珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

ゆるい靴紐とゆるい人生についての覚書|人間ゆるくたっていいんだよ腹以外は

下向いて歩くに限る

靴紐がゆるんでいる状態それ自体には何のメリットも無いわけだが、ちょっと考えてみると、ほらアレだ、落ちている小銭を自然なモーションで拾うときに役に立つ。靴紐がゆるんでたんだ。そう、靴紐がゆるんで今にも解けそうだった。だから結び直さなきゃあいけない。ウン。靴紐がゆるんだ状態で歩くのは危険だからな。ウン。靴紐を結ぶためにはその場でしゃがみこまなきゃいけないし、ちょいと失礼。ってたまたましゃがみこんだたまたま足元のたまたま地面にたまたま100円玉がたまたま落ちてるじゃないか~~~ウワ~~~今日はツイてるな~~~~~~

 

頑張りたいやつだけ頑張ってくれ

ゆるく、だらしなく、なまぬるく、いくじなく、なさけなく、あたかも今にも解けそうな靴紐のように、ただただ自分が自分のお荷物でしかないような状態で生きていても、その性質が全く役に立たないなんてことはなくて、人が道端に落ちている小銭を発見する確率くらいには、きっと何かの役に立つこともあるはずだ。いつかそれが何かの役に立つと信じながら、ゆるく生きたい。だらしなく生きたい。なまぬるく生きたい。いくじなく生きたい。なさけなく生きたい。上を向き、前を見据えてキリキリ歩くことにはもう飽きてしまったんだ。そう、飽きたんだ。疲れたんじゃない。自棄っぱちじゃない。諦めたんじゃない。ただ単純に飽きたから、次はこういう生き方もいいだろってんで、へなちょこな道を選ぶんだ。

 

ソビエトロシアでは手帳があなたを管理する

自分で建てた目標を1ヶ月も経たないうちに破棄してしまっても、自分で誓った約束を1週間も経たないうちに破ってしまっても、自分で決めた規則を24時間も経たないうちに違反してしまっても、それでいいじゃないか。だってへなちょこなんだもの。だいいち、目標とか約束とか規則なんかクソ喰らえだ。自分が自分に対して課した目標とか約束とか規則なんかクソ喰らえだ。そういうものを課した方がうまくやれる人間なら大いにやるがいい。うまくやれない人間なら、そんなもの一切合切捨てるがいい。壁に貼った目標をビリビリに破いて捨てろ!来年の手帳なんか古紙回収に出しちまえ!記録系アプリを今すぐアンインストールしろ!カレンダーに印付けるのを今すぐやめろ!……まあそんなところで、俺はお前を成長させることが出来ると言い張る無機物共と全て手を切ることにした。来年こそは手帳をつけようと思っていたが、やめた。ゆるくてだらしなくてなまぬるくていくじなくてなさけない人間は手帳なんかつけないと思ったからだ。手帳の支配下に落ちる前に、予めバリアを張っておくことにする。ふふん。これで金輪際、手帳は私を管理できまい。

 

そのひぐらし

取るに足らない物事について、今日を超えたその先を考えるのをよそう。例えば……ウーン……同じ商品でもいつ買ったらより多くポイントが貰えるだろうとか、1週間分の食料を備蓄しようと思えばどのくらいの量を買えばいいだろうとか、あといくつ寝ると給料日だろうとか。そういうことは全て私の手の届かないところにあるものであって、手の届くところのもので全て賄うことにしよう。明日のことを今日思い煩ってはならないと聖書にも書いてある。学生時代の朝の祈りでしこたま聞かされた。ポチると決心した時にポチるし、お腹が空いて辛抱ならんと思った時にスーパーへ行くし、給料日?そんなものはないという精神でいこう。アッ「よそう」とか「いこう」とか言っちゃだめだな。それではいずれ目標に化けてしまう。そうじゃなくて、「よしてもいいし、よさなくてもいいが、2020年11月17日時点の私的にはよしたほうがいいと思っているので、以降の自分はその旨を参考にされたし」くらいにしておこう。ウーン、目も当てられないほどふわふわしている。まあそういうところが、ゆるくてだらしなくてなまぬるくていくじなくてなさけない人間らしくて、私は好きだけどね。

 

まあこれでいいです

それで、私は一体何の話をしてたんだっけ

 

これでいいんだってば

まあいっか

 

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