珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

地球人の理性から考える宇宙人の理性についての覚書|訪問者の中に宇宙人の方がいたら是非読者登録していってください

宇宙人に理性の質でマウント取られて無様に敗北する地球人

宇宙人があらゆる面において地球人よりも優れているとするならば、きっと宇宙人は地球人よりも遥かに良質な理性や道徳や倫理を備えていることだろう。肉体的、知能的、文化的、技術的、とにかく諸々の点において我々の上を行く者が、精神的な点では我々の下だとか同等だとかするとは考えにくい。良質な理性や道徳や倫理があまねく行き届いた世界、アンチ・ユートピアではなく真の意味での「素晴らしい世界」が、この広い宇宙のどこかに必ずあるはずだ。さすれば我々は、いつか宇宙人との交流が叶った時に、或いは宇宙人がぶらり地球侵略の旅にやってきた際に、「エッ地球の皆さんはこの程度の理性や道徳や倫理も持ってないんですか?笑」と言われて大恥を掻かないように何かしらの対策を考えておくべきではなかろうか。来るべき宇宙外交、もしくは支配者の交代に備えよ。

 

目に見えなくて触れないけど確かにそこにあるものが好きですね

会話の中で「好きなタイプは?」と言われたら、「『好きなタイプは?』とか言わない人ですね」と即答してやりたいくらいその手の話題が無理無理無理の無理之助なのだが、強引に答えを捻り出すならば「理性がある人」……以外に思いつかない。もう少し肉付けするならば、「人間がどこかに持っているらしい真の理性を四六時中考えながら理性ある人間としての理性ある生活が出来る人」とでもしようか。何言ってんだ?三度の飯より理性が好きで、理性が好きすぎて自分が理性になりそうな人……前段落の話を受けるとそれは必然的に宇宙人ということになる気がするのだが、この際地球人よりも宇宙人の方が余程私の好みに適合するのかもしれない。ああいっそのこと宇宙人という容れ物さえ必要なくて、理性そのものだけあればいい。理想の相手は理性です。肉体の方は要らないです。そんなもの、刺身にでもして食ってやりますよ。

 

ここでCM

Q.いつもこんなこと考えてるの?

A.はい

 

狂人が狂人を生む

日常的に、およそ正気とは思えない人々の、およそ正気とは思えない行動がもたらす数々の不快感をコツコツ摂取し続けたら、こちらまで正気を失ってしまうということがここ2年程でハッキリ分かった。であるからして、私は歴史に名を連ねる哲学者たちが赤子のように信じている「人の中に眠る完全者たる理性」を信じることが全く出来ないのである。仮にも「人々」を謳っている連中の中に、おさるさんがあまりにも紛れ込みすぎてやしないだろうか?自分のことはさておき。人以外の生物に我々自身を紹介する時、「人類」ではなく「おおむね人の種族」とか「大体人だけどたまにさるが混じっている」とか「人時々さる類」とか「おさるさんガチャ」とか言った方がいいと思う。人が返納するのは免許と不正取得した給付金だけでいいんですよ。理性まで返納しなくていいんですよ。

 

神は手札ゼロ枚で満足している鬼柳京介を見習うべき

一部の人々から絶大なる信頼を置かれている理性くん、我々人類がそれでもって「我々は動物とは違う」と豪語するところの理性くん、ヒトが生きる上でも人が生きる上でも欠くべからざる理性くん、彼らは確かに我々の中に在るはずなのだが、こうも機能不全なのは一体何故か。日頃理性的と言われている人々でさえも、時に目も当てられない理性の誤りを犯すのは一体何故か。思うに、人間の理性くんは言うなればまだ生まれたての赤子――それも永遠に生まれたばかりの――か、さもなくば白痴か何かだろう。我々地球人には生まれたばかりの域を抜け出せない未熟な理性が与えられており、もっと成長した、幼児とか児童とか少年とか青年とか大人にあたる理性は、広い宇宙の中、どこかの銀河に住む別の「人類」に与えられた。こう考えると、宇宙人に哲学的なロマンが出てこないだろうか。ただしそれらが未だ神自身の手札に残っている可能性も大いにある。しかしまあ、神の手札は無限にあって、切っても切っても無くならないので、神の手札の枚数からそれを判断することは残念ながら不可能である。もちろん山札も無限にあるし、墓地のカードも無限にある。これはレギュレーション違反というやつでは?いやいや、神自身がレギュレーションなんだ。勝てっこねえ。

 

最後に宇宙人の方々へのメッセージ

拝啓、宇宙人様。もし地球があなたがたのものになり、地球人があなたがたの支配下に置かれた暁には、地球人にあなたがたの持つより高度な理性というものを見せてやってください。そうすれば地球人はあなたがたの高度な理性に衝撃を受け、愕然とし、打ちひしがれ、自身がこれまで「人」を名乗り続けてきた多大なる傲慢を恥じ、従順な猿に成り下がることでしょう。

 

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