珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

泥水についての覚書|訴えられたら余裕で負けそう 本物の泥水飲むから許して

ホームベーカリーも無言で首を横に振るレベル

ホームベーカリー用にスーパーで買った激安インスタントコーヒーを試しに飲んでみたらマズすぎて泣いた。そしてこれはもうホームベーカリーでパンを作る以外で口にしないと心に決めた。パンにすれば、消費できる。なんとか。にしても何グラムあるんやこれ。100g。ほーん。消費できるんかこれ。

 

SADDEST MUDDY BEANS

ブラックコーヒー嫌いの人がブラックコーヒーのことを「泥水」と揶揄することはよくあるが、まさに泥水であった。大のブラックコーヒー好きの私がブラックコーヒーを指して「泥水」と呼ばなければならないという事実があまりにも悲しくて泣いた。これは……何?土?土の味がした。苔が生えてる土の味がした。パサパサの土じゃなくて、湿り気を含んでネットリした、泥団子作るのにうってつけな土の味がした。地元の小学校の土の味がした。そうそう、私が通っていた小学校の敷地内には「森」と呼ばれていた森っぽい場所があって、泥団子作って遊ぶときはまずあの森に行き、そこのネットリした土を集めて固めて、それから校庭に行ってサラサラした砂を集め、それを体育館外の階段脇にあった平らなコンクリの坂道に流して荒い粒を落とし細かい粒のみを選別したのち、団子にまぶしてコーティングしていた。いやそんなことはどうでもいい。土の味がするコーヒーってなんだよ。パッケージには「FINEST COFFEE BEANS」とある。「FINEST COFFEE BEANS」じゃないんだよなあ。

 

存在するだけならタダ!

「マズいコーヒーを飲んだこと」が悲しかったというよりも、「こんなにマズいコーヒーがこの世に存在していたこと」が悲しかったね。言ってることが矛盾するようだが、マズいコーヒーに当たることも悲しいっちゃ悲しいが別にどうでもいいんだ。生きてりゃマズいコーヒーに当たることくらいある。一方、こんなにマズいコーヒーがこの世に存在していたことは、悲しいですね。イヤイヤそんなこと言うなよ。マズいコーヒーだってマズいコーヒーとして生まれたかったわけじゃないんだから。ひょっとしたら生まれたときはそんなでもなかったけど、保管とか焙煎が悪いせいでマズいコーヒーになってしまったのかもしれないだろ。「お前と出会ってしまったこと自体は悲しくないが、お前のような人間がこの世に存在していたことは悲しかった」って誰かに面と向かって言われたら、泣いちゃうでしょ。

 

頭痛が痛いみたいな

存在の根本を問う行為、人類には早すぎますわ。何故そこにそれが存在しているのか。そこに在るから在りますね。それ以上の答えがどうして必要なのだろう。在るんだから、在る。この世に泥水のようなコーヒーは、在る。では何故そこに泥水のようなコーヒーが存在しているのか。そこに在るから在りますね。なるほどですね。在るもんは在るんだから仕方ない。在るもんは在ると仕方ないから割り切って、それで……それで、我々がなすべきことは?「そこに在る」に対して、我々が出来ることってナニ?我々は今日もありとあらゆる存在と戦おうとして……戦おうとしている。戦おうとしているだけ。そこに何かが在るのなら、戦わずにはいられないのが人間ってもんでござい。戦わずにはいられなくて……戦わずにはいられないだけ。人は、無視できないんだよね。ありとあらゆる存在をね。そこに存在が在る限りね。

 

その後カーチャンから貰ったUCCのインスタントコーヒーも飲んでみたら泥水みたいな味がしてファッうせやろ天下のUCCやぞと絶望するもその後お湯をたっぷり追加したらおいしくなった 思うにお湯に対してコーヒーが多すぎたことが泥水の原因なのでは

なんだあ 泥水のようなコーヒーは存在しなかったんだね