珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

お金時々テクノロジーについての覚書|今日も小銭を握り締めたまま

一般的な社会人のお金の使い方が気になります

嘗て、社会人は財布の中には常に「年齢×1000円」を入れておくべきだという教えがあったらしい。実際に言っている人は見たことない。私の学生時代にさえ既に古い考えであったものが、キャッシュレス時代に突入してからはもう完全に化石の教訓となっている。この考えを逆に取れば、財布の中身次第で年齢をコントロール出来るのではないか?私は毎日0.9歳~2歳程度の間を行き来している。まだギリギリ、哲学的な真理を掴めそうな年頃である。3歳になるともう厳しいだろう。哲学は青年の嗜みだが、答えを知っているのは赤んぼだけだ。しかしまあ、財布に3000円しか入っていないから3ちゃい!なんて笑いが取れたのも今は昔。人によっては本当に、どんなにいい歳した大人であっても、万一の場合の電車代数百円くらいを財布に突っ込んでおけば事足りるのだ。買い物しようと街まで出掛けたら財布を忘れたけどスマホケースに交通ICが入っていたので事なきを得た愉快なサザエさん。るーるるるっるー。

世間がペイペイ鳴いている

何かと話題のバーコード決済。全然分からない。キャッシュレスに関しては交通ICやnanacoくらいは分かるが、QUICPayとかiDとか……アーハン?といった感じ。今もQuickPayと打って何か違うなと思って調べたらQUICPayだったので恥かく寸前で焦って修正した。QUICPayを使ったことのない人間の9割はQuickPayだと思っているのではないだろうか。私は世の中にwi-fiというものが浸透し始めた辺りからハイテクを追えなくなってきている。今でもwi-fiはよく分かってない。フリーwi-fi飛んでるところで繋がったら儲け、くらいに思っている。でも今のところデータ量に困ったこと無いんですよね。

人間vsハイテクのチキチキレース

「無くても困らない」と考え始めるところから、時代に追いつけなくなるのだなあとしみじみ思う。キャッシュレスキャッシュレスというけれどキャッシュはまだまだ現役だし、公共交通機関を日頃利用しないならクレジットカードが1枚あれば十分だし、バーコードだか何だか知らないけれど、お金を払う行為1つにそんなたくさんの選択肢が必要なのかね……なんて、アップデートを諦めてしまった人間の言葉そのものだ。中高生の頃は自動更新であった。大学生から現在にかけては手動更新だ。そしてゆくゆくは……更新拒否。再通知は150年後くらいでお願いします。

「無くても困らない」がそれと同じくらい「有っても困らない」。ただただ最先端を突っ走るテクノロジーに走って追いつく体力と、テクノロジーを捕食する食気が無いだけで。少しばかり歳を重ねて理解した。時代に追いつくには十分な体力が要る。流行を吸収するには丈夫な胃袋が要る。こちとらもう走れもしないし、食えもしないのだ。脚は細り、胃も小さくなって、慣れ親しんだものしか受け付けなくなった。

時代からの落伍というと聞こえが悪いが、自分の脚と胃袋のためを思って棄権した、と思えば止むなしである。問題は、自ら棄権したくせに救護テントという安全圏の中からガチャガチャとレースに口出しする人間がいること。或いは自ら救護車に乗り込んだくせに、先頭集団に追いつけ追い越せと喚く人間がいること。安全圏に居ればなんだって言える。私はもう左半身落伍しているから、今のうちに口を閉ざす練習をしておこうと思う。右半身はまだテクノロジーに興味津々で手足をバタバタさせている。真ん中からブチンと千切れそうだ。

ポイントカードは作らない派

私の財布の中には現金が無いのもそうだが、カード類も最低限しか入っていない。健康保険証、個人番号カード、クレジットカード、銀行とゆうちょのキャッシュカード、形だけ持っているバイト先のポイントカード。合計6枚。電子マネーは入ってないし、ポイントカードも実質持ってないようなものだ。あとついでに、診察券も無い。出先で倒れて搬送されたら、その病院の診察券を貰えたりするのかな?その日が来るまで作らないだろう。多分。搬送記念の診察券もその後使わないだろう。多分。

 

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