孔明のエコバッグについての覚書|普通にエコバッグの話してる
文章は熱いうちに打て
先日の記事でチラリと見せたあれについてネタが新鮮な内に書きます
これがあれです
あれですね
それはエコバッグだと思っています。だからこそ私はエコバッグだと思っている
掛け持ちしているコンビニでレジ打ちしていたときのこと。スーツ姿のおじさんがカゴを持ってレジにやってきた。手元に水色と黄色と黄緑のポップな絵柄でテカテカした生地の、四角い布製品を携えて。ははーん、おじさん、それエコバッグですね?明らかにエコバッグを持っている人間に対してはわざわざ「レジ袋いりますか」なんて聞かないのだ。商品をスキャンし終わったあと、レジ袋のサイズを選ぶ過程をすっとばして躊躇いなく客層ボタンを押した。するとおじさん、手元のカラフルな布製品についているチャックをおもむろに引っ張った。ああうん、わかりますよ、折りたたんでコンパクトに出来るエコバッグでしょう。私も持ってますよ。できれば先にお会計から済ませて欲しいけど、まあエコバッグを広げるくらい別にいいでしょう。なんなら私が商品詰めますから。チャックが引かれる2秒くらいのうちにそんなことを考えていた。チャックが端から端へ到達する。おじさん、おもむろに中から1000円札を取り出す。ウン?おじさん、さらに中から小銭を取り出す。……ウン??中身がチラリと見える。外側と同じ生地で出来た布製の仕切りがいくつかついていて、カードが数枚入っている。ウン……???
わたし「あのー、レジ袋って……」
おじさん「あ、1枚ください」
さ、財布~~~~~~~~
完全敗北
いやあ一本取られた。だってあの形状と絵柄と素材で財布って思わないもの。しかもスーツ姿のおじさんがそんなの持って買い物に来るなんて思わないもの。なんだ?小学生の娘が家庭科の授業で作った財布とかそんなアレだったのかな?それなら許せるな。それ以外だったら許さないけどな。「折りたたんだエコバッグにしか見えない財布」って、以前ならなんとも思わなかったろうが、今となっては悪意しか感じないデザインだ。冷静に考えれば、あれは別に悪意あるエコバッグ型財布などではなくて、恐らく通販チラシによく載ってるポケットいっぱいの通帳入れみたいなやつで、それを財布代わりに使ってたんだと思う。それか小学生の娘が家庭科の授業で作った財布だな。悔しいから後者にしておこう。
前はローソンに行くとレジがさとうささらみたいな人工音声で「レジ袋は必要でしょうか!」って言ってくれてたけど客からすれば機械に返事するのは気が引けるし店員からすれば2回も同じことを訊く羽目になるしあれは本当に悪手だったよなあ
もしレジ袋が有料化していなかったら、私はそれをひと目で「財布」と見抜けただろうか?もしかしたら見抜けたのかもしれない。なんの迷いもなく商品をレジ袋に詰めながら、「このおじさん変な財布持ってんなあ」と、それが財布であることを無意識に見抜いていたかもしれない。派手な柄の四角い布=エコバッグという先入観が、私に「このおじさん変な財布持ってんなあ」をさせなかったのだな。ウーン、本当に一本取られたな。これからは、客が手に持ってる派手な柄の四角い布がひょっとしたら財布かもしれないという猜疑心を抱きながら、レジをやらなくちゃあいけないのか。ハァ。エコバッグ不信になりそうだ。私がそれをエコバッグと思ったならエコバッグになって、私が財布と思ったなら財布になってほしい。汝は財布!
「ポイントカードあります、レジ袋いりません、お箸とストローください、支払いはバーコード決済で」って書いたマスクつけて無言で買い物したい
なんかもう、行きつけの店で毎回レジ袋貰う派の人にはレジ袋年間パスとか配ったらいいんじゃないですかね。300円くらいで。