童心の忘却から逃げ回る覚書｜殺生丸が好きです
殺生丸が好きです
来年は手帳を買おうかなと思って、なんとなくほぼ日手帳の公式サイトに行ってみた結果が昨日の静かなる慟哭である。犬夜叉のほぼ日手帳って、今年は一体平成何年なんだ。骨食いの井戸に落ちて戦国時代にタイムスリップしたかごめよろしく、突然20年前に落っこちた気分だ。こんなん、数多の妖怪に魂を喰わせてでも桔梗を手に入れたかった元鬼蜘蛛こと奈落よろしく、鬼や悪魔やちひろに魂を喰わせてでも手に入れようとしなきゃならんやつじゃないですか。強いて難点を言えば外出先では使いづらいところだが、見せる相手がいないので大丈夫です。
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とはいえ、なんかこの年になると、子供っぽいグッズを持ち歩くことに対する羞恥心が逆に薄れてくるんですよね。いい歳した女が出先で犬夜叉の手帳を堂々使ってたら逆にスマートじゃない？みたいな。10代の頃だったら絶対使えないだろうなあ。私はスマホにピカチュウのシール貼ってるけどぜんぜん恥ずかしくない。むしろこの可愛さをみんなに見て欲しいくらいだ。眉毛が繋がっているピカチュウのシールだぞ。意味がわからんが意味がわからんくらい可愛いのだ。そうそうバイト先のパートさんもピカチュウのポーチ使ってたし、別の人はカビゴンの弁当箱使ってたし、別の人はゴースのキーホルダーをリュックにつけていた。ゴースて。ちなみに、私含めて全員アラサー女性である。
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童心を忘れまいと心がけることは、大人にしかできないことだ。子供はそのままで概ね童心だからな。「童心を忘れない」なんて言っている小学生がいたらちょっとふふっとなっちゃうでしょ。ああ、でも、それが大人になるってことなんです。つまり、早熟で、大人の入口に足を踏み入れかけている小学生なら、ちょっと斜に構えてそういうことを言うかもしれませんね。わざわざ忘れまいと心がける必要があるってことは、彼方から忘却の義務が追いかけてきているってことなんです。捕まったからといって死ぬわけでもなし、逃げるも止まるも立ち向かうも自由なんですけど、得体の知れないものに追いかけられたら誰でも最初のうちは逃げたくなるモンでしょう。だから我々大人は時として暗示のように、「童心を忘れない」、そう唱える必要があるんですね。
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犬夜叉 / 継承者 - 手帳ラインナップ - ほぼ日手帳 2022
このイラストってどこで描かれたものなんだろう。この手帳のために描き下ろされたんならそれを全面的にアピールするだろうし、記載がないってことは前にどこかで描かれたイラストなのかな。輪郭の形から考えると、少なくとも犬夜叉連載後半以降だろう。40巻前後から高橋留美子先生の絵柄が結構変わってきて、輪郭が平たく、瞳孔？黒目に当たる部分がやや横広になっていたはず。というかこの人(？)また美人になってませんか。特にこの絵はめちゃくちゃお母さんに似てますね。元々そっくりだったけど、殺生丸の母親が出てきた辺り、前述の絵柄の変化によりどちらかといえば男前な感じになってたのが、また美人路線になったのかな。ちなみに初登場時の丸様は等身低い上に少年みたいな顔しててかわいいぞ。みんなも読み返そう。映画「天下覇道の剣」では犬夜叉くらいの年頃の殺生丸が拝めるぞ。振袖がなんとお花柄だぞ。みんなも観返そう。どっかで。
犬夜叉連載当時は人間換算19歳という設定があったはずだけど、それから月日が流れて、それも妖怪からすればあっという間の年月なんだろうが、ひょっとすると人間換算20歳になっているかもしれない。そういえば成人式で女の子達が首周りにつける白いもこもこが「殺生丸」で通じる時代もあった。そもそも殺生丸って年柄年中常に振袖＋白いもこもこなんだよな。歩く成人式みたいなもんだよ。
殺生丸も好きだけどこれも好きです
ほぼ日手帳ってデザインが毎年超個性的か超シンプルかの二択しかなくて、ぶっちゃけ私の好みにあうものがあんまりなかったせいで手を出してこなかったんですが、今年のラインナップにあるこれ、ちょっと……ちょっと最高すぎやしませんか。既に在庫切れで再販待ち状態になっているところからも相当な人気だったんでしょう。
例年「ウーン、あんまり好みのデザインないなあ」で終わるのに、どうして今回に限って欲しい、いや欲しすぎるデザインの手帳が2つ同時に出てしまったのか。販売は10月1日午前11時から。ジーザス、もう1日も残されていないじゃないか。悠長に迷っている暇はない。1つはセットで、1つはカバーだけ買えばいいじゃないかって？そんな金あるわけないだろ！糸井重里に試されている。一生分の試練が今ここにある。正直誰か助けてほしい。
