珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

スーパーガイヤ人についての覚書|己の人生においても内野でいられない者が他者の問題に関して内野でいられると思っているのか

困った(愉悦)

いやあ困った困った。困ったなあ。何が困ったかって、自分があたかも社会の立派な成員であるかのような悩みが発生してしまったからだ。もう少し具体的に言えば、メインのバイト先で、週末の早朝帯の人が深夜帯の人の仕事ぶりに不満を漏らすようになってしまった。ウーン、こりゃ大変だ。私は週末には入らないので、週末の深夜の状況に関してはさっぱり分からない。よほど忙しいというのであればそこは酌んでやらねばならぬだろうし、そうでないなら厳しめに尻叩きをせねばなるまい。わあ、今の私、一端のはたらく人間らしいことを考えている。私もはたらく人間だったんだ。ろうどうポケモンなんかじゃなく。ウーンウーン。とりあえず頭を抱える素振りだけはしておこう。問題の解決どうこうよりも、まるで一般的な社会人のような悩みが出来てしまったことに若干の高揚を覚えている。コレ、早朝帯の人には絶対内緒ですよ。知られようもんなら、きっと後ろから刺されますからね。

 

たかがバイト、されどバイト、でもやっぱり結局バイト

さて、週末深夜帯の人間の怠慢から来る不満というものは、一体どのくらい私に帰せられるべきか。いやほら、なんせ、これでも深夜帯のリーダー(笑)してますから。私とて無関係ではないでしょう。これも全て白黒さんの指導が悪いせいだと言われたら、そりゃ頭を下げるしかないでしょうよ。でもねえ、不思議なことに、私が出ている平日に関しては、何も問題がないわけですよ。いつも深夜の仕事はキッチリ終わらせて、早朝に引き継いでいる。週末は客が多いことを考慮して、デカい仕事は一切組み込まれていない。じゃあ一体何が彼らから仕事時間を奪っているのか?私は、リーダー(笑)として、「彼らから奪われた仕事時間」について考えてやることはできる。だが、「彼らが自主的に放棄した仕事時間」については真剣に考えてやることができないんだ。それは彼ら自身が考えることだからな。

 

どこにいても役に立たない人間だろうとどこかに置いておかなくちゃいけないんだ

私がいるときはキッチリやるけど私がいないときはそうしない、そんな状況が蔓延しているというのなら、私ごときにも何らかの影響力がきちんとあったんだなあ、とひとまず感心する。そして、こんなちっぽけな場所にも社会というものがきちんとあったんだなあ、と感心する。毎月社会保険料とやらを納めている身でありながら、一般的な社会というものをどこか自分に関係のない存在として眺めていた。自分は万年外野でありたいのだ。体育のドッジボールでも最初から外野に追いやられて、試合中ほとんど突っ立っているようなタイプだったし。もちろん、競技としてのドッジボールでは外野が重要な役割を担っていることは知っているし、外野にいてくれた方が実力を発揮する人間だっている。実際、外野での立ち回りがべらぼうに上手く、体育の授業でドッジボールをやる際は毎回強制外野スタートさせられていた生徒がいた記憶がある。しかし私の場合は、内野にいても邪魔になるので外野に送られるだけなのだ。まあ、外野にいても邪魔だろうけどな。近くにボールがやってきたら、下手に敵を討ち取ろうなどとは考えず、内野にいる強力な味方にボールを送ることだけが私の仕事。その仕事さえもいずれは、有能な外野がやって来ることでお払い箱になる。

 

(できれば試合そのものに参加したく)ないです

私とて決して無関係ではないくせにどうしてこんなに呑気していられるのか。その理由はきっと、これまで外野スタートが板についていたせいで、内野をやることに戸惑っているからだろう。全くの内野というわけではないが、全くの外野でもない。普通に考えれば40%くらい内野である。それで、立派に戸惑ってるんだ、私は。戸惑っているくせに戸惑っていない振りを一生懸命していたら、きっとこんな風に、呑気な人間として映るに違いない。そしてそんな態度が、同じ内野でも更に中心にいる人々にとっては、癪に障るに違いない。内野のやり方が分からない。良くも悪くも面倒事とは縁遠い生き方をしてきたので。世の社会人は、いつもいつもこんな具合で内野をこなしながら生きているのか。ウーン、私、一生外野でいいです。

 

人生経験は少ないくせにリーダー経験だけは不思議と多いんですよ、これって面倒な立場を押し付けるのにうってつけな人間だったってことじゃないですかね

内野にいてもお荷物になるのはおろか、外野にいたってお荷物になるような人間は、どう立ち回ればいいのだろう。いっそのこと白線にでもなるか。私が体育館の床に寝そべって、そこが外野と内野を分けるラインになるのだ。みんな私を踏んづけたり私の直前で踏みとどまったりしながら、真剣に試合を続けていく。そんな具合で、動かなくてもいい人間でありたい。人生経験が足りなさ過ぎて、どんなポジションでも動けやしない。職場問題の解決はおろか、喧嘩の仲裁すらしたことがない。それどころか、喧嘩すら真面目にやったことがない。喧嘩はやらないに越したことはないなんてのはきっと嘘だ。「やって差し支えない喧嘩なら、人生経験の一貫としてやっておいた方がいい」。今ならはっきりと言うことができる。

 

まあなんだ、みんながんばれ

へなちょこな私が何を言っても恥かいたり混乱を招くだけで何も進展しないだろうし、かといって何も言わずに黙っているというのもアレだし、あーあー、本当どうしよう。いやー、困ったなあ。週末の人間だけで解決してくれたらそれに越したことはないのだけれど、深夜帯で起こったことに関しては私にも責任があるしなあ。白黒さんなんだか浮かれてますね。まあそれでも別にいいんじゃないですか。体の大半が内野に入っていたとしても、ギリギリのところで外野側に足を突っ張って、「つま先が外野に入っているから私は外野です」などと、呑気に主張していられるうちはね。

 

 

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