珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

本日の夢と認識出来てはいけない何かについての覚書|神と数は無限ワールドの住人であることをお忘れなく

夢占いに自信ニキ鑑定よろしく

今日の夢:知人のイケメンが突如発狂した別の知人に殺されて何故か真っ赤なドレスを着せられた挙句白昼堂々大広場に晒されてその遺体を数十羽のカラスが貪り食っておりその話を聞いたイケメンの彼女もショックのあまり廃人になりその後私は発狂した知人に追い掛け回される

 

私の無意識の中に棲み込んでいる人たち

ウーン嫌な夢だった。命からがら逃げ回り、やっとの思いで通報したらやって来たのが警察官ではなく警備員のじいちゃん1人だったのも最悪だった。今考えると、あの真っ赤なドレスは元々のドレスの色ではなく……いややめておこう。あまりにもリアルだったので今でもはっきりと思い出せる。きっと寝る前にクトゥルフ神話の解説を眺めていたせいだと思う。寝落ちする直前に開いていたページが「歩く妖蛆」

歩く妖蛆は人間の死体のような姿をした特別な存在である。

別名〈腐敗した怪物〉。

人間の死体が腐敗して肉片が剥がれ落ちているような外見をしており、本当の姿はゾンビのようだ。

しかし短い時間であれば人間の外見を装うことができるそうで相手の心を読み、相手に好まれる存在になることができるという。そして安心したところで襲うという怪物である。

「人間の死体が腐敗して肉片が剥がれ落ちているような外見」ってモロ夢に出てきた死体じゃないですかやだー!そういう外見的な要素は遺体となった知人の方に、人を襲うという内面的な要素の方は発狂した知人の方に、割り振られたわけだな。ちなみに夢に出てきた”知人”は現実の知人ではない。ああいや、発狂した方の知人は、小学生の頃の同級生でいつも長袖の白いだぼだぼトレーナーを着ていたちょっと変わり者の男の子に似ていなくもなかった。わざわざその男の子を連想したということは、彼がモデルだったのだろう。夢に出てこなきゃ思い出しもしないような関わりの薄い同級生だったんだから。

 

(」・ω・)」 (/・ω・)/

人間は、人間が認識出来ないもので構成された夢を見ることってあるのかな?見ていたことは確かなのにどうしても思い出せない夢、というものがまさにそういうものだったりするのかな。「認識出来ない」のなら「見ていたことは確かなのに」とさえ思われないだろうから、違うのかな。少なくとも概要を思い出せて人に説明できる程度の夢は、人間が認識出来るものの範囲で構成されているわけだから、所詮こんなもんよ、という感が否めない。全体としてはどんなにぶっ飛んだ夢であっても、ひとつひとつの要素に分解していけば、それはただ認識出来るものの集まりであって、「冷蔵庫にあった余りの食材で作った炒め物」程度に過ぎないのだ。そう、なんにも恐れる必要はないね!生きている人間と、死んだ人間と、カラスと、ドレスと、その他もろもろと、それに歩く妖蛆をひと匙、これで私の夢は出来上がった。混沌とした夢を恐れることは、冷蔵庫に入っている余りものの食材と、それで作られた料理を恐れるようなものだ。まあ、時には、それが恐ろしい場合もあるんですけど……

 

一体何の話でしたっけ

「認識出来ないもの」というのは「認識出来ないということすら認識出来ないもの」、より正確に言うならば「認識出来ないということすら認識出来ないということすら認識出来ないということすら……」と無限に続くものだと思っている。有限な生き物にとって、そういう無限はたまらなく恐ろしいんだよなあ。数は我々の生活になくてはならないもので、極めて身近な存在だけれども、あいつらだって本当は無限の住人なんだ。我々はその権能のうちほんのちょっぴりを借りているに過ぎない。そのほんのちょっぴりの延長の先には有限な生き物が恐れる無限が存在している。例えるなら、花は猛毒で根は万能薬である植物が生えている地面を恐る恐る掘りながら暮らしているようなものだ。夢に出てくるカラスが数十羽でよかった。もしもカラスが無限に登場していたら、私は今頃夢の国の住人になっているところだった。我々は暮らしの中で、10円を見る。100円を見る。1000円を見る。10000円を見る。ニュースの中では10000000円を見たり、1000000000000円を見たりするだろう。所詮、その程度なのだ。100円の先に101円が連なっているように、無限円も連なっている。はー、数字、怖っ。

 

 

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このカラス超かわいい