年を取ったバルサンについての覚書|この世で何一つ成せないまま自分は一体何のために生まれてきたのか考えながら死んでいく老いたバルサンかわいそう
はあ
耳かゆ
耳を取り外して水筒洗うような細長いブラシでゴシゴシ洗えたら気持ちいいだろうな
最近どうにも耳がもぞもぞしていけない。1日3回くらい耳がかゆい。自室にいるときならまだしも、出先でもよおしたらどうしようもない。お客様の中に綿棒はいらっしゃいませんか。嫌な例えだが耳の中に虫を飼っている気分だ。耳の中でバルサン焚きたい。先日、戸棚を整理していたら未使用のバルサンが出てきて頭を抱えた。これは恐らく私がまだ大学生の頃に親が持ってきたものだ。結局使わなかった。10年前の未使用バルサンってどうやって捨てればいいんだろう。少し調べたらこんな記事が出てきた。流石インターネット。
こんな記事も見つけた。
この記事を眺めているとたった10年がなによ!って気持ちになるな。うちは賃貸集合住宅なので流石に使うのは抵抗がある。10年物を前にさてどうしようとなっていたところに20年物を所持しかつ使用した猛者がいて、上には上がいるってんで、安心して、きっとそんな安心しきった気分のまま、更に10年が過ぎていくんだろう。無意味な安心がバルサンに年を取らせる。もちろん、私にも。
10年ってのは、つまりすぐってこと
上の20年物の人は、確かに私より上を行くバルサンホルダーであったが、もうそのバルサンを使ってしまって、持っていないんだ。元バルサンホルダーだ。私は10年物だけど、未だに持っている。現役のバルサンホルダーだ。この違いは大きい。私だってバルサンホルダーの称号を返上したい。私が動かなければ、バルサンはどんどん年を取るばかりだ。ひょっとしたら、中の薬剤もどんどん年を取って、いざ処分しようとしたときに、加齢によるボケから突然暴発するかもしれない。いっそ送料負担してお客様センターに送った方が楽かもなあ。負担つってもせいぜい800円から1000円くらいでしょう。もしもバルサンが年を取りすぎて私の手に負えなくなったら、そのときは金を払ってプロにお世話を依頼、もとい丸投げするとしよう。おやおやどこかで見たことある光景だなあ。いざとなれば金を払って解決すればいい、そんな考えに浸ったまま、更に10年が過ぎていくんだろう。無精な安心がバルサンに年を取らせる。もちろん、私にも。
神vs神の子
自分が勝手に年を取るだけならまだしも、他者(?)にまでそれを強いるのはほんとどうかと思う。鬼畜生かと思う。ましてや相手は口が利けないし手足もなくて自由意思すら持たない存在なのに。私の怠惰で年を取らされるのほんとかわいそう。もしも私が神様の怠惰でいたずらに年を取らされるようなことがあったら、いくら神様だろうと断じて許せないし、「神の分際で偉そうなんだよ!」って台詞の途中で地獄にボッシュートされることも厭わない。ある日どこかの控え室に案内されて、ちょっと待っててねなんて言われて、それで待っているうちに30年、40年、50年が過ぎて、体の自由が利かなくなってきた頃合に、「やあお待たせ!君のことをすっかり忘れていたよ!今から君は自由だよ!なんでもしていいよ!仕事をするのもいいし、趣味に勤しむのもいいし、そうだ、テニスとかどう?神、テニス上手いよ?君は50年も控え室で休んでいたんだから、体力なら有り余っているだろう?ここらで神とひと試合しよう!」なんて言われた日には、コート上で神の五感を奪うことも吝かではない。
他者の時間は自分が一生働いても返せないからね
自分の至らなさのせいで他者が年を取っていくって考え、我ながらえげつないな。二重の意味でだ。自分なんかが他者に影響を及ぼせるほど大きい存在だとでも思っているのか。それでも他者の時間を奪っていることは確かなわけで。これからは他人の時間を大切にすることはもちろん、今後は他物の時間も大切に、
はあ
結論の途中ですが耳がもぞもぞしてきたので終わりにします。