珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

全部戻す私ともう一人の僕についての覚書|休みの日は自室で一緒にカードゲームしてくれるもう一人の僕が欲しいなあ

人の振り見て我が貼りテプラ

生まれてから18年間ずっと「自分が使ったものは自分で元の場所に戻せや💢💢💢って怒られてながら生きてきた人間がそこから10年余の歳月を経て職場で「自分が使ったものは自分で元の場所に戻せや💢💢💢」って言う立場になってるの、愉快が過ぎる。マジで。ここしばらくバイト先の事務所や休憩所やバックヤードの散らかり具合に辟易していたので、出したゴミはきちんと捨てましょうね~私物は持ち帰りましょうね~整理整頓しましょうね~ってやんわり注意してたんだけど、最近ではそれに加えてハサミとかホチキスとかセロハンテープとかがあまりにもあっちこっち行くもんで、妖怪テプラババアと化した。妖怪テプラババアとは、その物品のあるべき位置を印刷したテプラを目についたもの全てに片っ端から貼り付けていく妖怪のことである。そのおかげか知らんが受付のハサミが事務所に行ったり事務所のホチキスが受付に行ったりする事態がほぼなくなった。いいことだ。

 

テプラくん迫真の主張(明朝体)

かつてあれだけ片付けられなかった子どもがどうしてこのような妖怪となり果ててしまったかというと、まあ単純に、自室を片付けるようにしたからです。なぜ自室を片付けるようにしたかというと、自室のインテリアに凝り始めたからです。なぜ自室のインテリアに凝り始めたかというと、……えー、なんででしょう?そこは分かりません。とにかく自室を片付ける習慣がついたので、自然、バイト先でも率先して片付ける習慣がつき、いい加減出勤即片付けという職場生活にもうんざりしてきたところで、妖怪になりました。

 

戻しに行く時間だけで人生の残りを使い果たしそう

「使ったもの、全部戻す」っていう一見当たり前なことを実践するようになって気づいたんですが、やっぱり使ったもの全部戻すってハードル高いっすね。バイト先のような共用スペースならともかく、自室においては。数十分後にまた使うことが確定しているものを全部戻しにいくの、マジでしんどいわ。18年間やってこなかったことのツケを今さら払ってる感じ。全部戻すのは確かに気持ちがいい。しかしそのためにいちいち立ち上がっている時間が勿体ないし足腰も膝もしんどいというデメリットがあるので、手元に「よく使うものボックス」なるものを用意してみたが、日に日に中身が増えていくばかりである。そろそろ溢れそう。

 

AIBOOOOOO

共用スペースだと、私が戻さないと誰かが迷惑するだろうしなあって思えるから、息を吸うように戻しに行けるんですが、自室においては私が戻さないことで迷惑を被る人もいないし、むしろ私が戻さないことで利益を受ける数十分後数時間後の私がいるわけで、要するに全部戻すモチベーションが大違いなわけですよ。想像してみてください、自分が持ち出したものを戻しに行こうとしたときに横から「あっそれ自分もこのあと使うからそのまま置いといて!」って言われたときに内心ニヤッとしない人間がいます???「ラッキー!戻しに行く手間が省けた!」って思うじゃないですか。一人暮らしってのはすなわち、「あっそれ自分もこのあと使うからそのまま置いといて!」って言ってくるもう一人の自分との共同生活なんですよ。