珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

ストレスの生態とストレス・フリーマンの生態についての覚書|おいパイ食わねぇか

コンビニで見かけた本のタイトルに対する難癖

365日ストレスフリーでやってる奴なんて自分のストレスを無関係の他人に押し付けて生きてるに決まってるだろ!!!!!(偏見)

 

スターゲイジーパイ

幸福とは、パイであるのか。すなわち幸福の総量はあらかじめ決まっていて、あるひと塊の幸福のパイをそこにいる全員で分け合うように、もしくは取り合うように、もしくは奪い合うように出来ているのか。さもなくば、幸福とは、イエスのパンであるのか。すなわち総量など有って無いようなもので、 上手いことやりさえすれば・・・・・・・・・・・・ 、そこにいる全員――100人でも100万人でも100億人でも――が幸福のパンをお腹いっぱい受け取れるように出来ているのか。今日のところは幸福がパイだろうがパンだろうがどちらでもよい。各自の取り分が多ければ多いほど良く、享受出来る人間が多ければ多いほど良い、当たり前だよなぁ、というくらいにしておこう。ではその対極にあるところの、ストレスについてはどうか。各自の取り分が少なければ少ないほど良く、享受出来る人間が少なければ少ないほど良い、あのストレスという存在は。我々は、あたかも罰ゲームに興じるように、一定量のストレスのパイを嫌々奪い合っているのか?それとも、何か得体の知れない大きな力によって、いつ無くなるとも知れないストレスのパンを、命尽きるそのときまで、ただ延々と振舞われているだけなのか?

 

※過去記事を検索したらここでも幸せのパイについて書いてるみたいです。当人は全く覚えてないし1年以上前の記事なんか怖くて見に行けないので皆さん代わりに見に行って何書いてたか教えてください。

shirokuro-044.hatenablog.jp

玉入れは味方が投げた玉同士がぶつかってカゴに入らないことが多いのでまず味方を全滅させて邪魔者を消してから狙いを定めひとつひとつ確実に入れていくのがいいと思う

幸福とは、綱引きであるのか。すなわちこちら側とあちら側が常に1本の幸福の綱を引っ張り合っていて、こちらが1の幸福を引き寄せたら、相手方が1の幸福を失う(=1の不幸を得る)ような仕組みになっているのか。さもなくば、幸福とは、玉入れであるのか。すなわちこちら側とあちら側がめいめいに自らのかごに幸福の玉を投げ入れていくのみで、こちら側の得る幸福の数とあちら側の幸福の数は互いに干渉することなく独立しているのか。まあこれも、今日のところはどちらでもよい。ではストレスはどうか。我々は嫌々ながらも全力でストレスの綱を引っ張り合い、こちらが1のストレスを得たらあちらがストレスを1失うようになっているのか。それとも、何か得体の知れない大きな力によって、投げても投げても延々と補充され続けるストレスの玉を、いつまで経っても鳴らない終了のホイッスルを待ち焦がれながら、命尽きるそのときまで、我々全員がただ黙々と自分の中に投げ込んでいるだけなのか?

 

モーガン・フリーマン的な

ここで初めの雄叫びに立ち返ろう。「365日ストレスフリーでやってる奴なんて自分のストレスを無関係の他人に押し付けて生きてるに決まってるだろ!!!!!(偏見)」と私は叫んだ。フム。自身のストレスを誰かに分け与えたら、分け与えたぶんだけ己のストレスが減ると考えているらしい。本当か?ここで言ったところの「自分のストレス」とやらが、「既に味わわれたストレス」か、「未だ味わわれていないストレス」かによって全く異なるではないか。ストレスを人に押し付けようと思ったら、自身がひと通りそれを感じたあとで誰かに分け与えてもまるで意味がないのだ。嫌な奴に分け与えてそれ自体でスッキリするとかそういう場合はあるかもしれないけれど。ストレスをストレスと感じる前に、ストレスをストレスと認識する前に、誰かに分け与えてやらねば意味がないのだ。面倒くさいことを「うわ、面倒くさい」と感じてから他人に分け与えている者は、既にいくらか自分でストレスを消費してしまっている。「うわ、面倒くさい」と感じた分である。「自分で感じてから」「他人にも感じさせる」というのはストレスの量を単純に二倍化しているだけ、いわばストレステロに過ぎない。プロのストレス・フリーマンはストレステロなどという稚拙な真似はしない。真のストレス・フリーマンは、何かの対象に「うわ、面倒くさい」と感じるより先に、あらゆる感覚・認識に先んじてそれを放棄する!一体どうやって?イヤ、私もそんな芸当やったことないからさっぱり分からんのだが、やっぱりストレスの大元を一切目で見ない、耳で聞かない、肌で触れない、頭で考えない、そんなことじゃないかね。いつか「うわ、面倒くさい」に成りうる全てのもの、いつか「うわ、ヤダ」に変わりうる全てのものを、何もかも、一切合切、捨てる!ところでこの世に そう・・ 成りえないもの、 そう・・ 変わりえないものなんてあるだろうか!いや、ない!

 

コンビニで見かけた本のタイトルに対する難癖(訂正版)

365日ストレスフリーでやってる奴は、多分涅槃にたどり着いてる。

 

 

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Krista - baked stargazy pieUploaded by Diádoco,

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