珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

電気ケトルとやかんで風呂に入る女の覚書|思い返せばついこないだまで石同士を打ち付けて火を起こしてたんだから令和の時代にあって自宅の蛇口からお湯が出ない程度の試練別にどうということもない

「お風呂で温まっていますか?」という問いに対する答え

5年前からガス止まってる(小声)

 

ちょっと恥ずかしいので小声で喋りますね

私が人から入浴スタイルを訊かれて「面倒なのでシャワーだけ、基本湯船は使わないですね」と答えるのは、ひとえにガスが止まっているからだ。ガスが止まっているからお湯が出ない。お湯が出ないから湯船は使えない。じゃあお前どうやって毎日髪や身体を洗ってるのかって、電気ケトルで何度かお湯を沸かして、それをやかんいっぱいに溜めて、水を入れた洗面器にやかんからアツアツの熱湯を注いでいい具合の温度にしながら洗ってます。風呂場の横にコンセントがあって本当によかった。夏場はそこまで困らないが冬場はとにかく寒いのなんのって、お湯の消費スピードにケトルの湯沸しが追いつかず、「おい!やかんのお湯がなくなったぞ!お湯はまだか!おい!」ってな具合でガタガタ震えながらお湯が沸くのを待っているのが冬の風物詩になりました。そろそろサブのやかんを買おうかと本気で考えています。試行錯誤した結果、まず着衣で立ったまま洗面台に頭を突っ込むような姿勢で髪を洗い、そのまま顔を洗い、身体を洗うときになって初めて服を脱ぐスタイルに落ち着きました。洗面台にめちゃくちゃ髪の毛が詰まるのでパイプジェルを常に2本はストックしています。

 

ほらねどこもおかしくない

ああ待って。待ってください。なにもガス代を払えないせいでガスが止まっているわけじゃない。ある日アパートでただならぬ大事が起こり、安全のためにしばらく大元のガス栓を閉めなきゃならん事態になったことがあって、閉めたガス栓を開けるためにはガス会社に連絡して開栓作業をする必要があり、その作業の最後に作業員が部屋に立ち入って点検しますので都合のいい日をお知らせ下さいという紙がポストに入っていて、ええと、結局連絡することなく5年が経過したというわけなのだ。だから決してガス代が払えないわけではない。貧乏フリーターといえどガス代を払う余力くらいは残っている。そんなわけで我が家のガスが止まっている理由、ご理解いただけただろうか。

 

クソザコブレーカーくんももうちょっと肉を食べて身体鍛えたほうがいいと思う ささみとか

私はとにもかくにも誰かを部屋に入れることが大大大大大大大大大大大大嫌いなので、ガス会社の作業員さんを部屋に入れるくらいならガスが止まっていた方がマシだと思っている。ね、説得力のある立派な理由でしょう。とはいえ、歳を取って真冬にケトル+やかんスタイルじゃ死ぬと思ったら流石にそのときは呼ぶかもしれないけど。死んだら呼びます。私が死ぬか追い出されるかしてこの部屋を明け渡すことになったときに、「なんでこの部屋ガス栓閉まってるんだろう」って思われるかもしれないな。私はこのアパートであと何回真冬を迎えることになるのだろうか。地球は私の部屋のところだけ温暖化に勤しんでほしい。そんなに寒いのなら風呂場近くにヒーターを置けばいいだろって?残念ながら、ヒーターと電気ケトルを同時稼働させるとブレーカーが落ちることは実証済だ。

 

自室だからこそ落ち着いて会話もできない

洗濯機が壊れたときも、1年くらいずっと手洗いをしていた。あれもマジでしんどかった。結局ネットで中古の洗濯機を注文して、玄関前に置いてもらって、必死に引きずりながらベランダまで持って行って、さあ使おうとなったはいいが、なんかのパーツが足りず蛇口と接続できなくて、泣く泣く親父を呼んでホームセンターにパーツを買いに行ってから取り付けてもらった。ついでに古い方も親父に持って行ってもらった。ウン、まあ、家族くらいなら許せるかな。おかーちゃんも月1で押しかけてくるし。だが正直落ち着かない。あれはそわそわといった類の落ち着かなさではなく、まごう事なきイライラである。せっかく来てくれた人間に不機嫌丸出しで対応するのは身内といえど酷すぎるかと思い、イライラをなんとか押さえ込みながらもほぼ受け流すだけのそっけない会話をし、さあどっかに昼飯でも食べに行くかとなって、おかーちゃんと一緒に部屋を出た瞬間、あの気が狂わんばかりの不機嫌はきれいさっぱり消える。人が変わったようにご機嫌になる。さてどこに行こうか?ファミレス?回転寿司?うどん屋?カレー屋?マック?どこでもいいよ!私の部屋じゃなければどこでもね!

 

エッチな小説じゃないです

家族ならギリ許せるというのなら、ガス会社の作業員さんのことも家族と思うしかないな。それで、いつものようにイライラを必死に押さえ込み、段々ぶっきらぼうになる口調を自分の中で諌めつつ、隣で作業してもらえばいい。人類皆家族って言うじゃん。それにしても、私はどうしてあんなに誰かを部屋に招くことが嫌いなんだろう?散らかっているから?恥ずかしいから?汚いとか臭いと思われたら嫌だから?部屋に呼ぶような相手がいなくてそういう状況に慣れていないから?全部だろうなあ。この前読んだ小説に「夜更けに突然アパートにやってきて『同居人と喧嘩したから今夜だけ置いてほしい』と頼み込んできた上司と自室で一晩過ごす」というシチュエーションがあったのだが、そのシーンだけ読むのがめちゃくちゃしんどかった。ありのままの自室に人を招き入れる描写、散らかっている部屋の描写がやけに生々しくて、ぞわぞわしてしまった。小説で読むことすらダメなんだ。あっ、読んでたのは別にエッチな小説じゃないですよ。ほんとうです。エッチな小説じゃないです。

 

ぜんぜん関係ない話で文字数がヤバい

今週のお題なんだった!?お風呂!?お風呂の話!?お風呂の話すればいいんですか!?えーとえーと、ああそうだ、上は洪水、下は大火事、なーんだ!?

そう!!!!!!

終末!!!!!!!

 

今週のお題「お風呂での過ごし方」「過ごす風呂がない」

 

 

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