珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

私は英語を自由自在に使えるらしいので日本語を勉強することにした覚書|キャッキャ!

特別お題「#もしも英語が使えたら」について一言

日本語を勉強する

 

なにも覚えていないなら最早ブランクとは呼べないのでは

応募するボタンを押すと記事に自動で挿入されるプロモーションって消してもよかったのかな?まあ真面目に応募する気は無いから別にいいか。選考の方、万が一なんかの間違いでこの記事に辿り着くようなことがあれば、もう切り上げて頂いていいですよ。ぜんぜん真面目に書いてないんで。お題ワードだけお借りします。ええと、「英語を自由自在に使いこなせたら、あなたは何をするでしょうか?」ということなんですけど、その前提でいくと私は英語をあたかも母国語のように使いこなせるわけですので、たぶんもう英語については困ってないと思うんで、日本語を勉強します。日本語を勉強するのは、たぶん1歳か2歳の頃以来だと思います。27年のブランクなんて、大丈夫でしょうか。正直心配です。日本語を勉強していた当時のこと、まるでなにも思い出せません。でも確かに勉強していたはずなんです。これといった教室もなく、クラスメイトもなく、教科書もなく、授業もなく、試験もなかったけど、先生だけはやたら多くて、接するもの全てが先生で、おしゃべりな先生もいればウンともスンとも言わない先生もいて、やわらかい先生もいればかたい先生もいて、あたたかい先生もいればひんやりした先生もいて、人間の先生もいれば人間じゃない先生もいて、実在する先生もいれば実在しない先生もいて、掃いて捨てるほどいる先生方に四六時中囲まれて、物事の全てを見様見真似、聞き様聞き真似で、来る日も来る日も勉強していたはずなんです。

 

This is a pen.

参ったな。日本語を勉強していた当時のことをなにも思い出せない。国語を勉強していた当時のことならいくらでも思い出せるけど。突然だが、ここに「これはペンです」という文章がある。で、「これ」「は」「ペン」「です」のそれぞれについて、一体誰からどのようにして学び、どのようにして覚え、どのようにして自由自在に使いこなすに至ったか、思い出せる方はいますか?「これ」という単語を、あなたは一体誰から学びましたか?まあ、たとえ覚えてなくとも当てに行くことはわりと簡単です。ズバリ、両親からです。合ってますか?もし両親からでないとすれば、ばあちゃんか、じいちゃんか、教育テレビか、絵本か、病院の人か、近所の人か、なんかそういうのから学んだんだと思います。

 

浸透性と保水力となんやかんやに優れ肌の奥からなんやかんやを底上げしてくれるようななんやかんや

お前が学びたい「日本語」って一体何なんだよという空気になってきました。どうやら国語とは違うようです。難しい言葉を知りたいとか、読解力を上げたいとか、文章力を上げたいとか、昔の書物を読みたいとか、時代小説を書きたいとか、雅な文体で短冊に和歌を書きつけたいとか、そういう目的があるわけではないみたいですね。ええと、ウーン、うまく言えないんですけど、赤ちゃんというまっさらなスポンジに日本語がじゅわっと染み込んでいくあの瞬間を、大人のままで味わいたいわけです。赤ちゃんには詳しくないのでこの先かなりテキトーなことを言いますが、ほら、機嫌がいい赤ちゃんって同じ単語を何度も言ってキャッキャしてるじゃないですか。あれは単に対象を目撃した喜びもあるだろうけど、対象を表す言葉が自分の中に見つかったこと、肌から浸透した日本語が細胞に届くのを実感したことに対して歓喜してるように見えるんですよね。日本語は美容液か何か?それを大人が「そうだねえ、ワンワンだねえ」みたいに肯定してくれたらより一層嬉しい、みたいな。いやマジでテキトー言ってるんで流してもらって構わないです。ホント赤ちゃん詳しくないんで。読者の中に赤ちゃんに詳しい人がいたらすみません。赤ちゃんの人もいたらすみません。

 

カッコイイ呪文は全てを解決するんやなって

私はキャッキャしたいんですよ。意味ある言葉を何度も口に出してキャッキャするってことを、やりたいんですよ。赤ちゃんがやるようなやり方と感じ方そのままに日本語を学びたいんですよ。今となってはどんなにカッコイイ言葉を知っても、どんなにクールな漢字を知っても、どんなに風流な古語を知っても、キャッキャできないんですよね。感心するのが精一杯っていうか。異世界っぽい呪文ならキャッキャできるかな?即興で唱えてみましょうか?ウーン、『† 漆黒の無限回廊インフィニティ・コリドー・オブ・ダークネス †』とかどうですか?カッコイイ!『† 漆黒の無限回廊インフィニティ・コリドー・オブ・ダークネス †』カッコイイ!キャッキャ!

 

突如白黒の脳内に溢れ出した存在しない記憶 記憶にない存在

あ、英語を勉強していた当時のことですか?ここでの私は「英語を自由自在に使いこなせる」人物ですので、そうですね、英語のテストで毎回満点を取ったり、英語教室に通ったり、語学学校に通ったり、英文科に進学したり、海外留学をしたり、ワーキングホリデーをやったり、英語の先生になったり、キャビンアテンダントになったり、通訳になったり、そういうことをしていたんじゃないですかね。合ってますか?記憶にない私は多分、そういうことをしていたんだと思います。記憶にないけど。ふーん。記憶にない私さんって、頭いいんですねえ。

 

 

 

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