珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

「あと1時間」についての覚書|こうしている間にも人生はどんどん減っていく

稼ぐに追い抜く貧乏神

「時間はあれども金はない」と揶揄されるのがフリーターだと覚悟していたけれど、「時間もないし金もない」フリーターになるとは思わなんだ。忙しい、とか時間がない、と口に出して言うのは好きではないけれど、これらはなんと便利なものだろう。「忙しい」「時間がない」という蜘蛛の巣を辺り一体に撒き散らしておけば、これから述べる言い訳の聞き手をとっ捕まえて磔にしておけるのだ。哀れにも巣に引っかかった善良なる蝶に向かって、「ああ忙しい、だから~」「ああ時間がない、そのため~」というもっともらしい言い訳をまくし立てる行為が、今日も捗るのである。ところで風呂場に蜘蛛の幼虫みたいなのが10匹くらい居たんですけど誰か助けてくれませんか?

追記:トイレにクソデカ蜘蛛がいました。

 あと1時間だけ

時間が欲しい。自分でバイトを詰めておいてこんなことを言うのもなんだが、時間が欲しい。よくよく考えたら、定時の8時で上がったとして、すぐに支度して帰れば9時頃には家に帰り着くし、そこから1時間家事をしたとて10時で、そこから2時間ブログを書いたり本を読んだりしても12時で、寝る時間だって十分にあるはずなのに、気づいたら既に16時とか17時を回っていて、そりゃ寝坊もする。おかしい。退勤後の時間の流れがおかしい。やってもやっても洗濯が終わらないし、やってもやっても掃除が終わらないし、やってもやっても片付けが終わらないし、しかもそれが毎日毎日続く……なんで?あと1時間欲しい。正確には、「やるべきことを全て終わらせたあとでじっくり腰を据えてやりたいことをやる時間」があと1時間欲しい。

 仕方がないので「やるべきことを全て~」を1時間増やす方法について考えてみる次第である。

 

1日を1時間増やすための方法その1:ブログをやめる

はい、これが1番手っ取り早いですね。今までご愛読ありがとうございました。

 

 

 

……これは私の中で毎日渦巻いているものが出口を失って詰まりを起こして死んでしまうのでやめよう。ブログという排泄口を閉鎖してしまったら内側から破裂してしまう。それに比べれば1時間程度の余暇ごとき何になろうか。なのでやめることをやめよう。食後のデザートとして目の前のシュークリームを速やかに消費することと、もよおした時に我慢せず速やかに排泄することと、どちらが身体にとって大切かという話である。きたねえ例えだ。どうでもいいけどシュークリームに齧り付くとクリームがおしりから出ますよね。いや私のじゃなくて、シュークリームのおしりからです。

1日を1時間増やすための方法その2:家事をやるのにタイマーを使う

帰宅後の家事というのは特に何時までにやらなきゃならないという決まりもないためダラダラ引き延ばされがちで、帰宅後故に体が重くなかなか捗らず、一旦ベッドに腰掛けたが最後そのまま気絶するなどという醜態を晒し……とにかく(私が)クソ。帰宅後即30分後の時刻にタイマーなりアラームなりをセットしそれまでに全部終わらせるようにすれば、それだけで30分は時間が増えると思う。問題は、家事を高速で終わらせたその疲労で気絶しないようにすることである。

1日を1時間増やすための方法その3:コーヒーの量を増やす

行動能率が上がるけれどもブログのタイトルが変わってしまう。

1日を1時間増やすための方法その4:寝ない

寿命も縮んで一石二鳥!

1日を1時間増やすための方法その5:時間が増えたことにする

わーい(思考放棄)

 

時間は全てを解決するか?

そういえば目的?理由?を決めていなかった。1日にあと1時間あったら、「やるべきことを全て終わらせたあとでじっくり腰を据えてやりたいことをやる時間」があと1時間あったら、それで私はなにをしたいのだろうか。何かを始めることだろうか。何かを続けることだろうか。何かを終わらせることだろうか。何かを提起することだろうか。何かを解決することだろうか。まァなんにせよ、ひとまず時間さえあれば、何かがどうにかなるはず、なあそうだろう時間……と時間に対して一方的に期待しているうちは、何かがどうにかなることはない。時間は万能であるが、全能ではない。万と全の間には無限の差が広がっている。

時間はありとあらゆるもの、地球さえも、宇宙さえも、自身のレールに乗せて遥か彼方へ運ぶことが出来る。一度乗ったら死ぬまで(下手すれば死んでも)引き返せない最も大きなレールの上に、更に分岐となるレールがあって、我々は日頃そこに乗ったり降りたりしているわけだ。仮に手持ちが1時間増えたとしても、向かうべき駅を持たない私は、子供の電車ごっこに混ざるようなもので、しゅっぽしゅっぽ、その辺をぐるぐるぐるぐる運行して、それでおしまい。それでは困る。進みたい。1時間で。どこへ?

芸能人ばりのスケジュールをこなすゆるキャラ

誰か私のことも分単位で管理してくれないだろうか。芸能人みたいに。そういえば何年も昔、熊本城へ観光に行ったとき、ちょうどくまモンに出くわした。くまモンはそこにいた子供たちからもみくちゃにされていた。するとくまモンのマネージャー(?)と思しき女性が、「はいくまモン次の現場行きます!!ほら次行くよ!!時間ないよ!!」と大声でくまモンを呼びつけていた。くまモンは子供たちとの別れを惜しみつつもあのプリプリしたケツを揺らしながら走り去っていった。一瞬の出来事で記念撮影すらままならなかったけれど、いいものを見れたと思う。

 

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