珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

叫ぶ権利と叫ぶ勇気についての覚書|ひとりぽつり

きたない!!!!!!!!!!

コンビニの店先で「ジュルルルル!!!……んっ……ン゛ハァ゛!!!!!」って文字に書き起こすとたいへんアレな感じのきたない声出しながら煙草吸ってるおじさんが真横にいてめちゃくちゃしんどかった。なんだったんだあの拷問。そもそも何をどう吸ったらそういう音が出るんだよ。あのねおじさん、煙草はねえ、スーッと吸って、フーッと吐くの。間違っても「ジュルルルル!!!」なんて音は出さないの。わかる?口に唾液が溜まってるなら先に飲み込んでから吸いなさいな。あと、「ン゛ハァ゛!!!!!」は自分の心の中にとどめておいて、声に出さないの。煙を吐くときに音を乗せちゃだめなの。おじさんひそひそ話とか苦手でしょ。ひそひそ喋ってるつもりでも息にガッツリ音が乗っちゃうタイプでしょ。あのおじさん、いつもあんな音立てて吸ってるんだろうか。歩く18禁って呼ばれてそう。

 

エライ!!!!!!!!!!

仮にあのおじさんをついつい息に音が乗っちゃうタイプだとしたら、私は逆に息ばっかりで喋っちゃうタイプだな。買い物に行ってレジ袋要りますかって訊かれて「いえ結構です」って言っても8割くらいの確率で聞き返されるから、最近では首を左右にぶんぶん振ったり手で「いいえ」ってジェスチャーをしながら返事をするようにしてる。あんまり意識しすぎてデカい声出ちゃってもアレだし。いやむしろ自分ではデカすぎるくらいの声で話した方がいいのかな?でもバイト中に客から聞き返されることってほとんど無いんだよな。なんでだろう。バイト中は無意識にハキハキ喋るようにしてるのかな?私さんエライね。

 

ほんと!!!!!!!!!!

デカい声を出す機会が無いとマジでデカい声が出なくなる。これはガチ。最近デカい声を出したのは、ウーン、あっ、こないだ客が私の目の前で倒れて顔面から床に突っ込んだって書いたじゃないですか、その場で「ア゛ァ゛ア゛!!゛?みたいな汚い悲鳴をあげたときかなあ。悲鳴というか断末魔みたいな声が出たね。ただ、その声も反射的に喉を絞ってたから声量はそんなでもなかったと思う。声がただただ汚かっただけで。おじさんのことあんまり言えねえな。で、そのひとつ前となると、ウーン、客が買ったものをレジに置きっぱなしにして店を出そうになったのを「お客様ーーー!!!!!って引き止めたときくらいかなあ。コンビニ店員あるあるだと思うんですけど、金だけ払って商品忘れてその場を去ろうとする客ってわりといるからやらかした方はそんなに気にしなくていいと思います。5回の出勤で1人くらいは必ずいます。どうせみんな考え事しながら買い物してたんでしょ。そういうこともあるよ。

 

すごい!!!!!!!!!!

なんかねー、喉、絞っちゃうんですよね。喋る時に。喉を絞って、口の中だけで喋ってるみたいな。だから声が小さいってよく言われるんでしょうけど。きっと、失言しても誤魔化しが利くように喉を絞ってるんでしょうね。しらんけど。話は変わりますが、学生の頃は、HRとか学年集会とかで先生が台本もなしで15分くらいずっと喋ってたりするじゃないですか。アレ本当にすごいなって思う。言いたいことがどれだけ自分の中に山積してたとしても、台本なしであの量は絶対喋れないもん。私が長く喋るときは、喋りたいことをその都度頭の中に文章の形で出力して、頭の中に出力した文章を頭の目で追いながら喋ってる感じになるから、初めの方はよくても中盤あたりを過ぎると「当日台本を自宅に忘れて頭が真っ白になったけど昨晩練習したときの記憶を手繰り寄せて文章の断片をツギハギしながらどうにかこうにか喋ってる人」になるんですよね。やたら長い「あー」とか「えー」は、喋りたいことを頭の中に文章の形で出力している間の待機音なんです。マウスカーソルに砂時計が出ている状態なんです。今まさにコピー機から印刷結果が出てきている状態なんです。印刷が完了するまで少々お待ちください。

 

ボイトレ行こう!!!!!!!!!!

これは最悪の事態の想定なんですけど、このままでは有事の際にもデカい声が出せなくてその結果タスカラナカッタ……ってことになるかもしれません。誰かに助けを求めようとしたまさにその瞬間、「はて、今ここで私なんぞが大声張り上げて名も知らぬ誰かに助けを求めてしまっていいのだろうか?」などと余計なことを考え躊躇している間に後ろから袈裟斬りされるかもしれません。助けを求めて叫ぶ権利くらいはあってほしい。たとえ助からなかったとしても。誰もいなかったとしても。誰も来なかったとしても。誰も助けてくれなかったとしても。叫ぶ権利くらいは、誰にでもあってほしい。いや、誰にでもなければならない。助かるかどうかは別として、その権利だけは保証されていなくてはならない。そしてそれは、いついかなる場合でも、24時間365日保証されていなくてはならない。大事か些事かは問題ではない。助けを求めて叫ぶこと然るべきか然るべからざるかなどということは頗るどうでもよい。いつ!いかなる!場合でも!助けを求めて叫ぶ権利!……と、叫ぶ権利。ぽつり。

 

 

静止画のくせしてどこを取っても文句のつけようがないくらいうるさくて好き