珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

3億円の上に夢を描く覚書|現実に疲れたら3億円のことを考えなさいって古事記にも書いてある

好きな大金ランキング 1位:100万円(わりと現実味があるから) 2位:3億円(夢があるから) 3位:5000兆円(面白いから)

もしも自分が現状よりもずっと良い状態にあったならば、或いはずっと良い状態がある日突然この身に降ってきたらば、そのとき自分はどんなことをするかなあという妄想は実に楽しいものだ。その最たるものは、「もし宝くじで3億円が当たったら何をするか」だろう。私?私はねえ、徒歩圏内にコンビニとディスカウントストアがあるほどほどの立地に小さな小さな一軒家と書斎兼喫煙所になる離れを立てて猫と暮らすぞ。猫と暮らすようになれば必然的に猫の方が私より偉くなるだろうから、実質猫の召使いとなるわけだな。猫>本>私だ。ムフフ。お金には当面困らないだろうしバイトはブログのネタ探し程度にやって、残りの時間は文章を書いてどっかに寄稿するような内職をしたい。ノベルゲームを作る勉強をするのもいいな。いやあ、夢が広がりますなあ。

 

前提条件のスケールがデカい

ところで、これらは3億円当たらなければ出来ないことなのかというと、勿論ノーだ。一軒家と離れは少々無理があるとしても、ペット可で本が沢山置けて近くに喫煙所があるような賃貸を探すことで十分代用可能だし、文章を寄稿する仕事だってキュレーションサイトで溢れ返っている今日ならば素人が殴り込む機会は十分あるわけだし、ノベルゲーム作りの勉強なんて今この瞬間からでも可能なわけだ。じゃあ何故今この瞬間からやらないのか?それは、3億円が当たっていないからである。

 

夢on夢

おいおい白黒さん、言ってることがまるでちぐはぐだぞ。お前さんはたった今、これらは3億円が当たらなくても実行可能であると言ったばかりじゃないか。ウン、まあ、そうね。でも全く同じことをやるにしたって、3億円があるのとないのとじゃ雲泥の差ってことくらいすぐに分かるだろう。「3億円が当たったから」「ノベルゲーム作りの勉強をする」というのは、即ち夢の上に夢を描くということなのだ。この場合の「描く」とは実行の「描く」である。夢のキャンバスに夢の絵の具と夢の絵筆を用いて「描く」という行為を実行する。素晴らしい響きだ!これが「3億円は当たってないけど」「ノベルゲーム作りの勉強をする」となると、夢の絵の具と夢の絵筆を用いている点においては同様だが、残念ながらキャンバスの方が現実なのである。もちろん、人間が何か実行に移す場合は9割方こんな具合なのだから、決してそれが悪いわけではない。夢のキャンバスなんてそうぽこじゃが手に入る代物ではない。ついでに言うと、「もし3億円が当たったら」「ノベルゲーム作りの勉強をしたいなあ」というのは、夢の上に夢を描くという点では1つ目のシチュエーションと同じであるが、この場合の「描く」は想像の「描く」である。まあ、実行であれ想像であれ、夢のキャンバスに夢を描くのは楽しいよね。

 

これが頑張る人の敵の姿です

それまで広がりんぐしていた夢が徐々に狭まりんぐしていくのも現実のキャンバスの上に夢を描いたときだ。今の生活の合間にノベルゲーム作りの勉強をやり始めたとして、難しいやら才能がないやら昼間は眠たいやらですぐに挫折してしまうかもしれない。それに比べて3億円が当たってから同じことを始めたらどうだろう。まず夜勤なんて辞めてやる!こんな壁が薄いアパートなんて引っ越してやる!金も時間も気にせず、自分のペースでやりたい放題だ!それでも挫折したとして、そのときはそのときだ!まだ夢のキャンバスには十分すぎるほどの余白がある!15年ぶりくらいにイラストを描いてみるのもいいんじゃないか!まあなんかこう、色々作ってみたり、色々勉強してみたり、魔術の研究をしてみたり、なんでも好きにするといい!やっぱり夢を描くなら3億円の上だ!

 

おれの3億円か?欲しけりゃくれてやるぜ……

けれど……もし、もしもだ。もしも本当に3億円が当たったとして、上述のことを100%実行するかと問われれば、それは甚だ怪しいと答えざるを得ない。何故なら私はそういう人間だからである。夢のキャンバスを鍋敷き代わりに使うような人間だからである。結局、何もかも面倒くさいのね。生活を変えるのも、何かを始めるのも、夢を追いかけるのも、何もかも面倒くさいのだ。3億円を使うのだって面倒くさい。5chの適当な板にスレ立てして、そこの住民に安価で3億円の使い道を決めてもらうのが1番いいのかもしれない。いつかどこかで3億円の使い道を安価で決めるスレを見かけたら、そのときはどうぞ、私の3億円をドブに捨てるような名案を書き込んでください。きっと、喜んでドブに捨てるでしょうから。

 

 

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