珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

特に意味のない頑張りについての覚書|自分の頑張りに値打ちが付くうちに頑張っておきなさいよ

頑張っているか、頑張っていないか

自分が頑張っているとは思わないが、最近では頑張っていないとも思わない。他人から「頑張っているね」と言われたらピャッとして否定するだろうし、「頑張っていないね」と言われたらムッとして否定するだろう。人の性質や行為は「頑張っている」「頑張っていない」に二分出来るのか否か。「頑張っている」と「頑張っていない」の中間には何かあるのだろう。そんな疑問を抱いて考え込む時点で、自分は「頑張っている」と「頑張っていない」の中間を知らないのだと分かる。世の中には「ほどほど」という言葉があるのだ。何事もほどほどに……ええと、ほどほどに「頑張っている」のですか?ほどほどに「頑張っていない」のですか?――だめだこりゃ。

どれくらいやれば/やらなければほどほどなのか

「ほどほど」を知らないくせに、両端のどちらかに属しているわけでもないと云う。私の性質や行為は一体どこに消えたのだろう。虚数空間に吸い込まれでもしたのだろうか。「頑張っているか。」「ノー」「頑張っていないのか。」「ノー」「ではほどほどにやれているのだね、よかったよかった。」「……???」そんなやり取りが先程から頭の中でぐるぐるしている。ほどほどにやる、ってなんなんだろう。世の中の特に飛び出てもいないけれど引っ込んでもいない大多数の人たちは、みんなほどほどにやっているのかな。全ての物事をほどほどにやっているからほどほどになっているのかな。頑張り事項と頑張らない事項を足して2で割った結果がほどほどになっているのかな。こういう訳の分からない疑問を訳の分からないままにしておくのもほどほどということなのだろうか。じゃあ、私はほどほどにしておきます。

やることメモに振り回されながら

ここらで唐突に自分を評価するような物言いをすれば、バイト中あれもこれも気付きすぎてしまってやるべきことが次から次へと勝手に積み上がっていくのだけれど、気のせいだろうか。忘れっぽいのでその都度メモを取っているのだが、気づけば5つとか6つとか溜まっていて、気づかないフリをすればそこで上がりなのだけれど、そうもいかず……5人や6人が1つずつ気づいて1つずつやってくれたらいいのになあ、などという都合のいい期待を適当に追っ払って今日も1人でゴソゴソやっている。以前も言った私のポリシー。誰かがやらねば誰もやらないことは誰かがやらねば誰もやらぬのである。

5000兆頑張りポイントほしい

 冒頭で自分は頑張っているとは思わないと言ったが、少し訂正。多分、こういった細かい部分では頑張っているのだろう。細かい部分では。あれがないこれがない、じゃあ用意しなきゃ、あれが壊れているこれが壊れている、じゃあ修理しなきゃ、あれが置きっぱなしこれが置きっぱなし、じゃあ片付けなきゃ、あれとあれとあれについて改善要望を出して……と。自宅でも細かい部分は頑張っている。片付けとか、読書とか、ブログ更新だってそう。でもやっぱり私を総合的に評価したら、そんな小数点未満の上乗せなんて何の効き目にもならなくて、頑張っている人間の仲間入りは出来ないのだ。ただどこにでもいる限界フリーターのうちの1人でしかなく、そういう人間がどんなに細かい部分であくせくしたところで、「あらあら今まで頑張ってこなかったんですね」という評価以上のものは得られないだろう。今まで頑張ってこなかった負債が大きすぎて、現状可能な頑張りでは返済しきれない。今のバイト先で頑張ったらもらえる頑張りポイントは最大5だが、今まで頑張らなかった負債は5000兆くらいあって、最大5の頑張りポイントが何の足しになろうか、というところである。もし私が今から海外に飛んで見知らぬ土地で貧しい人のためにボランティアをやり始めたら、頑張りポイントは1万くらいもらえるかもしれない。それでも、「あらあら今まで頑張ってこなかった人間がなんか急に頑張ってますね」以上のものにはならないだろう。1万の頑張りポイントが何の足しになろうか。負債は減らない。

今日も不器用に突っ走ったり言い訳したりしている

 頑張っているつもりが実際はただただ1人で突っ走っているだけな気がして、時々妙に恥ずかしくなる。頑張っていないつもりが実際は頑張ってみたけど成果が出ていないことへの言い訳を並べているだけな気がして、時々妙に情けなくなる。とはいえどうせ返せない負債なのだ。今まで頑張ってこなかった人間というラベルの端を爪でカリカリしたところで剥がれはしなのだ。開き直ってほどほどにやっていこう。

ところで結局ほどほどって……ほどほどって、如何程。

 

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