珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

弱虫ブロガーと「いきなり失礼」する勇気についての覚書|礼を失せず失礼すること

引用していい?いんよぉ

クソ~~~っ引用出来ない。どう頑張っても引用出来ない。引用というか紹介と言った方が正しいかもしれない。購読中のブログを眺めていて、これは是非ともうちのブログで言及したい、自論を展開する足掛かりとしたいという記事があって、埋め込みリンクを貼り付けたはいいものの、いざその素晴らしい記事について書こうとすると……手が止まってしまう。それまでの揚々とした意気がスンと消えて、書くはずだった文章が頭のごみ箱に吸い込まれる。無言でリンクを削除して、代わりにこんな文章を置いてみる。「とあるブログにこんなことが書いてあった。斯く斯く然々と(※)」。このような文章を建てることにより、私はひとり安全圏からlonglong箸を使って他人様の記事の内容、云わば他人様手作りの「それ」を盗み出して、自身のブログという弁当箱に詰め、空いたスペースに残飯を入れてそれで以て「私の手作り弁当です」などと抜かしているのだから、これを汚いと言わずになんと言おう。割と冗談抜きで申し訳ない。「本にこんなことが書いてあった」「TLでこんなツイートを見た」「どっかの掲示板でこんなコメントを見た」「マックで女子高生2人組がこんなことを言っていた」という言及のやり方は、どこまで許されるのかしら。「そういえばこんなXXがあった」はどこまで許されるのかしら?そしてどうして私はいつまで経っても正当な引用(紹介)が出来ないのかしら!?ちょっと爺や、今すぐこのブログの著者様に「あなたの記事を私のブログで紹介してもいいですか」って許可を取ってらっしゃいな!私はやらないわ!だって怖いもの!

※無論、コピペではなく粗末な要約である

 

クッソ怖ェですわ!

繰り返しになるが、私がお嬢様ブロガーだったら、召使いにこんなお願いをする。「このブログの著者様に直接記事掲載の許可を取りに行く勇気が無くってよなんて面倒だわ、あなたが代わりにやってちょうだいな」と。いやぶっちゃけ、はてなブログ内での引用や紹介なんて好きにやりなさいよというものだが、だってもし、もし言及された相手から「ヴェーッなんかキショいブログから言及されてるんだけど?訴訟!」って言われたら怖いじゃないですか!あっ一応言っておくとはてなブログは記事等に言及された時に相手に通知が行きます。ところで逆はどうかというと、私は全然大歓迎である。自分の記事が他のブログで言及されたという通知が来たら(これまで言及されたことは人の鼻の数くらいしか無いけど)ドキドキする。そのドキドキは嬉しさ半分と「ヴェーッなんかキショいブログがあるんですけど?訴訟!」って言われてたらどうしようという恐怖半分である。この人どうしてこんなに怯えながらブログやってるんですか?

 

Twitterは一人一人が好き勝手に独り言を垂れ流せる場所と聞いていたのにみんなコミュニケーションしてて虚しくなっちゃうわ

思えば、Twitterに入り浸っていた時代もそうであった。自分からリプライは送らず、かといって人からのリプライは拒まず、他人様のツイートにどうしても言及したい時はそれっぽい空中リプライを送って、相手から空中リプライなり直接リプライなりが返っててきたら小躍りする。文章にするとめちゃくちゃ気色悪い。「ヴェーッキショいフォロワーがいるんですけど?訴訟!」と言われなくて本当に良かった。にしたって、どうして私はこんなにインターネット上で他人様に触れることを恐れているのだろうか。そういうのって現実だけで十分だと思う。いや、現実で人に話しかける時よりよっぽどビビっている。顔の見えない相手の表情を想像するとき、その人はいつも嫌そうにしてるんだ。

 

四六時中誰かに不意打ちかましてる感

もしかしたら、インターネット上で人に話しかける時の、「いきなり失礼します」感が苦手なのかもしれない。現実であれば相手の顔色や状況等を見て、或いは相手の性格を考慮してタイミングを図ることが出来る。機嫌が悪そうな相手にはあまり話しかけない、忙しそうな相手には時間を置いてみる、せっかちな人には端的に、控えめな人には少しフレンドリーに、等。しかしインターネットではほぼいつでも「いきなり失礼します」なのだ。相手の顔色が見えないのは勿論、相手の状況、例えばネット上では普通だが現実でえらいことに巻き込まれてるとか、そういうことも分かりっこないし、仲良くしていない人であれば性格も分かりゃしない。そんな相手に対して「いきなり失礼します」かますことにどうしようもなく不安を覚えるのだ。Twitter掲示板のようなリアルタイムなやりとりであっても、はてなブログやニコニコのように「通知が届いて、それを時たま確認する」程度のものであっても、メッセージや通知を送られた側からすれば「いきなり失礼された」ことに変わりはなかろう。私がネット弁慶なのは、あくまで「現実では『私のキャラ上』言えないことをネットでガンガン言う」という点にあって、「インターネット上ではめっちゃコミュニケーションが上手い」という意味では無いのである。

 

いきなり失礼しろ

もし私と同じようにインターネット上で「いきなり失礼します」をやるのが苦手な人がいて、「いきなり失礼します」の練習がしたい人は、私やこのブログを大いに使ってください。白黒れむ、及び『珈琲三杯』はいきなり失礼し放題のフリー素材です。

 

 

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