珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

「ブログ論」についてのブログ論、についての覚書|これも私の「ブログ論」

ブログあつめ

「購読中のブログ」を分類する機能が欲しい。はてなブログを開くたびにそればかり思う。

ジャンルごとに整理したり、特にお気に入りのブログを集めてフォルダ分けするのもいいが、私は是非とも「やばいブログ」「少しやばいブログ」「そんなにやばくないブログ」「やばくないブログ」「危険物」などに分類したい。同じ「日記」というスタイルを取っているのに、どうしてこうも雰囲気が違うのだろう。冒頭の挨拶ひとつ取っても安心と信頼の「みなさんこんにちは!」スタイルもあれば、一行目から「お前は一体何を言っているんだ!」と叫びたくなるようなブログもある。どちらが良いとか良くないとかではなく、その違いそのものが面白い。そんなわけで時間を見つけてはせっせせっせと様々なブログを集めている。

増殖するブログ論とそれについての考察

巷では「ブログ論」なる分野があるらしい。読まれるブログとは、読者が増えるコツとは、収益を増やすコツとは、継続の秘訣とは……アフィリエイトブロガー向けのブログ論もあれば、一般ブロガー向けのブログ論もある。私はここで、ブログ収益拡大を目指す人向けの本格的な解説「運営論」と呼び、一般ブロガー向けアクセスアップ、ネタ作り、モチベーション維持などについての解説「ブログ論」と呼び分けておきたい。

その「ブログ論」の方に関して、少々興味深い記事を見つけたので紹介。

keicob.com

ゲーム実況ならぬブログ運営実況、というところでフフッとなった。ブログ運営実況、なるほど言い得て妙だ。自分が今まさにやっているブログ運営について実況するのだから、反省や今後の展望などスラスラと出てきて楽しかろう。そしてそれをこねくりまわして綺麗に整形すれば、あっという間に「ブログ論」の完成……おっと?

いつも通り考えることに移ろう。何故人は「ブログ論」を書いてしまうのか。どうして似たり寄ったりの「ブログ論」記事が量産されてしまうのか。どうして「ブログ論」ってあんまり面白くないのか。

 ◆考察その1。「ブログについて」書かれたものは自動的に「ブログ論」になるから。天邪鬼単純!「ファッションについて」書かれたものは「ファッション論」だし、「コーヒーについて」書かれたものは「コーヒー論」だし、「メロンパンについて」書かれたものは「メロンパン論」である。だから「ブログについて」書かれたものは「ブログ論」である。そもそも「ブログ論」の具体的な定義とは何ぞや?みんなブログ論ブログ論言うけど、「ブログ論」の定義について考察した人はいるのか?「ブログ論」について考察出来るほど「ブログ論」を読み比べた猛者は存在するのか?定義が無いのだから、「ブログについて」何を書いたって「ブログ論」になる。ブログも十人十色なんて言うけれど、ブログを上手くやっていく方法について考えたときに、そこまで個人差が出るとは思えない。おやおや私は導入と違うことを言っているぞ。揚げ足取りというか言葉遊びみたいなものだが、定義が無いとこうなってしまうわけだ。

だから逆説的に言えば、「ブログ論」なんてものはなく、「ブログについて書かれた記事」があるだけで、それを我々が「これはブログ論、これはそうでない記事」と勝手にカテゴライズしているだけなのではなかろうか。人によって「ブログ論」の線引きも変わるだろう。「みなさんこんにちは!ブログって奥深いですよね!」から始まり、目次を用意して、「いかがでしたか?」で〆る記事のみを「ブログ論」と見なす人もいれば、ブログについてつらつらつらつら段落分けもせず一息で熱く語っている記事を「ブログ論」と見なす人もいる。た、多分。

◆考察その2。「ブログについて」を無邪気に書くことが非常に難しいから。今日食べたもの、今日行った場所、今日やったこと、そういう内容は自身の感じたこと(=主観)をありのまま伸び伸び書けるのに、「ブログについて」書くとなると、途端に客観へ寄ってしまうというか、分析的な内容になってしまうというか、結果的に「ブログ論」じみた記事になるのではなかろうか、と。ブログに関することを書こうとすれば、自ずとアクセス数、読者数、検索、ランキング、そういったものが顔を出してくる。そういったもの無しでブログについて書くことはなかなか大変だと思う。私は語彙力が無いので、ブログに関する記事を書こうとすれば自ずとそういった客観的な数字に頼らざるを得ないだろう。言葉の代わりに、数字を使うのである。

ブログと私たちのただならぬ関係

なんだかぐちゃぐちゃしてきたのでこのあたりで〆に移ろう。

我々はブログというサービスを使ってブログを書き、ブログを書いたことについてまたブログを書く。そのうち、ブログそのものについて書きだす。我々が使う側で、ブログというサービスが使われる側であることは確かに間違いではないのだが、それよりもむしろこう、我々はハムスターでブログは回し車、と言い表した方がしっくり来る。どっちが使ってるんだか使われてるんだか分からない関係。我々がブログについて書いているとき、ブログもまたブログについて書かせているのだ。

本当の結論

好きに書けやーい!

 

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