珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

フリーターとしての才能を自慢するはずだったのにそうはならなかった覚書|毎月振り込まれる地上の富を組み立てて君だけの墓標を作ろう

そういえば周囲の人間も「世間」の一部なんでしたっけ

店長「あいつはこの先の人生どうするんやろなあ、まだ25?だからいいけどさあ、この先30歳になっても就職せずにフリーターってなると、ウーンそれどうなの?って感じ」

ぼく(27)「エーッそれ言うなら私なんてあと3年で30歳ですよ!まあ私は30超えたら『主婦です♡ 旦那と小さい子供がいます♡』って顔して働きますけどね!それにMさんはヒモ疑惑があるので多分大丈夫だと思います!」

※Mさん……私のバイト先に5年以上勤めているフリーターのお兄さん。絶対にバイトリーダーやりたくないマン。掛け持ち無しで週に18時間くらいしか働いてないのにめちゃくちゃ遊んでいるのでヒモ疑惑が浮上している。虫が怖いらしい。

 

パートのおばお姉さん「大体さ~~~30超えてバイトに応募って時点で面接するこっちは構えるじゃんね~~~30歳以上の人にはいつも就職のご予定はないんですかぁって聞いてるけど大体みんな言葉に詰まるんよ~~~ウケるワハハ」

ぼく(27)「わあ鬼ですね!ところで私あと3年で30歳なんですよ!

 

 ちょうど1年くらい前にも同じ話を振られていた

shirokuro-044.hatenablog.jp

 悲people

 

みんなフリーターについて散々言うけど私がよその会社に就職したらしたで散々言うでしょ

ここ最近になって疑惑が確信に変わりつつあるのだが、私にはフリーターの才能がめちゃくちゃあるのかもしれない。面接と採用ラッシュが続く中で、店長やボス格のお姉さまとその手の話をすることがあるのだが、そうなるとどうしても応募者の年齢がどうのとか、学生かフリーターかとか、そういうことが話に上がるわけだ。で、その度に色々なものが私に飛び火するのだが、マジで自分でもどうかと思うくらい気にならないし、むしろそこから笑いを取りに行けるのでオイシイとさえ思っている。こういう時に取るべきリアクションはひとつしかなかろう。そう、「エーッそれ私の前で言います~?」とか言って態とらしくプリプリすればいいのだ。いや、もしかするとあれらの会話は実は私に対する嫌味や見下しであって、それをヘラヘラ流す私を見て相手は「うわっこいつ嫌味言われたことに気づいてないよ馬鹿だなあ」などと考えたのかもしれないが、私がそう思ってないんなら、そうじゃないんだろう。私の中ではな。これはアレだ、私がフリーターであることを微塵もコンプレックスと思っていないのが要因だ。万が一、過去の記事でいかにもフリーターにコンプがあるような風の文章を書いていたならば申し訳ない。それどころか却ってコンプレックスの抱え方を教えて欲しいくらいだ。だってほら、仮に模範的社会人を目指そうとするならば、それは抱いて然るべきなんだろう。私は模範的社会人としては失格だ。フリーターであることに対するコンプレックス、それを後生大事に抱えてなんなら墓まで持っていくことが、模範的社会人として正しい在り方なんだろうからね。

 

飽きたわ~この世飽きたわ~

 フリーターという立場が推奨されないのは、「世間からの評価」「自由に使えるお金」「子孫を残す上での安定性」「将来の展望」とか、そんなんが低いもしくは無いからだろう。まあ言葉を変えただけで、この4つは実質同じものなのだが。もしもこの中に1つでも欲しいものがあるなら、まあ、コンプレックスは避けられないだろう。それで、私は 今のところ・・・・・ 、これらにクソほどの興味も抱けないので、へへへの河童というわけだ。もしかすると10年後の私はこれらへの激しい欲求に駆られて死にかけているかもしれないが、それは10年後の私がどうにかするべきことであって、私は明日の自分にさえ責任を負いたくない。ひょっとしたら、10年後20年後、いや明日にでも、私はこんな記事を公開したことを後悔しているかもしれない。若(?)気の至りと恥じているかもしれない。まあ、それさえも今の私にはあまり関係のないことなのだけれどね。先日の記事でも書いたが、私は、 いまこの瞬間の私は・・・・・・・・・ 、この世で得るべきものを大方得尽くして満足している。

 

月刊「地上の富で墓標を作る」

私は決して、世間様から薄汚いとかみすぼらしいとか貧乏臭いとか思われたいわけではない。だが、「あいつは薄汚くてみすぼらしくて貧乏臭いくせに、どうしてああも満足しているのだろう」とは思われたい。そう、満足。私は満足しているから、これで良いのだ。ここから更に俗寄りに舵を切るならば、「あいつは薄汚くてみすぼらしくて貧乏臭いくせに、ああも満足しているし、何故か貯金はそこそこ持っている」と思われたい。ボケているようだが至って真面目である。「貯金はそこそこ持っているくせに、何故か薄汚くてみすぼらしくて貧乏臭いし、それでいてああも満足している」と思われたい。思わせたい。ちぐはぐな人間だと思わせたい!これが私なりの、世間様の目の引き方だ。天邪鬼で構ってちゃんな私が精一杯やれることだ。私がまっすぐ生きたところで、ただ墓穴までの道のりをまっすぐ進むだけだ。ならばちぐはぐに生きるのだ!ふらふらと左右に揺れて、揺れて、墓穴までの時間を懸命に稼ぐ。私は既に満足しているので、いつ墓穴に足を踏み入れてもいいと思っている。けれども、それは今この瞬間より少し先がいいと思っている。それさえもちぐはぐだ。天の国に『富』を積めと言われても、私は頑なに地の国に「富」を積む。天に積めるような『富』なんか持っちゃいないし、だいいち天に積まれた『富』を見るには人の目はあまりに濁りすぎている。だから地の国にしこたま「富」を積んで、旅立つ日にはそれをまるっとそのまま捨てていこう。きっとそこには野次馬が大勢集まることだろう。それこそ私の本望だ。捨てられた「富」の表面に、潰したニガヨモギで名前を書いて、粗末な墓標としてもらえたなら、これほど嬉しいことはない。

 

大人って汚いなあ

「20歳フリーター」は使い勝手がいいから喜々として雇うくせに、「5年間店に貢献してきた25歳フリーター」に「あいつフリーターのままでこの先の人生どうすんの」とか平気で言っちゃうのはわりと地獄感がある。

 

 

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