『100万円分の安心』引換券についての覚書|100万円はいらないので100万円分の安心をください
【今週のお題】ここに100万円があります
ないどす
フリーターのみんないくらくらい貯金してるの
イヤ、100万円くらいならあるよ。あるけどここにはない。ここで言う「ここにはない」は、「手元にはないけど口座にはある」という意味ではなくて、「『100万円』としての100万円は存在しない」という意味である。私が持っているのはあくまで暫定的な「100万円分の安心」であり、決して100万円そのものではない。私の口座に眠っている100枚の1万円札は「100万円分の安心」との引換券に過ぎない。万が一にもそれが引き換える効力を失ったのならば、私の100万円は有効期限が切れたクーポン券ほどの価値も持たない。
人生は「対価は既に払ったけど現物がまだ手元にない状態」の繰り返し
引換券をいつまでも手元に残しておくのは落ち着かないものである。うっかり期限までに引き換え損ねるリスク、引き換え対象が終了ないし在庫切れするリスク、券そのものを紛失するリスク、引き換え条件が改悪されるリスク、引き換え先の業者にトンズラされるリスクなどなど、心配しすぎと言われればそれまでだが、挙げればキリがない。できることならさっさと引き換えてしまいたい。近頃大手コンビニでは、ある商品を買うとレシートに別の商品の無料引換券がついてくるサービスを盛んにやっていて、私もしょっちゅう活用しているのだが、数センチ四方のペラッペラなレシート用紙に擦れば落ちるようなインクで印刷された無料引換券が財布にどんどん溜まっていくのがなんだか落ち着かない。今はファミマの炭酸水引換券が2枚と、セブンのコーヒー引換券が1枚入っている。今週はセブンがチョコ菓子引換券を配布するようなので、まとめ買いしておこうと思っている。労働の休憩時間につまむのに、あの手のポケット菓子はうってつけなんだよなあ。
引換券を貰うための入国券を貰うための証明書がない
話を100万円に戻そう。私も100万円に戻りたいから。「100万円分の安心」の中に戻りたい。100万円をただの引換券代わりにしなくてもよかった頃の安心の中に戻りたい。100万円が ただの お金であったあの頃に。この世にはきっと、お金以外の安心引換券がたくさん存在していて、多くの人達がこれを元に安心を得ているのだろうが、生憎と私にはお金しかないのだ。私にも取得できそうなお金以外の安心引換券があったら是非とも教えてくれ!その引換券はいつどこで配布されてるんだ?友情の国か?義の国か?愛の国か?そこへ行くには入国券が要るって?そんなもの持ってるわけないだろ!入国券を発行してもらうには友情や義や愛さえあればそれ以外何も必要ないから大丈夫って?そんなもの持ってるわけないだろ!友情や義や愛を手に入れるにはただ人間社会で生きている証明書さえあればいいって?だから私は、「 安心引換券 としてのお金」しか持ってないんだってば!
インターネットウィンドウショッピングの時間だああああ
私にどうしても100万円の現実的な使い道を考えさせたいのなら、「安心と引き換えられない100万円」を持ってくるべきだ。なんだそりゃ。「安心と引き換えられない100万円」なんて、冷やせない冷蔵庫とか温められない電子レンジみたいなもんじゃないか。しかしとにかく、そんなへんてこりんな仮定でも出してみなければ一向に話が進まないのだ。「100日後には強制的に不安と引き換えさせられる100万円」とかでもいい。それは大変だ、すぐにでも使ってしまわなければ。となるとそうだなあ、まずハワイアンホーストのアーモンドロカとリンツのリンドールチョコレートをそれぞれ1万円分くらい買うぞい。どっちも体調崩すくらい美味い。
次にふくふくにゃんこのぬいぐるみを3万円分くらい買うぞい。どの子も体調崩すくらい可愛い。
下の記事の後ろの方に出てくるねこがふくふくにゃんこだ。当ブログ最初期の頃の記事で結構恥ずかしいのだが、いつまで経っても注目記事に表示されるからもう開き直ることにする。
あとはなんかこう、いい感じのものを95万円分買うぞい。
部屋に神棚欲しいなあ~でもこういうのって軽率に飾っちゃダメって聞いたことあるなあ~
こういうのとかどう?
あとはこれ……
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