珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

生産の秋についての覚書|生産という言葉が生むと産むで出来ているのなかなか容赦ないな

秋!!!!!

芸術してえ~~~~~~~~~~

 

あなたは生産性がないですねと言われてもあっそって感じだけどあなたが死んでもこの世にあなたが生きた痕跡はなにひとつ残らないし世界はまるであなたという存在など初めからなかったかのように動いていきますねって言われたらちょっと生産意欲湧いちゃうかも

生産することとはてんで無縁な我が生涯であるが、最後くらいはせめてなにかを生産してからたお れたいものだ。欲を出してもよいならば、なにかを生産しながら生きていたいけれど。まあそんな贅沢は言うまい。自分の好きなものを、自分の好きなときに、自分の好きな場所で、自分の好きなように生産して、それを自分で好きになれる、そんな芸当をこなせる人間が、この世に何人いるだろうか。自分の大して好きでもないものを、大して好きでもないときに、大して好きでもない場所で、大して好きでもないように生産して、それを大して好きにならない、いや好きになれない。世の中、誰かの嫌いなものだらけとは言わないまでも、誰かの大して好きでもないもので溢れかえっている。

 

スペースを空けるためのスペースがない

生産するってのは、ええと、自分の外に1からなにかを作り上げるってことなのかな?それとも、自分の中から既に出来上がったなにかを取り出すってことなのかな?まあどちらでもいいか。どちらにしたって、私には無縁のことなのだからね。さて自分の外になにかを作り上げようとなったときに、ふと自分の外を見渡してみると、要らないもの余計なもの邪魔なものが足元から天井まで、近くから遠くまでみっちりつまっていて、その先は果てが見えないほどだ。自分の外になにかを作り上げるスペースなんかどこにもないのだ。まず片付けてからじゃないと。ああ片付けるためのスペースがない。なにかを一旦そこに置いておくためのスペースがない。ここに、たくさんの小さな立方体が隙間なく整然と詰まっている箱があるとして、中身を一切取り出すことなく1番上の立方体と1番下の立方体を入れ替える方法があるなら教えて欲しい。それはもう魔法じゃないか。魔法が使えなきゃ。我々に使える魔法はせいぜい、箱自体の上下をひっくり返して、「ほら中身を一切取り出さずに1番上と1番下の立方体を入れ替えてやったぞ」と必死に言い張ることくらいである。

 

いつも労働に親どころかご先祖様全てを殺されたような顔をしているけどそれが地顔です

ところでこの周囲を埋め尽くす要らないもの余計なもの邪魔なものが一体なにかって、筆頭を挙げるならまず労働でしょう。人がなにかを作るときに必要な最も基本的なもの、肉体、精神、時間。以上。人からこれら全てを奪ってしまうのが労働である。労働はそれでいて、平然とした顔をしている。パン屋から小麦粉とオーブンとパン職人を取り上げて、それでいて平然としている。当然の対価を頂いたという顔をしている。そして次に挙げるとしたら、ウーン、才能の無さとか、勇気の無さとか、よい気質の無さとか、かな。才能の無さってのは、「才能がある」がそこに無いんじゃなくて、「才能が無い」がそこにあるのだと思っている。なに言ってんだ?まあ早い話が、とっても邪魔なのだ。そこにないものはこちらの邪魔をしないだけまだ利口だ。そこにあるものはまこと邪魔である。それ以外の無さもまた然り。

 

こういう文章を打ち込んでいるときがいちばん生き生きしていると思う

自分の中から既に出来上がったなにかを取り出すことに関してはとくに掘り下げるまでもあるまい。無から有は取り出せない。無から取り出せるのはせいぜいそれと同質の無か、それよりもさらにひどい無である。「なにも無い」がそこにある。「なにも無い」は「なにか有る」と違って無限に取り出すことができる。有を取り出すつもりで無限に取り出された無は、やがてそこらじゅうを飲み込むだろう。そこらじゅうを飲み込んだあとは、私をひと思いに飲み込んで、やがて外側になるだろう。私の内側にあった無限の無は、一切の外側になるだろう。

 

芸術してえのくだりは?

忘れた

 

 

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