珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

この世の終わりと覚醒のラッパについての覚書|謝罪を運ぶカントリーマアムファミリーパック

先日こんな記事を書いた。

shirokuro-044.hatenablog.jp

こんな記事を書いておきながら昨日……寝坊した。LINE通話の着信音で目が覚めたら、既に出勤時刻であった。昨日の今日ならぬ一昨日の今日である。ここから私が寝坊した時の状況、寝坊した理由、寝坊した言い訳、その他諸々をつらつらと述べることは可能である。だが私はそれをやらないでおこうと思う。何故なら私にとっては一大事でも、読み手にとってはどうでもいい誰かの日常の1コマに過ぎないからである。ブログなんて大抵はそうだ。本人にとっては一大事で、或いはビッグニュースで、或いは面白可笑しい出来事であったとして、それを数十行とか数百行に渡って文章のみで事細かに述べ立てたとしても、読む側からすれば新聞の端っこの小さい記事程度の代物でしかないのだ。「お前の文章は長すぎるから4コマ漫画にしろ」とか「作画担当を雇え」とか言われても仕方がないのだ。誰かの日常なんて、そんなもん。

それにしても、こうも短期間のうちに遅刻未遂と遅刻をやらかすなんて我ながら実にたるんどると思う。タルンドル真田は毎朝4時に起きているというのに。折角なので、これを機に「人は何故寝坊してしまうのか?その原因と対策」というクソライフハック風記事を執筆し、自身への戒めとしたい。反省してるんだかしてないんだか。

架空のデータから見る「寝坊しない人」「寝坊する人」の特徴とは?

こんにちは!寝坊ってほんとクソですよね。(中略) 寝坊しない人間の99%は目覚まし時計や目覚まし機能付きの携帯電話・スマートフォンを持っているという架空の政府機関によるデータがあります。またその一方で、寝坊する人間の99%も目覚まし時計や目覚まし機能付きの携帯電話・スマートフォンを持っているという衝撃の事実が架空の専門家の調査により判明しています。類似の事例として、犯罪者の90%がパンを食べたことがある、というデータが有名です。ちなみに犯罪歴の無い人間の90%もパンを食べたことがあるそうです。不思議ですね!

目覚まし(とパン)はすごい

目覚ましに関する調査結果、及びパンの事例から、目覚ましとは寝坊を防ぐ働きをする一方で、寝坊を引き起こす原因の1つであるとも言えるのではないでしょうか。対極とも言えるこれらをひとつの身で兼ね備えてしまう目覚まし(とパン)は一体どのような存在なのでしょう。例を挙げるならそう、赤子であり、老人である。白であり、黒である。空であり、地である。有であり、無である。かのイエス・キリストはまことの神であり、まことの人であると称せられました。目覚まし(とパン)、なんだかとんでもない存在に思えてきますね!

目覚ましを有効活用する方法(パンは焼くとおいしい)

 目覚ましはなんと、「アラームをセットする」という行為により、後者の寝坊を引き起こす働きではなく、寝坊を防ぐ働きを積極的に行うことが出来るのです!「アラームをセットする」方法は所持している目覚ましの形式によって異なります。近頃は専ら携帯電話・スマートフォンの目覚ましを利用している人が多いのではないでしょうか。「アラームをセットする」ためには……そう、目を覚ましたい時刻に数字を合わせて、その横にあるチェックボックスにチェックを入れたり、OFFになっているのをONにしたり、まあなんやかんやすればいいわけです。寝坊したくない人は今夜から早速なんやかんやしてみましょう!

 目覚ましと上手くいかない場合

 それでも人によっては、目覚ましの「寝坊を引き起こす」悪い側面ばかり引き当ててしまう場合があります。それはあなたが目覚ましに嫌われているからです。あなたは1日に開くLINEアプリの回数を覚えていますか?また1日に閲覧するTwitterアプリの時間を覚えていますか?グランブルーファンタジーは?Fate/Grand Orderは?アズールレーンは?その一方で、目覚ましアプリはどの程度開いているでしょうか。せいぜいセットする夜と、叩き起される朝の2回、それも十数秒程度でしょう。もっとたくさん開いてあげましょう!もっと長い間眺めてあげましょう!「お前それスマホで何見てんの?」「目覚まし」という会話が出来れば完璧です!

余談

余談ですが、目覚ましは5分おきくらいにいっぱいセットしておくに越したことはないです。それと慣れを防ぐため、定期的に音を変えた方がいいです。静かな朝に敢えてロックやアニソンを設定するのも効果がありそうですね。普段聴かない演歌や童謡なんかも、爆音で流れれば目が覚めるかもしれません。また、アラームが鳴ってすぐ解除するのではなく、例えば「アラーム音が5回鳴るのを待ってから解除する」「体を起こして伸びをしてから解除する」などのルールを設けておくといいかもしれません。起き上がらなければ手の届かない場所に置いておく、というのもよく耳にしますね。いかがでしたか(ヤケクソ)

アウグスティヌス『告白』より~結局人間はずっと寝坊している~

今読んでいる聖アウグスティヌスの『告白』に非常にタイムリーな箇所があったのでそちらを引用させて頂き、本記事の〆にしたいと思う。最近よくキリスト教関係の本を読んだりそれに関する言葉を載せたりしているけれど、毎回特に深い意味はなく、実家は浄土真宗であるということだけお断りしておこう。

こうして、眠っているときに、いつもそうであるように、わたしはこの世の重荷を快く背負った。そしてあなたに思いをよせるわたしの想念は、目覚めようと欲しながら、深い睡眠にまけて、ふたたび昏々と睡眠におちいる人びとの努力に似ていた。いつまでも眠り続けたいと思う人はだれもいないし、また万人の健全な判断によると、目覚めている方がまさっている。しかも人間は手足がひどくだるいと、まどろみを捨てることを延ばし、起きるときがきてもすでに不快になっていた眠りを、かえって快く貪るのである。

アウグスティヌス著・服部英次郎訳『告白(上)』p.259(岩波文庫、2008)

ここまで詳細に書けるということは、きっと彼にも身に覚えがあるのだろう。

聖人だって寝過ごすんだ。我々凡人が寝過ごさない訳がない。

でもやっぱり、寝坊はよくない。

ごめんなさい。

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