珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

話を聞かない客、地図が読めない私についての覚書|※この記事の本文中に注意書きなんてものは一切ありません※

(だいじょば)ないです

ぼく「この新システムって大丈夫ですかね?客が勘違いしてトラブルになりません?」

かわいいバイト「あっそれ利用時に注意書きが出るようになってるので大丈夫ですよ!」

ぼく「(うーん大丈夫じゃなさそう)」

 

俺の 俺の 俺の話を聞け~

利用に際し一定の注意を要する物事に関して、「注意書きがちゃんと出る」ことと「客が注意書きをちゃんと読む」ことは全くの別問題である。たとえ、読んで欲しい側が読んで欲しい内容を フォントサイズを超特大にして太字にして更に蛍光ペンで下線まで引いたとしても、読まない奴は全く読まない。コイツ目が付いてないんじゃないかと言いたくなるくらい、そもそも存在自体が目に入っていない。そしてそういう奴に限って、後からそんなこと聞いてないと言ってアレコレ文句を付けてくる。全ての客がきちんと注意書きを読んで利用しているという性善説じみた前提で事を進めるより、むしろ全ての客が注意書きを一切読んでいないという前提で予め対策を考えておく方が精神衛生上よろしい。店が出しているアプリの使い方を懇切丁寧に順序立てて書いてある説明書を渡しても、手順①の時点で既に説明書とは全く違うことをやった挙句に「は?出来ないんだけど」と言ってくる客もいる。うわっ…お客様のこくご力、低すぎ…?

 

「読む」という行為の定義から教えたほうがいいね

国語の授業に物申したいのだが、作者の気持ちを 都合よく捏造 推し量ることを教えたり、國破山河在城春草木深感時花濺淚恨別鳥驚心烽火連三月家書抵萬金白頭掻更短渾欲不勝簪を教えたりするよりも前に、「提示された注意書きをしっかり読んでその通りに行うこと」や、「雑然とした文章群の中からここは重要であると思われる部分を素早く把捉すること」のトレーニングをしっかりやってほしい。いや、それよりも1番初めに「提示された注意書きを無視しないこと」「使用前の段階でどこかに注意書きが無いかひとまず探してみること」を教えてほしい。これは国語というよりむしろ「せいかつ(生活)」の範疇である。ところで今でも小学校低学年を対象とした「せいかつ(生活)」の授業ってやってるんでしょうか。とにかく、「せいかつ(生活)」の授業を小学1年生から高校3年生までずっとやってほしい。小学生の段階ではごくごく基本的な「社会で生きる練習」から始めて、高等教育では税金の種類や確定申告の仕方や各種補助金や冠婚葬祭の基本などを教えればよかろう。その授業では「パッケージの裏面に一度目を通すこと」や「添付されている説明書には必ず目を通すこと」を教えて欲しい。ヤギじゃあるまいし注意書きを読まずに食うんじゃない。ただし、注意書きを食ってる人間はまだマシな方であることに留意されたし。注意書きを食ってる人間は注意書きの存在に気づいているからである。気づかない人間はもちろん読まないし、食べもしない。

 

人を滅ぼすのは人か、神か

……であるからして、人の敵は人の話を聞かない人であり、人の注意に目を向けない人であり、人の警告を無視する人であり、人の意図を汲み取る能力が(それはもう)著しく低い人である。人の悩みの種は程度の差こそあれ大抵は人だし、人をイライラさせるのも大抵は人で、人を傷つけるのも大抵は人で、人から人を奪うのも大抵は人だ。ただしこれは人に関して最も主語が大きくなるところの「人」である。きっと人の中には「人を滅ぼさねばならない」という遺伝子が潜在的に組み込まれていて、それが色濃く発現した人ほど、「人の敵としての人」たる人になるのだろう。もしくは「人はいずれ滅び去らねばならない」という神の意志が潜在的に組み込まれており、その神の意思が色濃く発現して「人の敵としての人」として存在する人は、神の御使いなのかもしれない。そういうことにしておこう。

 

バカモーン!廊下に立っとれ!

さて、ここまで読んでくださった皆様ならば、私が記事の本文中で提示したとある注意書きにも当然気づいて頂けたかと思う。結構分かりやすく書いておいたので、日頃から身の回りの注意書きにきちんと目を通している方なら簡単に見つけられたはずだ。記事中で私がこれだけ注意書きに注意することの大切さを主張したのだから、まさかここまで来て記事を遡りながらその注意書きとやらを必死に探そうとしている読者の方はいないだろうと信じている。……エッ私の注意書きを読んでくれなかったんですか?どうして?あんなに分かりやすく書いたのに?注意書きには注意しろって口を酸っぱくして言ったじゃないですか!那珂ちゃんのファン辞めます。仕方がないですね。この記事をタイトルから読み直してください。

 

 

f:id:shirokuro_044:20200724145641p:plain