珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

ある本と別の本についての覚書|ロボットが本を読むことに何の意味があるのか分からないけれどそれでもロボットはおそらく人よりもたくさん本を読めるだろうからその点羨ましい

とある本読みの一生その1~三角形の一辺をなぞる場合~

ある1冊の本を読む。その本の中には別の本の名前がいくつか出てくる。するとその別の本が読みたくなる。それら別の本の中からある1冊の本を選んで読む。当然選ばれたある1冊の別の本の中にもまた別の本の名前が出てくる。そのようにして本を読み進めていった場合、必然、持ち時間に上限のある我々は、平たい三角形の一辺をなぞりながら本を読んでいくことになると思うのだが、そう考えると我々の一生のうちで読める本の数なんて本当にたかがしれてるなあと思いました。

 

よくわかる図解!!!!!!!!!!!

f:id:shirokuro_044:20211114045938p:plain

この赤い部分が我々が人生のうちで読むことの出来た本で、

f:id:shirokuro_044:20211114053738p:plain

このグレーの部分が我々に出会う可能性を大いに含んでいながらも我々の持ち時間に上限があるがゆえに不幸にも出会わなかった部分


とある本読みの一生その2~三角形の上部を埋め立てる場合~

ある1冊の本を読む。その本の中には別の本の名前がいくつか出てくる。するとその別の本が読みたくなる。それら別の本を全て順番に読んでいく。そのようにして本を読み進めていった場合、必然、持ち時間に上限のある我々は、平たい三角形の上部を埋め立てながら本を読んでいくことになると思うのだが、そう考えると我々の一生のうちで読める本の数なんて本当にたかがしれてるなあと思いました。

 

よくわかる図解!!!!!!!!!!!

f:id:shirokuro_044:20211114054747p:plain

この赤い部分が我々が人生のうちで読むことの出来た本で、

f:id:shirokuro_044:20211114054802p:plain

このグレーの部分が我々に出会う可能性を大いに含んでいながらも我々の持ち時間に上限があるがゆえに不幸にも出会わなかった部分

 

とある本読みの一生その3~とっ散らかっている場合~

ある1冊の本を読む。ある1冊の本を読む。ある1冊の本を読む。そのようにして本を読み進めていった場合、必然、持ち時間に上限のある我々は、宇宙に浮かぶ星をランダムに拾い集めるがごとく本を読んでいくことになると思うのだが、そう考えると我々の一生のうちで読める本の数なんて本当にたかがしれてるなあと思いました。

 

よくわかる図解!!!!!!!!!!!

f:id:shirokuro_044:20211114053209p:plain

この赤い部分が我々が人生のうちで読むことの出来た本で、

f:id:shirokuro_044:20211114053254p:plain

このグレーの部分が我々に出会う可能性をあんまり含んでいなかった上に我々の持ち時間に上限があるがゆえに不幸にも出会わなかった部分

 

だからなんだよ

なんでもないよ 人がどれだけ寝食を惜しんで色々なやり方で本を読み漁ったとしても人には持ち時間の都合で読めない本がたくさんあるんだなあって思っただけだよ

 

 

f:id:shirokuro_044:20211114054932p:plain