珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

捨てても捨てても手元に戻ってくるアレについての覚書|浄めの塩って経費で落ちるんですか?

ミニマリストがよくやってる「1日1捨て」ってあるじゃん?

あれってもう使わない自分も捨てていいんですか

 

家じゅう片付けて「もう何も捨てるものがない」と豪語した一ヶ月後にはゴミ袋いっぱいの捨てるものが出てきたりするんだけど人間のすみかは四次元かなにかと接続しているのか

よく考えてみれば、労働+αを終わらせてしまった時点でその日の自分には使い道がない。労働が済んだ段階で既に私は何の役にも立たないボロ雑巾なのだし、+αというのは買い物、掃除、洗濯といった家事の類なのだが、それらに関しては「捨てる前のボロ雑巾でサッシの汚れをちょっと拭いておく」ようなものなので、早い話が労働さえ終えてしまえばいつだって自分を捨てていいわけだ。それで、次の日になったらまた新しい自分が用意されて、労働というクソッタレな汚れ仕事に勤しむことになるのだね。だから、使い尽くされたきったねえ雑巾、もとい自分を懇切丁寧に翌日まで取っておく必要はどこにもない。この理屈でいけば、私にだって1日1捨てができそうだぞ。しかし毎日やるとなると捨て忘れが怖いので、元旦に365日分の自分を一括で捨てておくってのはダメかな?

 

ウワッ、自分だ!

「捨てたい自分」っていうと、短所とかコンプレックスとか、自分の中の嫌な一部分を脱いで捨てるような具合に考えられがちだが、そうじゃなくて、なんかもうまるっと捨てたいんだ。例えばティッシュ箱に水をこぼしたとして、上の方はビチャビチャで使い物にならないけど底にまだ使えそうな紙が残っているから使えない紙だけ捨てて使える紙は使おうとする、そういうんじゃなくて、使えない部分も使える部分もまるごと全部捨てて戸棚から新しいティッシュ箱を出そうとするような感じ。「捨てたい自分がある」と人が言う場合、わざわざ「捨てたい自分」と表現するくらいなのだから、きっと残しておきたい自分もあるんだろう。私の場合はこうだ。「自分がある、捨てたい」。

 

「神話の中の神様たちはどうしてあんなに人間にそっくりなの」って子供に訊かれたら「そりゃ神様を作ったのが人間だからよ」って答える

捨てる神あれば拾う神あり。神々にも色々あって見捨てる神様もいれば助けてくれる神様もいる、転じて人間にも色々あって見捨てる人間もいれば助けてくれる人間もいる、だから1つの不幸にくよくよすんなよ次はいいことあるさ、というほぼほぼ字面通りの親切なことわざ。ツッコミどころといえば神も人もやってることがまるで一緒という点くらいである。転じているようでぜんぜん転じていないところが癒されますね。神様「が」捨てたり拾ったりするのあって、間違っても神様「を」捨てたり拾ったりするわけではない。ああでも、それが自分様なら、自分様であるならば、自分様「を」捨てたり拾ったりしても別に構わないよなあ。捨てる自分あれば拾う自分あり。えーっと、拾う自分、どこ……ここ……?

 

最近忙しかったし憑かれてるのかな

近頃バイト先でちょっとした幽霊騒動が起こっている。たった3日の間に4人も「受付にいると気分が悪くなる」と訴えてきたのだ。誰か一人が言い出したから自分もそんな気がしてきたゾということならまだ分かるのだが、4人ともまったく違う勤務時間で下手すると互いの顔さえ知らないような間柄である。実は私も先日防犯カメラ越しに受付からスーッと出て行くどす黒い影を見たんだ。で、その数日後には仕事で使う無線に「私がやります……」と呟く謎の女性の声が入ってビビり散らした。なにをやるきなの?人?それに昨日の朝なんか、通路を歩いていて隙間から洗い場に立っているMさんらしき女性の後ろ姿を見た直後に反対側の事務所からMさんが出てきてめちゃくちゃびっくりした。私が通路から見たあの後ろ姿、といっても下半身だけだが、あれは一体誰だったんだろう。ホラー演出にしたって定番が過ぎる。もっと創意工夫をしろ。ホラー演出といえば、ほら(ダジャレではない)、捨てても捨てても手元に戻ってくる人形ってホラーの定番がありますでしょ。だから捨てても捨てても手元に戻ってくる自分ってどうなのよ。え、そんな現象起こるわけないって?お前がでっち上げた嘘に決まってるって?誰がホラー吹きやねん。

 

 

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