珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

幻リュック不法投棄欲についての覚書|思案投首

その報告いる?

あー、そういえば首の件なんですが、なんとか治りました。しばらくはマジで横にもなれなくてヒイヒイ喘ぎながらようやっとベッドに横になっても痛みで寝るどころではなく、これなら徹夜してでも起きてた方がマシという有様で、それでもやっとの思いで日に1時間睡眠を2~3セットみたいな地獄の日々を送っておりましたが、今はもうなんともなく、いやなんともなくはなく、横になるときはなんともないのですが、縦になるときにちょっとなんともあるくらいです。起き抜けの首こりヤベー!ってくらいです。勤務中にやや肩こりが気になるくらいです。横になれる喜びと有り難みを噛みしめています。怪我や病気や年齢のために日々横になるのも辛い人たちの気持ちを多少なりとも理解できたと思います。ついでに縦になれる喜びと有り難みも噛みしめてどうぞ。縦になれる喜び。寝所から起き上がれる喜び。起き上がれる身体がある喜び。起き上がった先に今日がある喜び。

shirokuro-044.hatenablog.jp

 

首肩背中の凝りと人生は紙一重であった

横になるのが辛いとは言ったが、じゃあ椅子に座っていたら楽かと言われるとまったくそうではなく、おとなしく椅子に座っていようが痛いものは痛い。背負っている我が子が段々重くなっていくという子泣き爺めいた怪談をどっかで読んだ記憶があるのだが、なにも背負っていないというのに背負っていないはずのソレが段々重くなっていくのだ。背負っていないものは下ろせない。下ろせないのに下ろしたくて下ろしたくて仕方がない。はー、まるで人生のよう。失った手足の痛みを幻肢痛と呼ぶとすれば、背負ってもいないナニカを下ろしたい気持ちのことは一体何と呼べばいいんだろう。幻……幻荷……幻荷下ろし?妖怪の名前みたい。妖怪幻荷下ろし。なんじゃそりゃ。それに実際下ろせているわけではないからその呼び名は正しくない。幻荷って造語もイマイチだ。背負っているんだから、 げん リュック?幻リュックでいいですか?幻リュックをぽいーってしたいんですよ。ぽいーって。我投げんと欲すみたいな。投擲?投下?不用品なんだから投棄でいいかな?投棄の枕詞は「不法」と相場が決まっているのでついでに不法もつけておこう。それを我欲すみたいな。幻リュック不法投棄欲?なにそれ?

 

お腹壊しそう

でもあながち間違っちゃないな。背負ってもない幻のリュックを、人目を盗んで、本来そうしちゃいけないようなところにぽいーってするんだ。ただ自分が楽になるために。ウウ。奇矯の宝石箱や。しかし、しかしだね、人は誰しも人目につかないところで誰も足を踏み入れないような場所にこっそり放り捨てたいような目に見えないナニカを背負っているだろう?背負ってない?悔悟のテリーヌとか、後ろめたさの煮こごりとか、罪悪感のゼリー寄せとか、そういうのをなんか1つくらいは背負ってない?ない?そう。それが1番だね。

 

身近にある便利な棒:杖、お箸、物干し竿、孫の手、靴べら、耳かき、モップ、ものさし、コンパスなど

2週間くらいずっとサロンパスベタベタ生活してたから今度は肩周りがヒリヒリしていけない。サロンパスってさ、こう、ひとりだとめちゃくちゃ貼りづらいよね。肩とか背中とか。自分の背中にサロンパスを貼るのに便利な棒とか欲しくなってきちゃうね。サロンパスをセットして、貼りたい位置に軽く当ててレバーを握ったらペッて貼り付けてくれる棒。そういう棒ないですかね。自撮り棒的な、なくても差支えないけどあるとめっちゃ便利になるタイプの棒ですよ。人類の隣にはいつも便利な棒があった。いつの時代にも便利な棒はあった。これから先もきっと便利な棒はあるだろう。人類は便利な棒と共に歩んでいると言っても過言ではない。背中にサロンパスを貼ってくれる人を探すのと背中にサロンパスを貼るのに便利な棒を手作りするのとどっちが簡単なんだろう。人間の背中が壁みたいに真っ平らだったらサロンパスも貼りやすいのになあ。

 

 

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