珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

ゆうきがあれば何でもできるかもしれない覚書|実際に何でもできるかは別として何でもできる可能性があるってのが大事なんだよな

ゆうき5倍(当社比)

近頃採用される新人バイトの「ゆうき」率がすごい。どのくらいすごいかというと、新人のうち3人に1人くらいの割合で「ゆうき」がいる。それくらいすごい。とはいえ、男にも女にも使えて漢字のバリエーションも豊かな名前ゆえに、同じ名前の人間がこうも短期間に大勢集まったとしても、一応驚きはするが不思議がるような話でもない。ちなみに現時点では3人、短期で辞めてしまったメンバーを含めると、先日まで5人いた。ゆうきいっぱい、カレイジャスな職場です!

 

悪人が悪事働くのにもゆうきは要るだろうし

ゆうきいっぱいの職場くん、いいなあ。私にも少しくらいそのゆうきを分けてくれよ。ゆうきってどこで貰えるんだ?無料配布イベントとか、やってないんです?なんなら金を払って購入してもいいぞ。ゆうきがあれば、私にもきっと色々なことが出来るようになるはずだから。もしも私に職場くんと同じくらいのゆうきがあったなら、そうだなあ、やっぱり就活でもしようかな?いっそのこともう少しお金を貯めて、起業でもしようかな?イヤイヤせっかく手に入ったゆうきをそんな現実的なことに使うのは勿体無い、もっとこう、冒険とか、世界征服とか、スケールの大きなことをしようかな?まあなにを始めるにせよ、ゆうきというものは大変に重宝するのだ。

 

作るにも壊すにも動かすにも止めるにもゆうきがなきゃ始まらないこんな世の中じゃ

仮に私と全く同じ基本性能を持っており(かわいそう)、私と唯一違うところといえばゆうきの有無くらい、そういう人間がいたならば、私と全く同じ基本性能でありながら私とまるきり違う道を歩む人間になるだろう。低スペックマシンであっても、もう少し動かそうと思えば動かせるはずなんだ。ただ低スペックマシンゆえに下手に動かすと壊れる危険性がある。壊れることを覚悟でその低スペックマシンを動かすのは、燃料の仕事でもエンジンの仕事でもなくて、人間の仕事である。人間のゆうきの仕事である。もしも私にゆうきがあったなら、この低スペックマシンを動かして、ギリギリで宇宙へ進出するなり、地球に帰還するなり、色々試してみるんだけどなあ。万が一動かなかったときですか?そんときは、パーツをバラしてジャンク屋にでも持っていって、その金でなんとか生活しますよ。それもまたゆうきの成せる技。

 

白黒れむは静かに暮らしたい

とは言ったものの私は、今の生活でもまあまあ満足している。ゆうきをもって自分という低スペックマシンを動かしたにも関わらずそれが動かなかった時にやむを得ず自分のパーツをバラしてジャンク屋にでも持っていく必要のない生活にまあまあ満足している。格納庫には自分という低スペックマシンが埃を被っているし、私のゆうきは長いこと行方不明だし、一見まことに碌でもない生活だが、ここには静寂がある。ここは静かだ。かつてばあちゃんが運転していた古い古い車のごとく、やかましいエンジン音が鳴り響くこともない。私のゆうきが私に向かってあれやこれやとお節介を浴びせることもない。ゆうきはやかましい。ゆうきのいない生活は、静かだ。

 

人間は名付けが得意なフレンズなんだからそのへんしっかりしてくれよな

ゆうきは、それがいくらありすぎたとしても、ゆうきという名で呼ばれている限り、いいものだと思う。仮にありすぎて困るようなゆうきがあるとすれば、それはもうゆうきではなくて、何か別のものなのだから。ありすぎて困るような優しさは困る時点で優しさとは別の何かであるし、ありすぎて困るような便利さは困る時点で便利さとは別の何かである。善いものはありすぎても善いものであると信じたいし、反対に悪いものはいくらなさすぎても悪いものであると信じたい。

 

目指すは人と地球に優しいゆうき

ゆうきゆうき

 

 

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