珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

愛しているとは言ったけど信じているとは一言も言っていない覚書|人も風呂場も明るい方がいい

ほげえええええ

ダイソーの電球ってちゃんと使えるんだ。ほげえええええ。100円ショップの商品には常々驚かされてばかりだが、今世紀最も驚いたのは電球かもしれない。風呂場の電球が切れて早1ヶ月、買いに行くもの面倒だし、もうこのままでもいいんじゃないかなと思い始めた頃合で、たまたま寄ったダイソーで電球を見かけて、びっくりして、その日は買わずに帰宅して電球の規格を調べて、また次の日に寄って、買って、帰って、嵌めて、ほげえええええ。風呂場がすげー明るい。私の未来もこれくらい明るければいいのに。ウン。ダイソーのことは好きだよ。月に2回は絶対に行くし。昔は「アイデアダイソー、デザインのセリア」といった印象だったけれど、最近のダイソーはお洒落なアイテムが多くて実に大満足だ。ウン。だから、ダイソーのことは好きだよ。好きなんだってば。大好きだぞ。お望みならば愛していると言ってやってもいいよ。ウン?私が一方ではダイソーを愛している」と言いながら、一方ではダイソーの電球ってちゃんと使えるんだ」などとこれっぽっちも信用していないような物言いをしていることが不思議なんですか?なんで?「愛している」と「信用している」はまるきり別物でしょう?

 

もしも私を益してくれるような誰かに見返りは要らないなんて言われるとますます怖くなるからそこはやっぱり3倍返ししろって気安く言ってほしい

私がこの歳になっても1ミリも恋愛願望とか結婚願望がないのはこの辺が関係しているのだと思う。人を愛せないわけではないんだ。ただいまひとつ信用できないだけで。別に私は悲惨な過去があるわけでもないある意味幸せな普通の普通人なので、他人を信用することにトラウマがあるわけでもない。なんというか、「信用できない」などというニヒルに尖った言葉を使うから「うわあこの人……」みたいな居た堪れない感じになっているだけで、ただちょっと警戒心の強い野良猫くらいに思ってくれればいい。相手が私に害を為すならもちろん警戒するし、相手が私に益を為してくれるのもそれはそれで、相手がなにを考えているのか分からなくてバチバチに警戒してしまう。相手がなにを考えているかなんて誰にも分かるわけがないのになあ。

 

人間が「人間にならなきゃ」などとは考えないように、善人は「善人にならなきゃ」なんて考えないんですよ、つまり

働き始めてからは仮面善人をやる機会が格段に増えて、仮面善人をやるスキルが格段に向上した。うわこの人自分で自分のことを善人とか言ってる。でもこの人から善人であらねばならないという義務感を取り上げたら何も残らない気がする。だから許してやろうね。自分が仮面善人をやっていると、周囲の善人がすべて仮面善人に見えてしまって、真の善人と偽の善人を見分ける力がまるきりなくなってしまうんだ。仮面善人は、善人をやるために、善人のことをなんでもよく観察して自分に取り入れているけれど、自分の善がすべて他人の借り物であることに気づいた途端、自分という存在が、更には善人という存在が、とんでもなく恐ろしい存在に見えてきてしまうんだ。仮面善人を続けるくらいなら、すっぴんで悪人をやってた方が、よっぽど他人を信用しやすい心まろやかな人でいられると思いますよ。

 

ヒエーッ

しかしこの電球、明るいには明るいのだが、おろしたてなことも相まってかオレンジ色がなかなかどぎつく、風呂場全体がハイコントラストというか、たいへんムーディーな雰囲気になった。まあこれはこれでヨシだ。売り場には100円で4000時間使えるもの、200円で20000時間使えるもの、300円で40000時間使えるものがあって、300円のものが1番コストパフォーマンスが良いのだが、もしも使えなかったらやだなあってんで、お試し感覚で100円のものを買った。40000時間って何日なんだろう。感覚的には私の方が先にくたばりそうなんですが。話は変わるんですけど、80年生きたとしてそれを時間に換算すると、24時間×365日×80年=700800時間になる。なんか、人の一生は70万時間って言われると、ふーん人生の長さってそんなもんかってなるし、今私が無駄にした1時間は人生の70万分の1なんだなって考えると、えっ……ヤバ……

 

人間用モバイルバッテリーほしい

ウーン。300円の電球、あいつは40000時間も明るいのか。そんなに長いあいだ明るく振舞っていられるのか。じゃあ1時間も明るく振舞っていられない私は一体なんなんだ?私が1時間明るく振舞うのに莫大な精神エネルギーを消費する一方で、あいつが1時間明るく振舞うのに必要な金額は電気代を含めない単純計算でたった0.0075円だ。0.0075円。奥歯に詰まったスルメでももう少し金額がありそうなものだが。私は2000万円で1日にほんの少しだけ明るく振舞う電球だ。基本的に連続使用不可で、1日に何度もおいしいパンを食わせたりお布団にくるんで休ませたりコーヒーを飲ませたりしなければすぐに故障してしまう電球だ。そんな電球だが、買ってから電球として独り立ちするまでに2000万円くらいかかるらしい。はあ。せめて2時間は明るく振る舞えるように頑張ろう。

※追記 自分で読み返して「明るく振舞うのに必要なエネルギー」って言ってるのに電気代ではなく電球自身の金額で考えるのおかしくない?と思ったけどさんすうはよくわからないのでこのままにしておきます。

 

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