珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

人間丸洗いコースについての覚書|命の洗濯してえな~~~

こうやって人生の限りある時間は消費されていくわけです

手洗いしている洋服から濁った水がジョバジョバ出てくるとほんといやんなるな。そんなに汚してねーだろ!冬だし!汗もそんなにかいてねーよ!靴下もそんなに臭くねーよ!そんなに!って反抗したくなるな。なんでこんな水の冷たい時期に洋服を手洗いしているかというと、詳しくは過去記事を読んでいただきたいのですが、いやまったく、いやんなるね。いちばんしんどいのは上着を洗っている時だ。水をたっぷり吸ってズッシリ重たくなった上着を必死に絞っている時間は本当にしんどい。絞っても絞っても軽くならない。モコモコ生地がそれはそれは水を掴んで離さないんだわ。絞っても絞ってもまだ重い。腕が痛い。そんで濁った水がジョバジョバ出てくる。ぐえーっ。

shirokuro-044.hatenablog.jp

 

じょぼぼ

私の洋服から濁った水がジョバジョバ出てくるんなら、私そのものを絞ってもこんな感じで濁った水がジョバジョバ出てくるのかな。ジョババーって。そんなに汚してねーだろ!冬だし!汗もそんなにかいてねーよ!足もそんなに臭……ウッ……臭くねーよ!いやちょっと臭いかも……まあそれはおいといて、普段体を洗っているときに目に見えるほど濁った水がジョバジョバ流れていくことは流石にないですね。接客業やっててその日の終わりに体から濁った水がジョバジョバ出てくるようなことには流石になりませんね。炭鉱とかで働いたらそうなるのかもしれません。炭鉱といえば、炭鉱夫の人がカロリー摂取できるよう意図的にカロリー爆弾として作られたお菓子があるのご存じですか?ナナイモバーっていうんですけど。

このTシャツマジで欲しいんだよな

 

溺れるために溺れてるようなとこあるから

私の肉体を絞ったら濁った水がジョバジョバ出てきましたなんてことはそうそうないけれど、別のところを絞ったらそれはもうジョバジョバ出るんだろうな。濁った水が。絞るまでもなくジョバジョバ出るんだろうな。四六時中したたり落ちてるんだろうな。足元はひたひたになってるんだろうな。歩くとちゃぷちゃぷ鳴るんだろうな。気づけば膝まで漬かってるんだろうな。いつかは溺れてしまうんだろうな。人間は溺れやすい生き物ですから。ほら、策に溺れるとか、金に溺れるとか、ギャンブルに溺れるとか、酒に溺れるとか、薬に溺れるとか、愛に溺れるとか、情に溺れるとかいって、そこらじゅうであっぷあっぷしている人がたくさんいるじゃないですか。どうしてこうも人間は溺れやすい生き物なんですか?誰か教えてください。まァこれらの溺れ様と比較すれば、濁った水に溺れるくらい、カワイイもんですよ。

 

落ちない汚れとともに生きていくんだよ

石鹸で洗っても落ちない汚れは、悲しいですね。みっともない。みっともないけど、鼻を近づけても別に臭くはないですね。逆に、石鹸で洗うと落ちる汚れは臭いですね。まあ石鹸で洗うと落ちるのでさほど問題にはならないんですが。石鹸で洗っても落ちない汚れは、独特な香りがします。例えるならそう、おばあちゃんが仏壇台の引き出しの中に20年間置き忘れていたローソクの香りがします。おかあさんがジュエリーボックスの中に20年間置き忘れていた真珠のネックレスの香りがします。ぼくが実家の押し入れの中に20年間置き忘れていたクレヨンの香りがします。そういう香りがする、汚れです。たぶん、人間の香りです。たぶん。