珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

偉大なるピザ皇帝と下々のパンについての覚書|真・三穀無双

今週のお題「ピザ」について一言

誰がピザやねん

 

米、麦、蜀

ピザっていうと、アレだな、麦国の皇帝だな。皇后はケーキというらしい。ピザ皇帝は12月になると彼の右腕たるパスタ将軍を中心に、グラタン、パイ、ラザニア、ブルスケッタといった勇将が集結し、彼らの元にフランスパン、ドイツパン、クラッカー、グリッシーニプレッツェルら数多くの優秀な兵士が隊を成し、更にケーキ皇后お抱えのアマゾネス集団の中からパネトーネ、シュトーレン、ブッシュドノエルといった女傑が揃い踏みで、三穀時代の覇者となるべく隣国の米や蜀に攻め入る……なんてことは特になく、なんかこう、みんなで好き勝手楽しくやっている。ピザ皇帝は基本的に蜀国のトルティーヤ皇帝と仲良しなので、親善の証にコーンピザなるものも生まれている。また他の大陸との交流も盛んで、芋国のフライドポテト大王なんかコーラを手土産にしょっちゅう麦国へ遊びに来ている。一方その頃ハブにされた米国の銀シャリ皇帝は一体何をしているかというと、なんかこう、頭の上に刺身を乗っけてキャッキャ遊んでいた。

 

コンビニ各社のパン小さくなりすぎ問題

ピザとは麦国皇帝の謂いで、ケーキとは皇后の謂いであるが故に、私のような貧民にはおいそれと手を出せる品ではないのだ。ちょうど手元にピザ屋のチラシがある。M1580ウーン(気絶)。先程名前の挙がった連中は総じて高位の者たちであって、殆どが貴族、皇族、またそれに準ずる上流階級の身分だ。彼らの下には当然大勢の一般市民……いや、一パン市民がいる。麺類その他のことは一旦置いておこう。もちろん一パン市民の中にも金持ちなやつと貧乏なやつがいて、私が食べるものなんて大半が貧乏な一パン市民であるし、たまに金持ちにありつけたとしても、食うヤツの舌が貧しいんだから、彼らも報われない。一パン市民たちは今日もあの手この手で生き延びようと必死になっている。彼らはフットワークが極めて軽いので、麺省の連中と組んだり、遠く離れた豆国の連中と組んだりして、その結果「上京した田舎娘が半年後ギャルになって実家に帰ってきた」状態になることは日常茶飯事である。信じて送り出したうちの可愛いコッペパンが、ガングロ焼きそばパンになって帰ってきた。

 

惣菜パン過激派です

巷には「ピザパン」なる食べ物、ジェネリック皇帝陛下と呼んでもいい、があちこちに転がっているが、ピザパンを食べて「うーん、これはピザ!」と思った試しがない。いや、ピザパンなのだからピザじゃないんだけど、それにしたって、もう少し頑張ってピザに寄せられないかしら?フワッフワの生地になんかそれっぽいトッピングをしているのはまあ、ある意味でピザ皇帝のコスプレだけれども、ただ衣装を着ただけで髪型とかメイクを工夫する気が一切無い、いわゆる「着ただけレイヤー」状態でピザ皇帝の名を冠するのは不敬ではなくて?いいかい、世の中には「マヨネーズパン」があるんだから、「ケチャップパン」があっても全然おかしくない。安心してケチャップパンに改名してほしい。

 

今日の豆知識

とうもろこしは「玉蜀黍」って書くらしい。

 

 

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