珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

散々な日常と散々な思考についての覚書|世の中も私も私に優しくあれ

か゛わ゛い゛い゛な゛あ゛ト゛ゥ゛イ゛ー゛ク゛く゛ん゛

人生で初めて確定申告書を作った。インターネットの確定申告書作成コーナーを利用して必要事項を入力し、打ち込んだ金額を念入りに確認してから、pdfデータをUSBに入れ、コンビニでプリントアウトし、まだホカホカと印刷熱の残る数枚の書類に軽く目を通したあと、それをすぐさまクシャクシャに丸め、鞄の底にぶち込んで肩をすくめた。氏名欄のフリガナが「苗字 苗字」になっていたからである。つまり「ハグロ ハグロ」となっていた。なんでやねん。トゥイーク・トゥイークみたいなノリをやめろ。手書き修正も出来るようだが、あまりにも間抜けなのでまた作り直すことに決めた。収入金額等の入力に際してはあんなに細心の注意を払ったのに、最も肝心な所で詰めが甘い。まるで人生みたいですね。

生き甲斐のためなら死んでもいいわ

なんやかんやと毟り取られる金額を眺めながら思う。年金を受け取る年齢まで生き延びてしまったらどうしよう。毟り取られた金を取り返してやりたいのは山々だが、その為だけに長生きしたいかというのはまた別問題である。老後のための貯金と言いながらも、なるべく老後が来て欲しくないと思っている。将来に備えてと口癖のように唱えながらも、なるべく将来が来ないことを望んでいる。これは輝かしい未来のために用いる金ではなく、ヨボヨボの自分がボロボロのアパートに住んでパサパサの飯を食うための金である。慎ましい収入の中から金を貯めることだけが生き甲斐と言っても過言ではないのだが、近頃は生き甲斐のために死にそうになっている。馬鹿げた話だよ、全く。

良いことが続く権利も悪いことが続かない権利もあるはずなんだがなあ

良いことが起こると「どうせ長続きしないんだから」と悲観的に考え、悪いことが起こると「この先ずっとこのままだったらどうしよう」と悲観的に考える。どう転んでも悪い方向にしか考えられない。頭の片隅では良くありたいと願いながらも、悪いところに収まるのが己の定位置であるように思いこみ、良いところに収まることがないよう自分の思考と行動を捻じ曲げている。あらかじめ自分の手でグリーン上のホールを全て塞ぎ、辺り一面を砂場と池だらけにしておいてから、今日こそはベストスコアを狙うぞと息巻いているようなものだ。良いことは続かないと思い込み、敢えて良いことが続かないように自分の人生を持っていく。悪いことは永久に続くと思い込み、敢えて悪いことが続くように自分の人生を持っていく。良いことを続ける努力をしないし、悪いことを続かせない努力もしない。ウーン、それって本当に良くありたいと思っているのか?

死ぬかと思った(こなみ)

実は一昨日から2日連続で首から背中にかけて酷く寝違えた。特に2日目の昨日はもう本当に死ぬかと思うほどの激痛に襲われ、それでも歯を食いしばって労働し、良いこと――この場合痛みがすぐに治まること――については一切考えず、悪いこと――この場合首と背中と肩の痛みが何日も何ヶ月も何年も続くこと――ばかり考えて、この先の生活に絶望すら感じていたが、今日には回復してケロッとした顔で働いた。はーアホくさ。私自身よりも悪いことの方がよっぽど私に対して優しいじゃないか。私は私に対して何の処置も施してやらなかったのに、痛みは私に対して「まあ痛いのは1日だけで勘弁してやるよ」と言ってくれたのだ。私は私の苦痛を緩和するための薬さえ買ってやらなかった!私は私が回復するビジョンさえ思い描いてやらなかった!私は私に「きっと治るから大丈夫」という声さえ掛けてやらなかった!この女、何たる畜生!私に起こった悪いことですら私に対して優しくしてくれるのに、どうして私は私に対して優しく出来ないのだろうか。私の敵は私。そして痛みが引いた今日はマジモンのヤクザみたいな客が店内で大暴れして警察沙汰になった。今週の私ちょっと散々すぎませんか?

無い警鐘は鳴らせない

しかしまあなんだ、最近どうにもネガティブ慣れしてしまった自分を感じて、それではいかんぞと鳴らすための警鐘を探しているのだけれど、私の警鐘、どっかに落としてきたみたい。私の警鐘を拾った方は交番に届けてください。

 

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