28歳、はじめての背伸びについての覚書｜少年よ背伸びをしろ、セノビックを飲め、あとミロも飲め

私の彼はYoutuber

別店舗から移籍してきたパートさんの「うちの旦那がYoutuberなんです」という発言を聞いて、ほほうそれはなかなかのパワーワードですなあという感想を率直に抱いたのだが、今の世の中、もうそんなことも珍しくないんだろう。というか、これくらいのパワーワードに対応していかないとやってられない世の中になったんだろう。いやそれ以前に、これしきのことをパワーワード認定している時点でだめだ。だめだめ。乗るしかないこのビッグウェーブに。日本だけで何人のYoutuberがいるのか知らないが、なんやかんやで日の本広し、そりゃ旦那がYoutuberの奥さんもいれば、奥さんがYoutuberの旦那もいるわな。おっと今時は奥さんというワードもあまりよろしくないんですっけ。その辺には明るくないので多少時代遅れの気があっても許していただきたい。常識なんてのは、その人の中で決済印が捺されて初めて効力を発揮するものでしょう。私の中には未だにその稟議書すら回ってきてないのよ。まあ逆に言えば、その人の中で決済印が捺されさえすれば、なんでも「世の常識」になってしまうのさ。ガハハ。

あれがいわゆる親の顔ってやつですか

何気ない会話の中で子どもの年齢を言われると、即座に本人の年齢からそれを引き算してしまう悪癖がついてしまった。パートさんは31歳と聞いた。で、長男が5歳と。ええと、26歳。あー、はいはい。なるほどね。それはすなわち私の2つ歳下に当たるわけですね。この時点でダメージがすごい。それは事務所に置いてあった会社の広報誌を読んでいたときも同じで、社員インタビュー内容そっちのけで本人のプロフィールから子どもが生まれた年齢を計算していた。勤務歴10年、ご自身が36歳で、奥様が34歳。ほーん。お子さんの年齢は9歳ですか。となると……27歳と、25歳ですね。ぐえーっ。25歳とか、26歳とか、27歳とか、私その頃、まだほんの子どもでしたよ。多分あなた方のお子さんよりずっとずっと子どもだったと思います。だって私、27歳のときにやおきんサワーペーパーキャンディでキャッキャ喜んでたんですよ。25歳のときとか、まだ結構あちこちに買い物に出かけていた頃だから、ショッピングモールに行くたびに必ず駄菓子屋に寄ってて、梅ジャムとか、ソースせんべいとか、あんずボーとか、ぷくぷくたいとか、そういうのを250円分くらい買って、キャッキャ喜んでましたよ。

shirokuro-044.hatenablog.jp

※大学生はおおむね18歳～22歳です

なにが言いたいかというと、最近自分の幼さに本気で焦り始めたのだ。だってだって、イラッとしたらイラッとしちゃうし、ぷりぷりしたらぷりぷりしちゃうし、あーもう！って思ったらあーもう！ってなっちゃうんですもの。ねえ、これってまだ子どもじゃないでしょうか。子どもじゃない？わりと普通？大人でも大体そんな感じ？それならいいんですけど……いやいや騙されませんよ、そんな子どもを適当に宥めすかすときみたいなこと言ったって。私ねえ、今のバイト先に来て、あまりにも学生さんたちが落ち着いてて大人びているものだから、自分の幼さが恥ずかしくなって、自分より5歳も6歳も下の子たちを真似して無理やり落ち着いてるふうを演じてるんですよ。白状しますけど。今のバイト先のクソなところはいくらでも言えますけど、ここに来なかったら今よりずっとずっと幼いままで、多分22歳とか、23歳とか、24歳のままだったに違いないから、ある意味ここに勤め始めてよかったなって思ってます。

最終更新日：2012.X.XX

深い人付き合い、もしくは広い人付き合いをしないと人は幼いままで止まってしまう。これはこの歳になってじわじわ感じ始めたことだ。深い人付き合いってのは、いわゆる「お付き合い」もそうだが、直属の上司と飲みに行くとかもある意味それに当たるだろうし、一方広い人付き合いってのは知り合いの知り合いと知り合いになるとか、知らん人とその場のノリで遊ぶのがそうだろうし、そういう経験が少ないと、どうも成長が止まってしまうらしい。付き合いが違えば自分の立場もその場の空気感も違うので、付き合いの経験が豊富なほど上手なやり過ごし方も身についてくるものだろうが、私はそんな深い付き合いも広い付き合いもしたことがないので、ワンパターンのやり過ごし方しか知らないのだ。しかも、そのなけなしのワンパターンってのが……ワンパターンってのが、それの最終更新日が、高校3年生の最後らへんのある日付で止まっている。これはまずい。まずいまずい。明らかにまずい。いやあなた大学生の頃はいったいなにをしていたんですかって、なにもしてなかったから中退したんですよ！

伸ばす背がない

自分の幼さが恥ずかしい。本当に恥ずかしい。こういう恥ずかしさは、当人に恥ずかしいという明確な感情を伴っているかは別として、早い子なら、小学校高学年とか中学生くらいのうちに味わっているものでしょう。地元の高校生なんかと関わりを持つようになって、意識するにしろ無意識にしろウワッ自分ってまだ子どもじゃんってなって、周囲に合わせるように背伸びをする……そう背伸び！背伸びが明らかに足りなかった！私はぜんぜん背伸びをしてこなかった！中学生の頃に高校生っぽく振舞うとか、高校生の頃に大学生っぽく振舞うとか、大学生の頃に社会人っぽく振舞うとか、そういう背伸びをまったくしてこなかった！なんてこった！フリーターになった今、私は何を見習って背伸びをすればいいんだろう！正社員！？フリーターが正社員を見習って背伸びをしたって滑稽なだけだろう？背伸びなんかしている暇があったら就活でもしてろ！と、とりあえずなんでもいいから背伸びをしているフリをしてごまかして……そうだYoutuber……Youtuberを見習って背伸びを……あ、ああ……も……もうだめだ………もうなにを見習って背伸びすればいいか分からない年齢と立場にまで来てしまった……