珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

比較的真面目に思索している覚書|昼飯のカップ麺全部こぼしたのでこの後ふて寝します

※当ブログは基本的に朝昼書いて夜公開するスタイル

本日の結論(エライ!)

・自由の中で自分を律することほど難しいものもない

・物に関する快楽のピークは「それを最初に使用したとき」ではなく「それを手に入れたとき」である

・「快」はあらゆる「苦」の源であり、「快」はいずれ「苦」へと転じるように出来ているので、「苦」をどうにかするよりも根本原因たる「快」をどうにかする方法を身につけた方が良い

 

猫は世界を救う

本気で神棚を買おうとして、楽天市場で神棚を漁っていた時期が私にもありました。きっとあなたにもあると思います。それは神を祀ってやろうという敬虔な気持ちからではなく、「自宅に神棚があったらなんか救われるんじゃね?」「暮らしが整うんじゃね?」という安易な気持ちからであった。しかし調べれば調べるほど、ポンと買った神棚をポンと置くことに不遜さを感じて、やめた。ぶっちゃけ神棚じゃなくても、ミニ仏壇でもミニ家庭祭壇でも何でも良かった。自室という自分だけの自由な空間にあって、自分を律してくれる何かが欲しかった。私は人懐っこい野良猫が自分の後ろをトコトコついて来るのに堪らぬ快感を覚えるタチだったので、「私の後ろにはいつも可愛い猫がトコトコついて来ていて、私を見守っている」という猫神様ごっこを脳内でしていたこともあったが、2日で飽きた。というか2日後には猫神様のことをすっかり忘れていた。猫神様は私を律してはくれなかったし、結局己を律するのは己でしかなかったということだ。てなわけで私は日給100円くらいで私を律してくれるものを募集しています。

 

ポチは2秒で死ぬ

物に関わる時は、その物を手に入れるまさにその瞬間、買い物かごに放り込むなりお金を支払うなり注文確定ボタンをポチるなりしているその瞬間こそが楽しみのピークであり、自宅で物を開封して並べている時にはとっくに楽しみが薄れて「ウーン、なにこれ」となる時期が私にもありました。現在進行形でそうです。きっとあなたにもあると思います。入手の快楽は使用の快楽より大いに勝る。入手前に「この物はこれこれこうこう使う」と考えていたときの快楽と、実際にこれこれこうこう使ってみた時の快楽の違いは、いつも私を落胆させる。入手前の「これこれこうこう」には無限の可能性があるが、入手後の「これこれこうこう」は極めて有限である。それを二十ウン年繰り返し、未だに学んでいない。近頃はリアル店舗で大きな買い物をすることもめっきり無くなり、専らネットでポチってばかりなのだが、ポチった瞬間からスン……と快楽の下降が始まる。たった今ポチったばっかりなのに、もう思考は「支払い」や「受け取り」の煩わしさのことばかりに向いている。いやせめて……せめてその日1日くらいはさあ。到着までのウキウキとか、実際に使うところを想像したワクワクとか、そういうのが有って欲しい。けど無いものは無い。私の中での買い物の快楽は「ポ」で始まり「チ」で終わるのだ。物欲の楽しみは「ポチ」で終焉を迎える。 てなわけで私は報酬300円くらいで私の「ポチ」を長生きさせてくれるものを募集しています。

 

かれこれずっと牛

快と苦が同一存在の別側面であることや、快が苦に転じるまでの時間を少しでも遅らせる方法ならびに小さな快を長持ちさせる方法、自己の中から快を創造する方法などについて考えていたら労働が終わっていた時期が私にもありました。今日の労働がまさにそれです。きっとあなたにもあると思います。これはあまりにも話が長くなりそうなので詳細は別の機会に委ねようと思う。苦とは快オルタであるという結論が私の中で明確に得られたので、 快を極力反転させないようにするにはどうすればよいか、ということを考えながら今夜の労働に勤しむことにする。例え話をすると、「チョコレート食べたいのに今ここに無い、悲しい」という苦は、「チョコレート美味しい」という快の反転した姿である。「チョコレート美味しい」という快が、時間の経つにつれて「あのチョコレート美味しかったなあ」「あのチョコレートまた食べられたらなあ」「あのチョコレートが食べたい」「あのチョコレート食べたいのに今ここに無い、悲しい」に変わっていく……と書けばなんとなくご理解頂けるかもしれない。「苦」が大袈裟なら「欲」としてもいいだろう。「欲」も結局「苦」なのだから。まあそういうことをウダウダ考えながら通勤してウダウダ考えながら労働していたのだ。自分の中で「快」を長持ちさせる練習などと言って、出勤前にクリームデニッシュを半分だけ食べ、休憩時間に口寂しさや空腹を覚えるたびに「クリームデニッシュの『快』はまだ自分の中に残っている」と強く言い聞かせ、クリームデニッシュを食べた時に得た「快」を強く反芻することで、クリームデニッシュ半分で9時間の労働に耐えた。勿論本来の意味の反芻ではない。仕事中にクリームデニッシュを胃から口に戻してまた咀嚼したりはしていない。私は牛だけどそこまで牛ではない。でも2/3くらいは牛かもしれない。てなわけで私は時給30円くらいで私の世話をしてくれる人を募集しています。

 

今日のまとめ(エライ!)

・ねこ

・ポチ

・うし

 

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