珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

広義のオタクコンテンツに対するクソデカ感情についての覚書|エモーションはさよなら

いとエモし

エモの摂取って、こんなにも胸焼けするものだったかしら。此度の休日は、かつて私の中でメラメラと燃えていたエモの炎を ほんの少しだけ・・・・・・・ 再点火する行為に勤しんでいた。平たく言えば、以前ハマっていたジャンルの、私が一度燃え尽きた後に供給された燃料をグビグビと飲んでいた。もっと具体的に言えば、昔ハマっていた漫画が2年程前にアニメ化されたのでそれを視聴したり、昔ハマっていたゲームの推しが最近のイベントに破格の扱いで登場したと聞いてプレイ動画を眺めたりしていた。結果として、私は再点火されたエモの炎に焼かれて死んだ。せめて、アニメかゲームかどちらか1つにすればよかった。大学生時代の推しが動いて喋っている(しかもべらぼうに作画が良い)のを見たり、フリーター黎明期の推しがゲーム中でそれまでの不遇に次ぐ不遇を吹き飛ばすほどの活躍をしているのを見て、ウッ……

 

本来金ってのはそういうことに使うんじゃないのか

冗談みたいな話だが、本気で危なかった。エモの炎に促されるままDVDBOXをポチったりゲームを再インストールして課金したり手放したグッズを買い戻すところだった。ああ、こう書くとなんだかそれらがいけないことみたいじゃないか。別にいけないことでもなんでもない。娯楽に興じることの何が悪いってんだ。そこに何らかの誤りがあるとすれば、私がエモの衝動そのものを悪のように見做していることだ。そうだろう。エモの衝動は人を様々な欲求へと駆り立て、時には堕落や怠惰へと導き、時には興奮や嫉妬や盲目やその他あらゆる刺激的なものの方へと連れて行く。それは事実である。しかしそれは紛れもなくほんの一側面としての事実である。エモの衝動をもっと全方位から見渡すがいい。良い面がたくさんある。そうだろう。そうだと言ってくれ。

 

癖になってんだ、推し探して歩くの

「オタクは卒業したが今でも一部の推しの動向や二次創作はこまめにチェックしている」と、このブログで何度も言ったかもしれないし言ってないかもしれない。でも1回くらいは言ったかもしれない。「それって卒業出来てないんじゃないの」というセルフツッコミも言ったかもしれないし言ってないかもしれない。まあそんなことはどうでもいい。私はかつて熱心なオタクだった頃に感じていたエモの衝動、その残滓を啜って生きている。いや残滓ですらないな。幻影だ。推しが作中で活躍するのを見てはニヤニヤしたり、推しのグッズが発売されたと知ってはアニメイトに走ったり、推しについてTwitterで語っている人を見てはフォローかましたり、そんな感じで毎日愉快にやっていたあの頃の自分を、今の自分の中で用心深くチロチロと再点火しながら生存している。出来うる限り弱火で、冬の吐息ひとつで消えそうな灯火で。もしあの頃の自分を今の自分の中に火力MAXで点火しようものなら、きっともう戻れなくなるだろう。だって、あんなに楽しかったんだもの。あの楽しさを今の自分の中で忠実に再現してしまったなら、楽しくない現実に帰れるはずがない。仕事も、お金も、現実の何もかもを放り出して、毎日毎日大好きな推しと一緒に楽しいことだけ追いかけて過ごすに決まっている。だから私にはもうオタクはやれないんだ。あんなに楽しかったんだから。

 

オタク的な話題について書いた過去記事振り返り

●突然のオタク卒業報告

shirokuro-044.hatenablog.jp

これはかなり最初期の頃の記事だなあ。画像も白黒加工してないし。多分今より毒吐いてるんじゃないかと思う。何書いたか全然覚えてない。勇気が出たら読みます。

 

サウスパークと出会う

shirokuro-044.hatenablog.jp

 やっぱり「オタクは卒業したけど」って言ってて笑う。「オタクは卒業した」ってのが呪いみたいになってる。いや、オタクはちゃんと卒業しましたよ?したんだけど、たまたまサウスパークを見る機会があって、たまたまその中に好みのキャラがいてね?ああでもオタクは卒業したからそんなフィーバーしたりはしないのよ?性癖^~とかアホみたいなこと言いながらひとりでウフフって出来ればそれでいいの。だってオタクは卒業したから……云々。

 

 ●ハリガネサービスと出会う

shirokuro-044.hatenablog.jp

ハリガネサービスエース全然読んでないんですけど朧幽哉くんまだ出番あります?また今度ネカフェ寄るかな。無印の内容も朧気にしか覚えてない。最近物覚えが悪くって、一度読んだだけじゃあとから漫画の内容を全然思い出せないんだ。

 

 ●ヒプノシスマイクと出会う

shirokuro-044.hatenablog.jp

ア゛!!!!!!(発作)

 

あれ?

ン?ンンン?よく見たらこれ全部オタク卒業宣言したあとに出会った作品じゃないか。いやほんと、ええ……昔の推しの近況をどうこうみたいな内容ではなく、明らかに発掘しに行ってますよね。結局楽しくなりたいのだな、私は。楽しさには中毒性があるんだ。ある日食べた美味しいものを後日ふと思い出してまた食べたくなるように。あの日食べた楽しさをふと思い出してまた食べたくなって、でもやっぱりあの時の楽しさとまったく同じものを食べるのは怖くて、無意識に未知の作品の中からのめり込みすぎない程度にいい作品ないかな好みのキャラクターいないかなって探してるんだ。あの頃みたいに楽しくなりたい、でもあの頃と同じ楽しさを今味わうのは怖い。かつての推し、まあ今も推してるけど、が出演したアニメ、何度でも言うけどマジで作画が良かった。あまりにも美人すぎて泣きそうになった。原作では具体的な身長は出てなかったけどアニメでどちゃくそ身長盛られてて少し笑った。190cm近くあったんじゃないか。身長高いイメージは全然なかったけど、それはそれでよかった。ハァー。どうして私はオタクを卒業 しなければならなかった・・・・・・・・・・・ のか。自分で勝手に縛ったんだ。いつかは「やっぱりオタクに戻ります」って堂々と宣言したい。まだ、その勇気はない。

 

 

f:id:shirokuro_044:20210426131129p:plain