珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

ライフのクオリティが上がったライフについての覚書|生まれたパンを我が子のように食らうサトゥルヌス

炊飯器も買え

部屋の中でパンが生まれる瞬間がおもしろすぎる。ふふ。もう随分長いあいだ米すら炊いてなかったのにいきなり部屋の中でパンが生まれるなんて。ふふ。昨日まで駆け足跳びすら出来なかったのにある日いきなり後ろはやぶさが出来るようになったかのような突飛さがあって笑える。ふふ。炊飯器はないけどホームベーカリーならあります。米は炊けませんけど自分好みのパンなら炊けます。ふふ。大爆笑。

 

トネガワとハンチョウを読め

ホームベーカリー持ってるようなところは、ライフのクオリティにそれなりの関心を寄せている家がほとんどだと思っているので、私の如くライフのクオリティに微塵も関心を寄せていない家にホームベーカリーがあるの、足の踏み場もないゴミだらけのワンルームで最新型のルンバを飼うくらいの滑稽さがある。この前スーパーに行ったらお掃除ロボットが一生懸命お掃除してて可愛かった。みんながお掃除ロボットのために道を譲ったりしてるのが面白かった。それはさておき、何もゴミだらけのワンルームで最新型のルンバを飼うことが悪いと言っているわけではない。お掃除ロボットはお掃除するためにあるのだから、そこに何らかの間違いがあるわけでもない。ただ、ただこう、もうちょっとあるでしょ。段階が。利根川もこう言っている。バカッ・・・・!刻むだろっ!普通もっと・・・・段階をっ・・!

 

玄米も煮ろ

諸々の地道な段階をすっ飛ばしてある日いきなり身分不相応なくらいライフのクオリティが爆上がりしたんだから、これはもう玉の輿と言っても過言ではありませんね?これが笑わずにいられましょうか?ふふ。ほんとに。こんなにライフのクオリティが上がったの、いつ振りかしら。象印おかゆメーカーを買ったとき以来かしら?これでもかつては家で米を炊いていたんですよ。そんである時期玄米がゆにめちゃくちゃハマってて。でも市販のものはいい値段するし、じゃあ自分で作ればいいんじゃね?ってなって、おかゆメーカーを買いました。毎日アホみたいにおかゆばっかり食べてたけど、なんか気づいたらいなくなってましたね。おかゆメーカーくん。おかゆメーカーくんどこに行ったんだろう。

 

野菜を食え

ホームベーカリーといいおかゆメーカーといい、主食へのこだわりだけはいつも一丁前だなこいつな。実際主食はなんでも好きだし、基本的におかず要らない派なので。なんかこれ前も書いた気がするんですけど。主食に副菜とか汁物とか添えられたものがどうも苦手っていうか……例えるなら主食は基礎ドリルで、おかずは応用ドリルなんですよ。基礎より上のことは何も求めてないっていうか。応用ドリルはどうしても疲れちゃうでしょ。なんか持て余すし。要するに向上心の無さがおかずの無い暮らしというものに直結しているわけです。なにを言っているんですか?

 

他人を知れ

ライフのクオリティが上がったライフ。そりゃ最初のうちは不気味でしたよ。ええ。これまでの自分のライフにあまりにも似つかわしくないし、自分のライフをこんなによくしていいものかという慄きがありましたよ。自分のライフ、ちぐはぐでキモいなって。利根川の言う通りもっと段階を刻むべきだろって。それこそ……包丁を握るところからとか。でもホームベーカリーは本来家庭でラクしてパンを作るために生み出された商品だし、ある意味これが正解なのかなって思わなくもない。どっちやねん。皆さんは日頃、どのくらいの段階を刻みながらライフのクオリティを向上させてます?他人のライフを覗くことは、今の世の中なら実に簡単である。ネットでちょっと検索すればいい。でも他人のライフのクオリティが向上しつつあるまさにその瞬間ってのは、なかなか覗けるものじゃない。誰かお手本を見せて欲しい。ライフのクオリティが向上しつつある、まさにその瞬間を。