時給が8円アップした件についての覚書|褒められると、落ち込む
サブの方のバイトで、今月から時給が8円上がっていた。
壁に貼ってあった求人ポスターの時給は採用時から変わっていなかったので、恐らく、オーナーが私個人に計らってくれたのだろう。何はともあれこれでメインもサブも両方昇給にありつけたというわけだ。やったぜ。
メインのバイトでは時間帯リーダー的なポジションに就かないかという話が来ていて、私で良ければ、と了承した。まだ実際どうなるかは分からないが、リーダーになれば更に時給が上乗せされるらしい。30円くらい。
ベテラン学生バイトが3月で大勢退職して、残っているバイトも殆ど学生なので、年増の私が既にアレコレ細かいところで世話を焼いて回っている現状、リーダーになろうがなるまいがやることは殆ど変わらないと思う。今でもあまり表立って発言しすぎないよう、でしゃばらないようには気をつけている。陰キャの癖に妙に仕切りたがりな部分があるのは自覚しているので。
ところでリーダーといえば学生時代にもバイトリーダーをしていた。毎週のシフトは私が決めていた。休日にシフトだけ作りに出てくることもあった。前職のスーパーではレジ打ちなのに加工食品ワンフロア丸ごと発注を任されていた。ギフト包装や配送の手配もやっていた。もう一度言うが、ポジションはレジ打ちである。
こう書いてみると、思う。もしかして私は案外優秀な人間だったのでは?
しかし一方でこうも思う。もしかして私は大抵のことは引き受けるのを良いことに都合のいい人間として使い潰されていたのでは?
そしてこうも思う。高校生にも出来るようなバイトばかりやってきてそこでちょっと色々任されていた程度で調子に乗りすぎているのでは?
自己肯定の針がマイナス方向に振り切れているので、ちょっとやそっと褒められたりしたくらいでは喜べないし、むしろ「今相手は皮肉を言っているのか?何が目的だ?先日諸々残って仕事をしていたせいで残業代が付いたことを暗に責められているのか?退勤を押してからやるべきだったか?そもそもきちんと就業時間中に出来るよう動くべきだったのでは?残業代欲しさにだらだら働いているダメなやつと思われたのでは?」と思考が勝手にぐるぐるぐるぐるネガティブな渦を巻いて、その日帰宅してからもずっとそんなことを考えていて、悲しくなって、自分はダメなやつだと思って、次は10分早く出勤して仕事をしようとか、退勤を押してから残業しようとか、休憩時間中にしようとか、1日の動き方のシミュレーションをして、自宅にいるのに延々労働のことを考えてしまう。
笑顔で感謝されると、全部皮肉だと思ってしまう。
「さっきは助かりました」は、「もっと早く手伝いに来いよ」だと思う。
「頑張ってますね」は、「所詮バイトのくせによくやるよ」だと思う。
「よく動いてくれてありがとう」は、「出しゃばるなクズ」だと思う。
「遅くまでお疲れ様」は、「残業代が付くからさっさと帰れ」だと思う。
そして多分、いやきっと、私はこの記事を書くことで、「そんなことないですよ!これだけリーダー任されてて凄いじゃないですか!」って、誰かに言って欲しいんだと思う。そのために書いてるんだと思う。そんなことないですよって誰かに否定して欲しいんだろう。オエッ。
こちらにとって良いことを言われると相手の裏を読みまくって勝手に皮肉だと判断して勝手に落ち込んだり逆(逆?でもない)ギレする癖はどうにも治らない。怒られたくはないが、褒められたくもない。怒られるのと同じか、それ以上に怖い。
相手にニコッとされると警戒するため、感謝があるなら文書で寄越して欲しい。
あとお金も。