールドブリューコーヒー(+チロルチョコ竹炭チーズケーキ味)
- コーヒーを飲むはずが雰囲気に飲まれる店、スタバ
- 最高にスタイリッシュなモノトーンパッケージ
- コールドブリューコーヒーについて
- 飲んでみた感想ーブラック無糖の概念こわれる
- とろけるような甘い豆の正体についての調査
- 限界夜勤フリーターと安いコーヒーの切っても切れない仲
- おまけ~チロルチョコレート竹炭チーズケーキ味~
コーヒーを飲むはずが雰囲気に飲まれる店、スタバ
スターバックスには行ったことがない。だって怖いんだモン。
いつ行ってもお洒落な人たちでごった返しているのも怖いし、なんだかよく分からない注文方法も怖いし、レジであわあわして恥かくのも怖いし。あの女神さまも怖い。じっと見つめていたら取り込まれたり石にされたりしそう。スターバックスコーヒー、怖いものだらけ。
とはいえ私はコーヒーが好きなので、興味は大いにある。あの飲み物なんだかパフェなんだか分からないフラペチーノとかいうのには特に興味ないが、「スタバの普通のコーヒー」に興味がある。私は普通のコーヒーを、静かなところで飲みたい。ところがどこのスタバの前を通っても陽キャ大学生みたいなのがうじゃうじゃいて、気後れしてしまう。誰かと一緒に行けたらな。今のところ、親くらいしか一緒に行けそうな人がいない。
一応、店に行かなくても、スタバのコーヒーは飲める。今ではどこのコンビニにも置いてあるスターバックスコーヒーチルドカップ。大抵マウントレーニアのチルドカップと並べて置いてある。スタバのチルドカップは高い。コンビニだと216円とか、スーパーでも188円とか。高いよ。ドンキに行けばマウントレーニアが79円で買える。というわけで、専ら「高い」という理由で買ったことがなかった。そんな私がこの度スタバデビューした。理由は、パッケージに一目惚れしたから。
最高にスタイリッシュなモノトーンパッケージ
本日紹介するのは「スターバックス コールドブリューコーヒー」。
こんなの……買うしかないじゃん。
普通のスタバのコーヒーより更に高かった。236円とか、それくらいだったと思う。それでも躊躇いなく買った。すごい。最高。コンビニでこれを見かけた瞬間、「あっこれでブログ記事書こう」と思った。ウヒョー!黒い!
あ~このマットなブラック。最高。飲み終わったら中蓋を慎重に剥がして、中蓋とストローごと丁寧に洗って、また中蓋を接着剤で貼り付けて、飾っておいてもいいな。世の中こういうデザインの飲食物がもっと増えたらいいのにな。
パッケージに書いてある文章。
スターバックスが厳選した専用豆を使用し、水でじっくりと抽出することで豆の味わいを引きたてたコールドブリュー コーヒーです。苦味や酸味をおさえた味わいに、コーヒーの奥深い香りとなめらかな口あたり、すっきりとした後味をお楽しみください。
なるほどね。ところでコールドブリューコーヒーとは?
コールドブリューコーヒーについて
素敵なブログを見つけたのでこちらをどうぞ。
熱湯ではなく、冷たい水でじっくり抽出するコーヒー。なるほど。ってコーヒーの粉を12時間も浸けておくんですか!?はえ~。私は夏でもダラダラ汗かきながらホットコーヒーを飲む人なので、実は冷たいコーヒーってあまり口にしたことがない。一応コーヒーを冷やしておくためのボトルは今夏に備えて100均で購入済。ただ結局ボトルに移すのが面倒で使わない気がする。フィルターにジョバーとお湯を注ぐ瞬間(※)が好きでね。
(※ジョバーとお湯を注いではいけない)
飲んでみた感想ーブラック無糖の概念こわれる
ウーン画像暗い!撮影用の机の位置を考える必要がありそう。左下のスプーンがダークマターのような黒さになっている。そしてスタバといえば、緑色のストロー。 さて肝心のお味は。
…………?
ええと、これ、本当に無糖ブラックで間違いないのだろうか。なんだかすごく甘い。
何度原材料名を見返しても「コーヒー/pH調整剤」としか書いてないし、栄養成分表示もエネルギー0kcal、糖類0g。なのになんだろう、甘さを感じる。口内をドンドコ叩いて回るような苦味もないし、酸味もない。パッケージの黒色のように、どこまでもマットでフラット。じんわり広がる甘み。スタバのコーヒーってなんとなく尖っているイメージがあった。とにかくまろやか。これが「良いコーヒー」なのか。
とろけるような甘い豆の正体についての調査
どこの豆をどう焙煎してどう抽出したらこんな甘いブラックコーヒーが出来上がるんだろう。そういえばパッケージには使っている豆についての記載がなかった。ついでなので、調べてみる。
なんだかよくわからんが、同じチルドカップでも「スターバックス ディスカバリーズ」というブランド名を冠しているものとそうでないものがあるらしい。「ディスカバリーズ」シリーズの豆情報はあるのだが、無印のチルドカップ商品はどれも「厳選したコーヒー豆」としか記述がない。次に店頭で売ってる「コールドブリュー ライム」について調べてみる。ところがこちらにも「豊かな味わいのコールドブリュー コーヒー」としか書いてない。
仕方がないのでピッチャーパック(ピッチャーに放り込んで作る家庭用のやつ)のコールドブリューコーヒーについて調べてみる。生産地は……「マルチリージョン」。
マルチリージョン産地やローストの異なるコーヒーを組み合わせて、香りや風味の相乗効果を引き出し、さらに複雑さを加えたブレンドです。
うーん、まあそうなるな。同じページにシトラスとかスイートチョコレートとか、それっぽいキーワードは載っている。それだ。驚く程スッキリした味わいに無糖とは思えないほどのふくよかな甘み。……で、どこの豆なんです?ここまで来たら普通に「コーヒー豆 産地 シトラス」とか「コーヒー豆 風味 チョコレート」とかでGoogle検索した方が圧倒的に早い気がする。ええい意地でも自力でたどり着いてやる。
……で、たどり着いた。
“New Starbucks coffee journey” #05, #06, #07
■豊かな味わいとなめらかな口あたりに夢中!「コールドブリュー コーヒー」と2つのバリエーション
昨年のサマーシーズンに初登場し、瞬く間に多くのお客様を魅了し、ひと夏の話題となった「コールドブリュー コーヒー」が4月12日より再び登場します。「コールドブリュー コーヒー」とは、コールドブリューイングという抽出方法を用いて、熱を加える代わりにコーヒーの粉と水でじっくりと時間をかけて抽出します。このプロセスが、控えめな酸味を持つ、口あたりがなめらかでバランスの良い味わいをもたらします。コーヒー豆は、コールドブリューで抽出した際に最大限風味を楽しめるようにブレンド、ローストした「コールドブリュー ブレンド」を使用。シトラスの風味を持つアフリカ産コーヒーと、甘みとチョコレートの風味を与えるラテンアメリカ産コーヒーがバランスよくブレンドされています。さらに、この味わいを幅広く楽しめる2つのバリエーションも続々と登場。5月9日より登場するのは「コールドブリュー アップル シトラス」。「コールドブリュー ブレンド」が持つシトラスの風味とマッチするよう、フルーツの爽やかな風味を加えた新感覚の一杯に仕上げました。また、7月2日より登場する「コールドブリュー ムース フォーム ヘーゼルナッツ」は、ほんのりと甘い濃密な口あたりのミルクフォームが、なめらかな飲み心地のコールドブリュー コーヒーとよく合い、幸せ気分満載の一杯です。
そうか。詳細な情報が知りたかったらプレスリリースを読めばいいのか。なるほどつまり、このさっぱりした口あたりはアフリカ産コーヒー豆の風味で、驚くべき甘みはラテンアメリカ産コーヒーと。ウーン、もう一声。
エチオピアコーヒー発祥の地、エチオピアのコーヒー ダークチョコレート、ペッパーのようなスパイス、そしてスイートシトラスの風味が特徴の、やわらかでベルベットのような口あたりのコーヒーです。
グアテマラ アンティグア 上品で洗練された味わいチョコレートやかすかなスパイス、レモンを感じる上品な酸味が幾重にも重なる複雑ながらもエレガントで洗練されたコーヒー。火山に囲まれた100年もの歴史を誇るグアテマラ アンティグア地方の農園は、すばらしいコーヒーを栽培する生産地としてよく知られています。
おっと正解かな。
私はコーヒーが好きだがコーヒーに全く詳しくないので、ブレンドのことについてなど一切分からない。どれとどれをブレンドすれば美味しくなるのか知らないし、逆にブレンドしてはいけない豆(がそもそもあるのかすら)も存じ上げない。でもアフリカのシトラスとラテンアメリカのチョコレートと言ってるんだからこの2つをブレンドしたんじゃなかろうか。その辺りの正誤はさておきエチオピアはシトラス、グアテマラはチョコレート。1つ賢くなった。
限界夜勤フリーターと安いコーヒーの切っても切れない仲
日頃安いコーヒーばかり飲んでいると、喫茶店などで飲んだコーヒーの味に衝撃を受けることがよくある。舌の上を暴れまわって、「俺が……俺たちがコーヒーだ!!」と叫んで駆け回っているような安いコーヒーと違い、舌の上に品良く鎮座して、「わたくしがコーヒーですわよ」と優雅に微笑んでみせる。高いコーヒーは気品がある。私はどちらも好きだ。普段は眠気覚ましや気分転換に飲むことばかりだから、そういうときは安いコーヒーに大暴れしてもらった方が都合がいい。むしろ少しくらい不味い方が却っていい。カフェインマイフレンド。ただし市販のカフェイン剤をブラックコーヒーで流し込むのは絶対にやめよう。あの時は凄まじい動悸と発汗で本当に死ぬかと思った。
ところが致命的な問題があって、それは私がシュガーやシロップを入れたコーヒーが大の苦手ということ。ミルクやクリーミングパウダーは大丈夫。砂糖入りがどうしてもダメ。微糖のコーヒーを飲むと、なぜかどうにも気分が悪くなって、1番酷い時では半日以上胃の不快感に襲われたこともある。いや、このコーヒーに砂糖は入ってないし、このコーヒーは間違いなく美味しいコーヒー。ところが「良いコーヒー」故なのか、ブラックなのに、舌と脳と胃に甘い気配がして、……ワッハッハ。最終評価、どうしようねこれ。
おまけ~チロルチョコレート竹炭チーズケーキ味~
このコーヒーと一緒に食べようと思って、併せて買ってきたやつ。「チロルチョコ 竹炭チーズケーキ」。いやもう……うちで紹介するためにあるようなチョコレートでは?竹炭チーズケーキって何?どうしてチーズケーキに竹炭を入れるの?
いや本当画像暗くて申し訳ない。「まっくろなチョコだよ」。そうかよ。白と黒で、炭で、竹だから、パンダ。分かりやすくていいんじゃないですかね。
やっぱり暗黒物質じゃないか!見えないよ!
突然現れたおっさんの手。ではなく私の手。汚くて本当に申し訳ない。ハンドケアのハの字もしたことがないのがバレる。あとこれ半分齧ってみた画像です。中身まで本当に真っ黒。すごい。炭じゃん(炭だよ)
お味はとっても濃厚なチーズケーキ味。セブンの三角形のチーズケーキに勝るとも劣らない濃厚さ。チーズケーキ味のチョコレートというか、本当にそのままチーズケーキ。固いチーズケーキ。めちゃくちゃ圧縮されたチーズケーキ。一口分の質量しかないくせに、口の中に入れた瞬間お皿に乗せられたチーズケーキの大きさに膨張して、口の中がチーズケーキでいっぱいになる。チーズケーキの大輪が咲く。もうチーズケーキのことしか考えられない。チーズケーキ。チーズケーキ。私、今チーズケーキ。
ちなみに、真っ黒なチーズケーキは本当にある。