いつか捨てるのにちょうどいい愛についての覚書|自分の取り分を確保したらもうすっかりなくなってしまうような愛
最近のハイライト
特に理由もなく浮かれているのをバイトくんに見抜かれて恥ずかしかった
日勤の人たちがんばれ♡がんばれ♡
隠しているつもりでも、浮かれているのって案外バレているものなんですね。そう、先週は、特に理由もなく浮かれていたのであった。いや、「特に理由もなく」というのは正しくないかもしれない。他人から見てもそうと分かるほど浮かれていた理由があるとすれば、それは「業務が暇だから」の一言に尽きる。深夜は客が来ない。マジで客が来ない。ニュースでも連日感染爆発が騒がれているにも関わらず、売上の減り幅はこれまでに起こった感染拡大時よりも明らかに小さい。売上は微減、客は激減。いやあ、アルバイトの立場からすれば、これほど浮かれる要素もない。
つかぬことがマジでつかぬことだった
浮かれているのを見抜かれたまではいい。その流れで「つかぬことをお伺いしますが」からの「好きな人できました?」というバイトくんの発言には流石の私も度肝を抜かれた。なんて???好きな人???なんで???ははあ。クソデカ主語で恐縮だが、普通の人は、不自然に浮かれている人を見ると「おっ、最近好いことがあったのかな」と考えたりするのか。私には思いも寄らぬ発想であった。私なら……私ならそうだな、「おっ、宝くじでも当たったのかな」とか「おっ、お腹の調子がいいのかな」とか、そんなことを考えたりするだろう。宝くじが当たって浮かれぬ人はいないだろうし、お腹の調子がよくないのに浮かれる人はいないだろうから。でも……でもな、でもですね、素人意見で恐縮ですが、それ、好きな人ができたからといって必ずしも浮かれた気分になるとは限らないのではありませんか?
何故そこで愛ッ!?
わかったこの話はやめよう。この手の話題に関しては私よりもそのへんの5歳児の方がよっぽど詳しいだろう。そのへんの5歳児に訊いてください。ウーン、しかしそうすると文字数が余ってしまうな。ならば私がどれほどひとりを愛しているかについてでも語ろうか。結局語ることは変わらぬのだ。愛だよ、愛。
愛などいらぬ!
私は1の大きなメリットのために10の小さなデメリットを選び取ってそれに堪え忍べるほど出来た人間ではない。むしろ、1の小さなデメリットのためなら100の大きなメリットさえも容易く放棄できてしまう人間だと思う。仮に、その、古代からすごい人たちが「これほど素晴らしいものもない」と力説しているところの愛が大きなメリットであるとしたら、愛は私にとって捨てるのにちょうどいい手札というわけである。これが手とか足とかだったら、そう簡単に捨てるわけにもいかない。愛は、いつか捨てるためにあるのだ。ちょうど、生き物が死ぬために生まれるのと同じような具合に。
ひとりのためなら死ねる
多くの人々にとって、「ひとり」はメリットだろうか、それともデメリットだろうか?もしメリットだった場合、それは小さなメリットであるか?それとも大きなメリットであるか?もしデメリットだった場合、それは小さなデメリットであるか?それとも大きなデメリットであるか?まあそれは人それぞれということでヨシとしよう。ちなみに言っておくと、私にとっては全てのメリットの頂点に君臨する最大のメリットである。これは愛とは違って決して捨てられない大きなメリットである。愛が手とか足とかを捨てることと並列されるなら、「ひとり」は心臓を捨てることと並列される。下手すりゃ死ぬが死ぬとは限らない愛と違って、捨てた時点で間違いなく死ぬのである。「ひとり」に対する愛がデカすぎる。ならば「ひとり」に対する愛は捨てられるのであろうか。ウーン、難しい問題だなあ。「ひとり」が心臓ならば、「ひとり」に対する愛は、大動脈とか大静脈とかそういうものに当たるのかな?それとも、愛なんかなくたって、私は「ひとり」を愛することができるのかな?
早い話が
仕事の場以外で、つまり義務以外で他人の機嫌取りをするのが億劫なんですよね。人はどんなに謙虚に振舞っていても、結局は機嫌取りをされたい生き物だと思うので。どれが自分の本心から出た言葉で、どれが他人の機嫌取りのために出た言葉なのか、自分でも区別がつかないのです。口を開けば他人の機嫌を取るための言葉と思しきものしか出てきませんもの。家に帰ってまで他人の相手をしていたら、それこそ他人の機嫌を取る機械みたいになっちゃうじゃないですか。相手にとっては都合がいいかもしれませんが、それではいつか衝動的に相手を刺しかねません。家に帰ったら私は私の機嫌しか取らない。これ、ポリシーなんです。ポリシーにでもしないとやってられないんです。いつか家訓にしようと思ってましたが、家訓にするための家がこれまでもこれからもないのでやめました。なんていうか、私くらいの歳になると、みんな普通に家を持ってたりするんですよね。トホホ。