珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

限界人間二匹のパッパラパーについての覚書|狂人と真正面から戦うには己がそれ以上の狂人になる必要があるように限界人間と真正面から戦うには己がそれ以上の限界人間になることが必要

やさしいせかい

限界酔っ払いお客様「おね~~さ~~んこのお菓子好き~~~???」

限界夜勤コンビニバイト私「いや……食ったことないっすね……」

限界酔っ払いお客様「じゃあおねーさんにあげまーす!!!」

限界夜勤コンビニバイト私「ありがとうございまーす!!!」

 

やさいせいかつ

理性が限界を迎えている酔っ払いお客様と、疲労が限界を迎えている夜勤コンビニバイト私。限界を迎えている人間と限界を迎えている人間をマッチングさせても争いしか起こらないものだと思っていたが、こんなやさしいせかいが生まれることもあるんだなあ。会計したものをそのまま私に横流ししてくれた。ありがとう限界酔っ払いお客様。今冷蔵庫にあるんであとで食べます。あんだけ酔ってたら朝の記憶もなさそうだなあ。ホストやってるんでお店きてくださーい!!!と言っていたが、肝心の店の名前は言っていかなかった。その後限界酔っ払いお客様は、もうひとりの夜勤のオバチャンがちょうど休憩用の飲み物を買おうとしていたのを目ざとく見つけて「あっ!!!それ僕が払いま~~~す!!!僕の奢り!!!」と言ってカフェラテの代金を気前よく支払っていた。愉快な奴だなあ。

 

世界でいちばん疲れている70億人のうちのひとり

思うに、同系統の限界人間同士をぶつけるのがダメなんだと思う。理性が限界を迎えて頭が愉快な感じにパッパラパーになっている人間と、疲労が限界を迎えて頭が不愉快な感じにパッパラパーになっている人間なら、まるきり別系統の、対局とも言っていい限界人間だから、大丈夫ってこと。ウン?どちらも頭がパッパラパーになっているなら同系統じゃないですかね?まあいいか。頭が愉快な感じにパッパラパーになっている人間同士をぶつけてみてごらんなさい、それがいわゆるツッコミ不在ってやつです。誰も止める奴がいません。彼らの暴走は進むばかりです。今度は頭が不愉快な感じにパッパラパーになっている人間同士をぶつけてみてごらんなさい、それがいわゆる戦争ってやつです。疲労が限界を迎えている人間は、今この瞬間においては自分が世界でいちばん疲れている人間なのだと思いたいものなのです。そうでなくては困るのです。今この瞬間に、世界でいちばん疲れている人間が2人いては困るのです。

 

人間はまがい物のハッピーを作り出すのが得意で そこに逃げ込むのはもっと得意さ

今この瞬間においては、自分が世界でいちばんハッピーな人間でなければならないし、今この瞬間においては、自分が世界でいちばんアンハッピーな人間でなければならない。それが、限界を迎えている人間というものである。それがシラフであれば、自分が世界でいちばんなんて、思いもしないでしょう。世界には自分よりハッピーな人間がたくさんたくさんいるし、世界には自分よりアンハッピーな人間がたくさんたくさんいる……そうやって、自分を押しとどめることが出来る。逆に言えば、それを押しとどめることが出来ないということは、何かしらの限界を迎えているということです。世界でいちばんアンハッピーなのがロクでもないのは言うまでもないとして、世界でいちばんハッピーなんて、絶対ロクでもないゾ。どこか自分の預かり知らぬところで、とんでもない代償を支払っているんだゾ。

 

こんな私でもハッピーになれそうな品物をネットで見つけたので今度買ってみる 2月にね

I've got a golden twinkle.