珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

思考の詰まりとその解消法についての覚書|高粘度ジェルで不安も悩みもスッキリ解決とはいかないので

8時間寝たら帰ってきた 死んでいた。もうなんか、とにかく、なにもかも、私を動かす何もかも、大元の動力さえ稼働停止に陥って、掃除どころではなく、洗濯どころではなく、部屋の片付けどころではなく、読書どころではなく、ましてブログ更新どころでもなく…

雑誌を妄想してみた件についての覚書|結局石油王になるしかねえんだわ

やわらか精神に雑誌が突き刺さる 雑誌を買わなくなって久しい。雑誌というものは大抵、「よき人」「よきモノ」「よき動物」「よき懐事情」「よき暮らし」「よき仕事」「よき習慣」などを載せている。それらの「よきもの」を見るのが辛くて、買わなくなった………

言葉のストックを増やす試みについての覚書5|聖アウグスティヌス『告白(上)』より~その1~

今この瞬間だけでも、何をも恐れずものを言うことが許されるのならば、以下のように主張したい。聖アウグスティヌスの著書『告白』は、世界で1番大真面目に書かれた痛快度トップクラスの自虐エッセイと評せるのではなかろうか。前半部分が、大体そんな感じな…

██についての覚書|██に██したけ█もっ██ないので公█する次第

私の歳ではもう珍しくもなんともない 家計相談みたいなのを、なんとなく見ていた。夫と離婚し幼い子供を自分1人で育てなければならなくなった、車のローンも残っている、子供はなるべく大学まで行かせてやりたいのだがこれからどうすればよいか……といった内…

108円から始める黒猫ライフについての覚書|ザ・ダイソー『しゃもじ』『植木鉢』『ブックエンド』

猫が好き。飼ったことはないけどとにかく猫が好き。猫種にこだわりはないが、強いて言えば茶トラ猫と黒猫が好き。それと油断している野良猫が好き。以前道端でぼーっとしている野良猫にそろっと近づいていって、コイツなかなか気づかないなと思いながら距離…

ただの亡者についての覚書|絶望のてっぺん獲りにいこう

無いものは仕分けられない ボーナスの仕分けをしている記事を興味本位で覗きに行って……案の定撃沈した。止めておけばよいものを、好奇心が勝った。私は毎月ほぼ等しく増え等しく減り等しく残る自身の口座残高に思いを馳せた。安定した数字とは良いものだ。そ…

「大人」についての覚書|ある日突然「大人」になった

大人は辛さをどう処理するべきか 辛い時でも「辛い」とは言わずに我慢するのが大人で、すぐ「辛い」って言っちゃうのが子供だと思っていた。でも実際のところ、現実の世界では、辛いと感じたら適切なタイミングで「辛い」と申告出来るのが大人で、すぐ「わざ…

蓄積と刺激と排出についての覚書|上手く使ってこその蓄え

まず結論――日々の積み重ねはいつか来るその日のために 数日前、遅刻しそうになった件についての記事と、遅刻した件についての記事を立て続けに執筆した時のことを思い出しながらキーボードを叩いている。結局、アウトプットするためにはその都度きっかけとな…

この世の終わりと覚醒のラッパについての覚書|謝罪を運ぶカントリーマアムファミリーパック

先日こんな記事を書いた。 shirokuro-044.hatenablog.jp こんな記事を書いておきながら昨日……寝坊した。LINE通話の着信音で目が覚めたら、既に出勤時刻であった。昨日の今日ならぬ一昨日の今日である。ここから私が寝坊した時の状況、寝坊した理由、寝坊した…

言葉のストックを増やす試みについての覚書5|西田幾太郎『善の研究』より~その3~

西田先生もまったく無茶苦茶を言うものだ。いや哲学者とは基本的に無茶苦茶を言うものだ。御大によれば善を為すとはすなわち、我々の意識の最根底にあって知覚衝動思惟想像意志その他諸々なんやかんや全てを統一するという深遠かつ無限なる力、その統一力を…

時間と信頼についての覚書|貪欲なブロガー精神により生まれた記事

限界夜勤フリーターの夜は早い 起床。徒歩で通勤(45分)。労働。退勤。徒歩で帰宅(50分)。洗顔及び入浴(ガスが使えないので電気ケトルでちまちまお湯を沸かす)。洗濯(洗濯機が無いので全て手洗い)。軽食。気絶。コーヒーで一服。洗い物(食器)。掃除。気絶。少…

保守的な自分についての覚書|「耐えなくていい」というハンコも欲しい

限界フリーターは身体が資本 先日、夜勤を終えて徒歩で帰宅中に、両足首と両膝が突然ズキズキと激しく痛み始めた。一体何度途中でタクシーを拾ってやろうかと考えたか分からない。しかし何とか歯を食いしばって自宅までたどり着いた。両足首をさすりながら考…

「気にする」に飲み干される人間についての覚書|主体が行為に敗北する

「気にしてない」のジレンマ 「アクセス数は気にしないようにしています」といった旨の記事を週1ペースで書いているブログを見つけて失礼ながらちょっとフフッとなってしまった。気にしていないのなら何よりである。これ以上は野暮なので突っ込むまい。 「気…

経験の匂いがする文章についての覚書|めちゃくちゃ偉そうなことなど言ってみる

見ざる、聞かざる、されど語る TSUTAYAで見かけてこれは是非とも買わねばならぬと思い――結局1年以上「欲しい本リスト」に残り続けているタイトルがある。 読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) 作者: ピエールバイヤール,Pierre Bayard,大…

【白】【黒】夜分糖分いい気分についての覚書|セブンカフェ「ガトーショコラ」「アーモンドボール」

真夜中に食べるコンビニスイーツは美味い。夜勤中、たまに常連客からコンビニスイーツの差し入れを貰うことがある。めちゃくちゃありがたいけど今が一体何時だと思ってもぐもぐもぐもぐ。コンビニスイーツの絶妙な贅沢感とそれを反映した絶妙な価格設定はお…

脳の疲労についての覚書|脳もお腹が空くらしい

脳のエサやり体験 「考えることが多い方に」「勉強や仕事中に」「脳のエネルギー補給」などといった謳い文句のついた食品にすこぶる弱い。氷砂糖、固形黒糖、ラムネ菓子、ぶどう糖タブレット……って全部ただの糖分の塊やないかーい。そう、ただの糖分の塊が好…

言葉のストックを増やす試みについての覚書4|西田幾太郎『善の研究』より~その2~

一体何様なんだと思われることを承知で申し上げるが、第二編「実在」から第三編「善」へ移行し、更に第五章「倫理学の諸説」が始まったあたりから、途端に文章の雰囲気が変わった。 それまでの内容といえば、直感、感覚、直覚、意識、意志……素人目には「一体…

「大人の健康診断」とその対策などについての覚書|アホがばれる

中身のない告知(そのまんま) 「従業員定期健康診断に関する告知」という見出しの書かれた紙がバイト先の事務所に置いてあった。そう、見出しだけ。肝心の本文は印刷が途切れており、見出しから先はなんにもなかった。なんでやねん。これ絶対重要なやつだから…

死んだ自分とその遺品についての覚書|昨日死んで今日死んで明日も死ぬ私

「低い位置でめちゃくちゃ動いているグラフ」とのことです メモ帳アプリにこんなものが残っていた。 ウーンちょっとよく分からないですね。この一文を書いた記憶は薄ぼんやりとあるのだが、一体何を思って残したメモなのかさっぱり思い出せない。少なくとも…

「当たり前」の有効範囲についての覚書|たった1つの言葉の中にあらゆる人間を包摂すること

自省します 反省は思わぬところからやってくるものだ。私は今とにかく省察をせねばならぬ。今日は〈今 週のお題〉記事でも書こうかと思っていたが、それどころでは無くなった。 バイトの休憩中に購読中のブログ欄を眺めていたら、「当たり前の基準とは一体何…

自己啓発本の性質についての覚書|当たり前のことを事新しげに

みんなだいすき自己啓発本 自己啓発本なんてのは、購入した時点で既に役目の8割は果たしていると思う。自分に足りないものや伸ばしたい要素を自覚出来ていること。それらの対処に身銭を切れるほどの覚悟が仕上がっていること。そしてこういうのは大体、本を…

子供っぽい憎悪についての覚書|アイデアロール成功!

世にも珍しい経験をしたので、一応記事としてしたためておく次第である。 気が狂っていたら何だって出来る気がするし 「今のバイトに加えて週1で朝の短時間だけ働きたいけれど、現在の労働状況を鑑みるに気でも狂わない限り始めるのは無理だろうな」と思って…

言葉のストックを増やす試みについての覚書3|西田幾太郎『善の研究』より~その1~

?????????、?????????????。?????????????、???、???????????????。????????! ????????、????????。????????????。この本を50ページくらいまで読んだ感想。海外…

とある凡人が哲学書を読んだ件についての覚書|寝落ちして慌てて書いたので特に中身はないです

難しい本を読むというのはそういうこと 凡人が哲学書を読んで理解出来るようになったら、果たしてその先には光が待っているのかという問い。複雑に絡まり合った無数のコードの中から特定のコードの先端をたぐり寄せるように、或いは一筋の光もない真っ暗な宇…

【黒】シュールな顔した黒いねこについての覚書|デコホーム「モチモチクッション キャット(ブラック)」

その日、ぼんやり眺めていたタイムラインに流れてきたツイートでこのアイテムの存在を知って、日付の変わらぬうちに自らの足で買いに行った。自分が案外動こうと思えば迅速に動けることに驚いた。なんだかんだ10年近くツイッターをやっているが、ツイッター…

休日下手な人間についての覚書|誤魔化しで塗り固められた日

ハリー・ポッターとウキウキのおばさん USJへ遊びに行っていた母(60歳)と叔母(56歳)から、ホグワーツ城を背景にしたウキウキの自撮り写真がLINEで送られてきた。笑った時の目尻がそっくりなアラカン女性2人のウキウキ自撮り写真を見て、私は考えた。「休日と…

なんにもない日と手帳術についての覚書|なんかをやってりゃそれでじゅうぶん

メモ魔の魂百まで 自分が興味あること全部が書かれている完璧なノートを作れたらいいのにな。そんなことを考えながら、ビーズの種類、色の名前、おいしいお菓子、漫画やイラストの描き方、お気に入りのポケモンの覚えるわざ、カードゲームのデッキレシピ、あ…

ミニマリズムと人生における自分の割合についての覚書|自己(という)資本(の)比率

私がミニマリストのブログを見に行く理由 こんなことを言うと怒られそうだが、私がミニマリストのブログを見に行くときは、ライフハック云々よりもインテリア、もっと言えばアートの側面を期待している。無菌室のような清潔感を味わいたくて、あの真っ白な空…

【白】【黒】モノトーン好きを撃ち落とす小皿たちについての覚書|「マットモノトーン」シリーズ

記事の先頭にいきなり目次を置いてしまうと、グループ画面や購読中のブログ画面においてなんだかよくわからない箇条書きがツラツラと並んでしまうことに気づいた。かと言って、目次より前に書く事など特にないのである。困ったな。ここに何を書こうかな。な…

言葉のストックを増やす試みについての覚書2|キェルケゴール『死に至る病』より~その2~

前回の続き。一応本の最後までたどり着いたのだが、分かったことと言えば、さっさと眠りたい時には本書を開けばいいということくらいである。前半は絶望について、後半は罪について。特に後半、こういった具合に論へ特定の宗教観が加わってくると、その宗教…