珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

ヒト型ロボットについての覚書|それってヒトでは?

俺は人間をやめるぞ~~~

「ロボットとして生き直すにはどうすればよいか?」というクレイジーを大真面目に考えている。「ロボットとして生まれ直すにはどうすればよいか?」と考えていないだけまだ幾分か正気である。ロボットとして生まれ直す方法はたったひとつであり、そしてそれはとても簡単なことであるからだ。すなわち、ロボットとして生まれればいいのだ。ね、簡単でしょ?まあそれはさておくとして、私は私の生を忠実に遂行するロボットでありたい。人間のままでいても、私は私の生を忠実に遂行することなんか出来っこないですからね。そうなりゃもう、やることはひとつよ。ロボットになろう。出来るだけ単純で、出来るだけ聞き分けのいいロボットになろう。人間として生まれた私が、ロボットとして生き直そう。目下、それがいちばん救いのある方法に思われる。

 

ロボットはウンコしないからクソポエムもしない(クソ理論)

しかしロボットになったらこんなクソポエムもひり出せなくなってしまうのかな。ウーン、そこは是非ともクソポエムがひり出せるロボットになりましょうね。未来のロボット、この場合のロボットは現実のロボットという意味です、はクソポエムをひり出せるのかしら?それくらいなら未来のロボットじゃなくても現時点のロボットにも出来そうですね。というか、現時点のロボットじゃないと出来ないのではないかしら。未来のロボットはハチャメチャに賢いので、クソポエムをクソと認識して、弾いてしまうでしょう。でも現時点でのロボットはおつむが発展途上なので、クソポエムも立派な詩歌のひとつとして、GOサインを出してしまうでしょう。多分。しらんけど。今回のしらんけどは”本物”のしらんけどです。言うなれば識らんけどです。何言ってんだ?イヤ実際、ロボット工学がどこまで進んでるかなんて全然知らんので。えー、まずですね、ロボットの技術とAIの技術ってのは別モノですか?ロボット技術の中にAI技術が含まれますか?そういうレベルで知らん。ヤバい。なんにも知らん。ほら、なんか少し前に女子高生AIとかあったじゃないですか。ああいうのはいずれ、文芸的価値の高い詩歌とクソポエムとを見分けられるようになるんでしょうか。

 

単細胞動物でも自己と非自己を識別しますけどロボットくんは自己も含めた全てが非自己だと考えてるような顔してる

ロボットのいいところはアレだね、「自分は周囲と比べてマトモか?マトモではないか?」ということをいちいち比較検討吟味省察しなくてもいいところだね。そんなことを自問し始めるロボットがいたら、今すぐ破壊したほうがいいと思います。自分よりずーーーっと最新型でハイテクなロボットが隣にいても、ロボットくん自身は何ひとつ己と比べる必要はないし、比べてはいけないのです。断じて。万が一、いや億が一、同じ設計図、同じ材料、同じ工場で生まれた同じ規格のロボットの中から1機だけ、「ひょっとすると自分って周囲と違うんじゃあ……」なんて考えるロボットが出てきたら、そりゃもうえらいこっちゃです。産業規格こわれちゃーう。JISの人が泡吹いて倒れるんじゃないでしょうか。人間はそのへん、完全にランダムですからね。ツライさんです。

 

つづき

ロボットが自身のマトモ具合について考えなくてよいのは、ロボットは生まれつきマトモに作られているからとしか言いようがありません。ところで「マトモなロボットを作ります」と宣言するのは、「食べられるパンを作ります」「走る車を作ります」って宣言するのと同じレベルでしょう。だから「マトモな」って部分は省いていいんですよ。パンも、車も然り。「ロボットを作ります」「パンを作ります」「車を作ります」でいいの。例え意図的にマトモじゃないロボットを作るにしても、「マトモな、マトモじゃないロボット」を作るわけでしょう。ロボットは、自分で自分のマトモ具合を疑う必要が一切ないんですね!いいなあ。とはいえ、製造上のミス等で意図せずマトモにならなかったロボットも、そのうち1台くらいは生まれるでしょう。そういうときはどうすればいいか?ハイ。プレス機なりブルドーザーなりで破壊すればいいわけですね。

 

ここでは俺が法律だ~~~

人間の個性に明確な規格がないように、人間のマトモにも明確な規格がない。いつも自分だけが自分だけにとってマトモなのさ。そうじゃろ。